最終更新日:2024/06/12

〈U〉増強,補強 / 〈C〉補強材 / 《複数形で》援軍,増援隊

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元となった辞書の項目

reinforcement

名詞

〈U〉増強,補強 / 〈C〉補強材 / 《複数形で》援軍,増援隊

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解説

以下では、名詞「reinforcement」について、学習者の方にもわかりやすく、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語

reinforcement

品詞

名詞 (noun)

意味(英語)

• The act of making something stronger or more solid.

• Something added to provide additional support or strength.

意味(日本語)

• 強化・補強

• 増援(部隊)

• (心理学でいう)強化作用

「reinforcement」は「何かを強くすること」や「補強するために追加で投入されるもの(増援、補強材など)」を指す単語です。心理学では「行動を強化する働き」を表す際にも使われます。建築や軍事などでも「補強材」や「増援」という意味で使われるので幅広い場面で登場します。

活用形

名詞なので時制に応じた活用形はありません。ただし、複数形は「reinforcements」となり、特に「軍隊などの増援部隊」を指すときに使われます。

他の品詞例


  • 動詞:reinforce(強化する、補強する)


    • Reinforce – Reinforced – Reinforcing


  • 形容詞:reinforced(補強された)


    • 例:reinforced concrete(鉄筋コンクリート)


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    難しめの専門用語や学術用語として使われる場合がありますが、軍事や日常の「補強」の場面でも用いられるため、中上級レベルでしっかり理解しておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞「re-」:再び、強調

  • 語幹「inforce」(force:力、強さ)

  • 接尾辞「-ment」:名詞化

「re-」が「再び」や「さらに」という意味合いを添え、「-ment」が行為・状態・結果などを表す名詞に変える役割をもっています。全部合わせて「再び力を加えて強くすること」というニュアンスになります。

派生語・類縁語


  • reinforce(動詞): 強化する、補強する

  • enforcement(名詞): 施行、実施

「enforcement」は法律や規則を「施行する」「実施する」という意味で、別の単語ですが綴りが似ているので混同に要注意です。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. positive reinforcement(正の強化)

  2. negative reinforcement(負の強化)

  3. reinforcement learning(強化学習)

  4. military reinforcements(軍事的増援)

  5. reinforcement bar(鉄筋)

  6. psychological reinforcement(心理的強化)

  7. continuous reinforcement(連続強化)

  8. partial reinforcement(部分強化)

  9. reinforcement measure(強化策)

  10. reinforcement schedule(強化スケジュール)


3. 語源とニュアンス

語源

「reinforcement」は、中世フランス語の reenforcier から派生した動詞「reinforce」に由来します。そこに英語の接尾辞「-ment」がつき、行為や状態を意味する名詞となったと考えられています。

ニュアンス・使用上の注意


  • 心理学(行動心理学など)では「行動を強化する刺激や作用」を指し、専門用語としてよく使われます。

  • 軍事では「増援部隊」や「追加兵力」の意味でフォーマルかつ専門的。

  • 建築なら「補強材」「鉄筋(reinforcement bar)」などの具体的な素材を指すこともあります。

  • 日常会話では「誰かに協力をお願いする」「サポートをもらう」イメージで「I need some reinforcement here.」などとカジュアルに使う場合もあります。

カジュアルな口語からフォーマルな文書まで幅広い場面で使われますが、意味の幅が広いので文脈を理解した上で使うとよいでしょう。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞としての使用

    ・可算か不可算かは文脈による。


    • 抽象的な「強化・補強」を指すときは不可算的に使われることが多い(例:We need more reinforcement for the plan.)

    • 軍事や部隊を表す場合は可算(複数形)の「reinforcements」を使う(例:Reinforcements arrived to help the squad.)


  2. イディオムや構文


    • “call for reinforcement(s)”(増援を呼ぶ/助っ人を呼ぶ)

    • “provide/offer reinforcement(s)”(補強や援助を提供する)

    • 心理学では “apply positive/negative reinforcement” という表現がよく見られます。


フォーマルな文脈(レポート、論文など)や軍事的シーン、学術的シーンでは多用されるので、直接的・明確な意味で使うことが多いです。カジュアルな場面でも「協力してほしい」「助けを呼びたい」ニュアンスで使われることがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’m going to need some reinforcement to move this heavy table.”

