最終更新日:2025/12/04

〈他〉〈利益など〉を生む / (圧迫・強制などによって)《...に》...を明け渡す / 〈自〉〈土地が〉作物ができてる / 《...に》屈する《to ...》

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元となった辞書の項目

yield

動詞

〈他〉〈利益など〉を生む / (圧迫・強制などによって)《...に》...を明け渡す / 〈自〉〈土地が〉作物ができてる / 《...に》屈する《to ...》

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農夫の努力が豊かな収穫をもたらした。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: yield

品詞: 動詞(他動詞 / 自動詞)。また、名詞としても使われる場合があります。

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2:中上級レベルの語彙で、特にビジネスやアカデミックな文脈でもよく使われます。

意味(英語・日本語)


  • (動詞) “to produce or provide something” / 「何かを生み出す、もたらす」

    「植物が果実を生み出すように、何かを産出したり、生産したりするというニュアンスです。たとえば、農作物がどれだけ収穫できるかという量を表すときに使われます。」

  • (動詞) “to give way to arguments, demands, or pressure” / 「譲歩する、屈する」

    「議論の場面や交渉で、相手の要求に折れたり、自分の主張をあきらめたりするニュアンスです。」

  • (動詞) “to concede right of way (e.g., in traffic)” / 「道を譲る」

    「車の運転中などで、他の車や歩行者に道を譲る際に使われます。」

活用形


  • 現在形: yield / yields

  • 過去形: yielded

  • 過去分詞: yielded

  • 現在分詞・動名詞: yielding

他の品詞としての例


  • 名詞: “yield”


    • 「収穫量、 利回り、収益」などを指す名詞としても使われます。

      例: “The crop yield was exceptionally high this year.”(今年の作物の収穫量は例外的に高かった。)


  • 形容詞形: “yielding”


    • 「柔軟な、しなやかな、譲歩しがちな」などの意味を持つ形容詞。

      例: “She has a yielding personality.”(彼女は柔軟な性格をしている。)



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語が特になく、基本となる語幹 “yield” のまま使われる単語です。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ


  1. yield a profit(利益を生む)

  2. yield results(結果をもたらす)

  3. yield the floor(発言権を譲る)

  4. yield to temptation(誘惑に負ける)

  5. yield evidence(証拠を生み出す/示す)

  6. yield up(~を引き渡す、明け渡す)

  7. high yield(高収益、高利回り)

  8. yield right-of-way(優先権を譲る)

  9. yield to pressure(圧力に屈する)

  10. yield better crops(より良い作物を産出する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “gieldan” (支払う、返す)に由来します。もともとは 「対価を支払う」「報いを与える」のような意味があり、そこから「産出する」「譲り渡す」といった現代の用法へ広がりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「生み出す」「産出する」の文脈では中立的・客観的ですが、「譲る」「屈する」の文脈では、やや受け身で渋々折れるようなイメージを伴う場合があります。

  • 交通ルールで「yield」は「道を譲る」という非常に具体的な使い方をするので、日常会話では “give way” とほぼ同義です。

  • フォーマルな文書やビジネス文書で、「収益を生む」「結果をもたらす」という場面でも頻出します。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞として「~を産出する/もたらす」


    • 目的語として成果や利益、モノなどをとります。

    • 例: “The new strategy yielded great profits.”(新たな戦略は大きな利益をもたらした。)


  2. 自動詞として「譲歩する/屈する」


    • 例: “Despite the pressure, he refused to yield.”(圧力はあったが、彼は屈しなかった。)


  3. 交通ルールでの使い方(自動詞)


    • 例: “You must yield at the intersection.”(その交差点では道を譲らなければならない。)


  4. 名詞用法


    • 例: “The team’s yield in the first quarter exceeded expectations.”(第1四半期のチームの収益は予想を上回った。)


使用シーン


  • フォーマル: ビジネスレポート、学術論文、会議など

  • カジュアル: 日常の「譲る」「屈する」「産出する」に関する小話や雑談など


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I decided to yield and let him have the last slice of pizza.”

    (私は譲って、彼に最後のピザの一切れをあげることにした。)

  2. “You should yield to pedestrians at the crosswalk.”

