brave
1. 基本情報と概要
単語: brave
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: braver(比較級), bravest(最上級)
英語での意味: “courageous” or “not afraid”; showing a willingness to face or endure danger or pain.
日本語での意味: 「勇敢な」「恐れを知らない」。勇気をもって困難や危険に立ち向かう様子を表す単語です。「勇敢」「果敢」といった意味があります。
「brave」は、怖がらずに挑戦する姿勢などを表現するのに使われます。日常会話でも使いやすい単語であり、「勇敢な」という前向きなニュアンスがあります。
併せて、形容詞の「brave」以外にも、同スペルの動詞「brave(困難などに立ち向かう)」があります。たとえば “to brave the storm” のように使われます。
CEFRレベルの目安:
- B1(中級): 「brave」はコア語彙に近く、物事に対する自分や他者の姿勢を説明する際によく使われるため、B1あたりの学習段階で扱われることが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「brave」の明確な接頭語・接尾語・語幹はありませんが、もともとはフランス語やイタリア語由来の形容詞です。
派生語・類縁語
- bravery (名詞): 勇気
- bravely (副詞): 勇敢に
- to brave (動詞): 困難などに立ち向かう
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- brave soldier
- (勇敢な兵士)
- (勇敢な兵士)
- brave act
- (勇敢な行為)
- (勇敢な行為)
- brave decision
- (勇気ある決断)
- (勇気ある決断)
- put on a brave face
- (平然としているように見せる/平気なふりをする)
- (平然としているように見せる/平気なふりをする)
- brave the elements
- (悪天候などをものともせず進む)
- (悪天候などをものともせず進む)
- face a challenge bravely
- (勇敢に挑戦に立ち向かう)
- (勇敢に挑戦に立ち向かう)
- show one’s brave side
- (勇敢な一面を見せる)
- (勇敢な一面を見せる)
- brave heart
- (勇敢な心)
- (勇敢な心)
- in a brave manner
- (勇敢な態度で)
- (勇敢な態度で)
- be brave enough to do ~
- (〜するだけの勇気がある)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「brave」はフランス語の “brave” とイタリア語の “bravo” に由来するとされ、これらの語は「勇敢な」「すごい」といったニュアンスを含んでいました。さらにさかのぼるとラテン語の “barbarus”(外部の、異民族の、など)に由来するという説もあります。
ニュアンス
- 「brave」は非常にポジティブな形容詞で、勇敢さをたたえる文脈で使います。
- フォーマルな文書でもカジュアルな雑談でも広く使えますが、ビジネスで使う場合は「大胆な判断」といったポジティブな評価を示すような場面が多いです。また、「無謀」とは違い、勇気を讃えるニュアンスが強い単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞「brave」は名詞を修飾したり、補語として使われたりします。
- 例: “He is a brave person.” / “She was brave enough to speak up.”
- 例: “He is a brave person.” / “She was brave enough to speak up.”
- 副詞形は「bravely」になります。
- 例: “He faced the challenge bravely.”
- 例: “He faced the challenge bravely.”
- 動詞形「to brave」は「立ち向かう、我慢する」などの意味があります。
- 例: “They decided to brave the storm.”
可算・不可算
- 「brave」は形容詞のため可算・不可算の区別は直接関係しませんが、名詞形「bravery」は不可算名詞です。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“You were so brave to rescue that cat from the tree!”
- (木から猫を助けたなんて、本当に勇敢だったね!)
“I think you need to be brave and ask for a raise.”
- (勇気を出して、昇給をお願いしてみたらいいと思うよ。)
“She put on a brave face, but I could tell she was nervous.”
- (彼女は平気なふりをしていたけど、緊張してるのがわかったよ。)
ビジネスでの例文
“It was a brave decision to restructure the entire department.”
- (部署全体の体制を再構築するなんて勇気ある決断だったよ。)
“He bravely presented the plan to the skeptical board members.”
- (彼は懐疑的な役員たちに対して、その計画を勇敢にも発表した。)
“Our company needs brave leaders who aren’t afraid of taking risks.”
- (私たちの会社にはリスクを恐れない勇敢なリーダーが必要だ。)
学術的な文脈での例文
“In the context of heroic literature, the protagonist often exhibits brave deeds.”
- (英雄文学の文脈では、主人公はしばしば勇敢な行動をとる。)
“Her research argues that brave leadership can significantly influence team morale.”
- (彼女の研究は、勇敢なリーダーシップがチームの士気に大きく影響すると主張している。)
“Brave individuals are more likely to engage in prosocial behavior, according to this study.”
- (この研究によれば、勇敢な人々は他者に利益をもたらす行動をとりやすい。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- courageous(勇気のある)
- 「brave」より少し硬め、フォーマルな印象。
- 「brave」より少し硬め、フォーマルな印象。
- bold(大胆な)
- 「厚かましい」「大胆すぎる」といったニュアンスも含む場合がある。
- 「厚かましい」「大胆すぎる」といったニュアンスも含む場合がある。
- fearless(恐れを知らない)
- 「恐怖心ゼロ」という非常に強いニュアンスを持つ。
- 「恐怖心ゼロ」という非常に強いニュアンスを持つ。
- valiant(勇壮な,勇猛な)
- 文語的でややフォーマル、英雄的ニュアンスが強い。
- 文語的でややフォーマル、英雄的ニュアンスが強い。
反意語 (Antonyms)
- cowardly(臆病な)
- timid(気弱な)
- fearful(恐れている)
「timid」は特に「気弱さ」を強調し、「cowardly」は卑怯な態度や行動も含んだ否定的ニュアンスがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /breɪv/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありません。
- 強勢は単語全体にあり、/breɪv/ の「ei」の部分をはっきりと発音します。
よくある発音の間違い
- 「ブレイブ」ではなく、口をやや縦に開いて「ブレイヴ」のように /breɪv/ と発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “brave” を “barve” や “bravee” などと間違えないようにする。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特になし。ただし、似たスペルの “grave(重大な/墓)” と混同しないよう注意。
- 試験対策: TOEIC や英検などで「courageous」との類義語問題や、形容詞・副詞形の変化(brave → bravely)を問われることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Bra(ブレ)+ ve(ヴ)」と分解して、イメージしやすい何か語呂合わせを作るなど、無理やりでも覚えやすくするとよいかもしれません。
- 「勇敢なブレイブ・ヒーロー」のように、映画やゲームのタイトルから連想すると印象に残りやすいでしょう。
- また、「bravery(勇気)」とセットで覚えると、名詞と形容詞を同時に定着させることができます。
以上が「brave」の詳細解説です。勇気をもって何かに挑戦する様子を表す、大変便利な形容詞ですので、ぜひ使いこなしてください。
勇敢な,勇ましい
《文》はなやかな…みごとな