    (この重いテーブルを動かすには手伝いが必要だわ。)


  2. “Could you come with me as reinforcement? I’m a bit nervous meeting them alone.”

    (1人で会うのは少し心配だから、援護として一緒に来てくれない?)


  3. “The shelf might need some reinforcement so it doesn’t collapse under heavy books.”

    (この棚、重い本を乗せても壊れないように補強が必要かも。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “We allocated additional budget for office security reinforcement.”

    (オフィスのセキュリティ強化のため、追加予算を割り当てました。)


  2. “Our sales department needs reinforcement to handle the increased workload.”

    (増えた業務量をこなすには営業部門に補強が必要です。)


  3. “We requested reinforcements to meet the tight project deadline.”

    (厳しいプロジェクトの締め切りに間に合わせるために人員増強を要請しました。)


学術/専門的文脈での例文


  1. “Positive reinforcement is a key element in behavioral psychology.”

    (正の強化は行動心理学の重要な要素です。)


  2. “Reinforcement learning is a core concept in modern AI research.”

    (強化学習は現代のAI研究におけるコアな概念です。)


  3. “The engineers added steel rods as reinforcement for the concrete structure.”

    (エンジニアたちはコンクリート構造を補強するために鉄筋を加えました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. support(サポート、支え)


    • 「下から支える」といったイメージ。物理的・精神的なサポート両方に使えます。


  2. strengthening(強化)


    • 「より強くする行為」を広く指します。動作そのものを表すことが多い。


  3. bolstering(補強、強化)


    • 「補強する」「押し上げる」といったニュアンスで、文語・ややフォーマル気味。


反意語


  1. weakening(弱体化)


    • 状態を弱くする、または弱くなる。


  2. undermining(浸食、むしばむ)


    • 「下から崩す」というイメージで、徐々に弱体化させるニュアンス。


「reinforcement」は明確に「強化する」「補強する」という方向性に使われます。

サポート・補強よりも「状態をさらに強固にする」意味のニュアンスが強い点が特徴です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˌriːɪnˈfɔːrsmənt/

  • イギリス英語: /ˌriːɪnˈfɔːsmənt/

強勢(アクセント)

第二音節の「force」の部分に強勢があります。

「re-in-FORCE-ment」と意識して発音しましょう。

よくある発音の間違い


  • 「ree-inforce」と「force」でアクセントがあいまいになる。

  • “rein” の部分を「レン」や「レイン」と間違って発音しやすい。

    → 「リー」に近い長音の音から始め、はっきり「force」にアクセントを置きます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “reinforcment” など “e” が抜けるミスが多い。

    • “re-enforcement” とハイフンを入れてしまう場合もありますが、通常は不要です。


  2. 「enforcement」との混同:


    • “enforcement”は「(法律などの)施行」、強制的に守らせるイメージ。

    • “reinforcement”は「補強・強化」で意味が異なるので注意しましょう。


  3. 試験対策:


    • TOEICや英検のリーディングで、特にビジネス文脈や学術文脈(心理学・AIなど)の資料を読む時に出題される可能性が高いです。

    • 建築・軍事など専門文書で、読解問題として扱われることもあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「re-in-force-ment」のように「再び力を加える」という語源をイメージすると覚えやすいでしょう。

  • 心理学・軍事・建築など多様な分野で見かけるワードなので、雑誌やニュース記事で遭遇しやすい単語です。

  • スペリングのポイントは“e” が2回登場すること (rein + force + ment)。

  • 「再び(force)+(ment)=強化の行為」とイメージすると腑に落ちやすく、定着しやすいです。


以上が「reinforcement」の解説です。「reinforcement」は強化する行為や支援を意味する非常に汎用性の高い単語ですので、文脈に合わせて使いこなしてみてください。

意味のイメージ
reinforcement
意味(1)

補強材

意味(2)

《複数形で》援軍,増援隊

意味(3)

増強,補強,強化

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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