    (横断歩道では歩行者に道を譲るべきだよ。)

  3. “When cooking, adding a bit of vinegar can yield a tangy flavor.”

    (料理のときに少し酢を加えると、酸味のある風味をもたらしてくれるよ。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Our new marketing campaign yielded a significant increase in sales.”

    (新しいマーケティングキャンペーンは、売上の大幅な増加をもたらした。)

  2. “If you yield to the competitor’s demands now, we might fall behind.”

    (もし今相手の要求に屈してしまったら、私たちは後れを取るかもしれない。)

  3. “We expect our investments to yield higher returns next quarter.”

    (次の四半期には投資がさらに高いリターンをもたらすと期待しています。)

学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The study yielded groundbreaking results in cancer research.”

    (その研究はがん研究において画期的な結果をもたらした。)

  2. “This methodology may yield data that support our hypothesis.”

    (この手法は、我々の仮説を裏付けるデータをもたらすかもしれない。)

  3. “In economics, yield curves are critical for understanding market trends.”

    (経済学では、イールドカーブ(利回り曲線)は市場動向を理解する上で非常に重要だ。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. produce(生産する)


    • 「具体的にモノを作り出す・生み出す」イメージで、より一般的。


  2. generate(生み出す)


    • エネルギー、アイデアなどを生み出す場合に多用。ややフォーマル。


  3. give in(屈する)


    • “yield” の「屈する」という意味合いに近い口語表現。カジュアル。


  4. surrender(降伏する)


    • “yield” よりも完全な「降伏」のニュアンスが強い。


  5. concede(譲歩する)


    • 議論や試合などの場面で「譲歩、敗北を認める」意味合いで使う。


反意語 (Antonyms)


  1. resist(抵抗する)


    • 要求や圧力に屈しないことを表す。


  2. hold(保つ、維持する)


    • 自分の立場を譲らないイメージ。


  3. keep(取り戻す、保持する)


    • 自分のものを手放さない、維持するニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /jiːld/

  • アクセント: “yield” は一音節語なので、明確な強勢というよりも全体をひとつのまとまりで発音します。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: ともに /jiːld/ で、ほぼ同じ発音です。

  • よくある間違い: “yeld” と綴ってしまったり /d/ を弱く発音しすぎたりすることがあります。最後の “d” をしっかりと発音する点に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “yeild” など、e と i の順番を入れ替えてしまう間違い。

  2. 同音異義語との混同は少ないですが、“field” や “shield” のように似た綴りの単語と混同しないよう注意する。

  3. TOEIC・英検などの試験対策:


    • ビジネス関連のリーディングで「利益をもたらす」「収益率」「譲歩」に関連した文脈で頻出。

    • 文法問題で自動詞・他動詞の使い方や、名詞としての用法を問われることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Yield” = “Give or Produce” のイメージ

    「何かを差し出す(=give)」をキーワードにすると、「道を譲る」という場面でも「屈する」という場面でも、「与える/手放す」というコアイメージで覚えやすくなります。

  • スペルのコツ:

    “y + i + e + l + d” の順番を「Y (why) I ELD?(なぜ私が“eld”するの?)」(ダジャレ気味ですが)など、自分なりのユーモアで覚えると間違えにくくなります。

以上が “yield” の詳細解説です。ビジネスや学術的な場面だけでなく、日常でも「譲る」「屈する」の意味で用いられますので、ぜひ使い分けを意識しながら覚えてみてください。

意味のイメージ
yield
意味(1)

…‘を'産出する,生ずる(produce);〈利益など〉‘を'生む

意味(2)

(圧迫・強制などによって)(…に)…‘を'明け渡す,放棄する《+up+名(+名+up)+to+名》

意味(3)

…‘を'譲る,与える

意味(4)

〈自分〉‘の'身を任せる

意味(5)

〈土地が〉作物ができてる

意味(6)

(…に)屈する,負ける,従う;(…に)応ずる,譲歩する《+to+名》

意味(7)

(圧力・力などによって)動く,開く,曲がる,へこむ,壊れる《+to+名》

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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