subsidy
1. 基本情報と概要
単語: subsidy
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語): Financial support or assistance provided by a government or other authority, often to help reduce the cost of a product or service.
意味 (日本語): 政府や他の機関から提供される、ある特定の製品やサービスの費用を軽減するための財政的支援・補助金のことです。「政府が農家に補助金を出す」「学費を補助するための補助金がある」などの場面で使われます。
一般的には、お金の負担を軽くするための支援を指す言葉です。英語では、主に政府や団体がある目的のもとで行う金銭的援助を表します。
語形変化(活用形):
- 単数形: subsidy
- 複数形: subsidies
他の品詞形:
- 形容詞形: subsidized (例: “subsidized housing” 補助金で運営される住宅)
- 動詞形: subsidize (例: “to subsidize a program” プログラムに補助金を出す)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- こうした経済や政治などのトピックを扱う単語は、より高度な語彙力が必要とされます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- sub-: “下に” というイメージや「支える・補助する」というニュアンスがある場合もあります。
- sid: 座る、位置する (ラテン語の “sedere” = 座る に由来)
- -y: 名詞を形成する接尾辞
厳密には subsidy はラテン語の “subsidium”(援軍・助け)から。接頭語としての “sub-” と動詞 “sedere” が結合して「支援・援護に来るもの」というようなイメージを持っています。
重要な派生語・関連する単語
- subsidize (動詞): 補助金を支給する
- subsidized (形容詞): 補助金の出ている (例: subsidized housing)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- government subsidy
- 日本語訳: 政府の補助金
- 日本語訳: 政府の補助金
- agricultural subsidy
- 日本語訳: 農業助成金
- 日本語訳: 農業助成金
- energy subsidy
- 日本語訳: エネルギー補助金
- 日本語訳: エネルギー補助金
- education subsidy
- 日本語訳: 教育補助金
- 日本語訳: 教育補助金
- housing subsidy
- 日本語訳: 住宅補助金
- 日本語訳: 住宅補助金
- public subsidy
- 日本語訳: 公的助成金
- 日本語訳: 公的助成金
- state subsidy
- 日本語訳: 州(政府)の補助金
- 日本語訳: 州(政府)の補助金
- subsidy for research and development (R&D)
- 日本語訳: 研究開発への助成金
- 日本語訳: 研究開発への助成金
- to receive a subsidy
- 日本語訳: 補助金を受け取る
- 日本語訳: 補助金を受け取る
- to cut a subsidy
- 日本語訳: 補助金を削減する
- 日本語訳: 補助金を削減する
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の “subsidium” (援助・支援)を語源としています。古代ローマでは、軍隊の援軍部隊を指した言葉でもあり、必要なときに助ける・支援するという意味合いを持ちます。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 主に政府や公的機関が特定の業界やプロジェクトに経済的支援をする場面で使用します。
- ある程度フォーマルな文脈(公的文書、ビジネス、メディアの報道)で使われます。カジュアルな日常会話で頻繁に使う単語ではありませんが、多少は使われる可能性もあります(例: 「大学の学費補助はあるの?」など)。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (countable): 通常「補助金」のように「何らかの支援する行為や金額」を一点ずつ数えられることが多いです。
- 例: “a subsidy”, “two subsidies”, “various types of subsidies”
一般的な構文例:
- “[Subject] receive(s) a subsidy from [Authority].”
- 例: “They received a subsidy from the government.”
- 例: “They received a subsidy from the government.”
- “[Authority] provide(s) / grant(s) a subsidy for [Purpose].”
- 例: “They provided a subsidy for local farmers.”
フォーマルな公文書・ビジネス文書で多用されますが、日常会話で使っても問題ありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I heard there’s a subsidy for childcare expenses.”
- (日本語訳) 「育児費用に対する補助金があるらしいよ。」
- “They offer a small subsidy for people who switch to solar panels.”
- (日本語訳) 「太陽光パネルに切り替えた人には少額の補助金が出るんだって。」
- “Our city provides a subsidy for students’ bus passes.”
- (日本語訳) 「うちの市は学生のバス定期券に補助金を出しているよ。」
ビジネスシーンでの例文
- “The government announced a new subsidy to support local businesses affected by the pandemic.”
- (日本語訳) 「政府はパンデミックの影響を受けた地元企業を支援するため、新たな補助金を発表しました。」
- “We applied for a subsidy to fund our research project.”
- (日本語訳) 「研究プロジェクトの資金を得るために補助金を申請しました。」
- “The subsidy will significantly reduce our operation costs.”
- (日本語訳) 「その補助金は私たちの運営コストを大幅に削減してくれるでしょう。」
学術的・公的文脈での例文
- “International organizations often provide subsidies to developing nations to foster economic growth.”
- (日本語訳) 「国際機関は経済成長を促すため、発展途上国に頻繁に補助金を提供します。」
- “Empirical studies have shown that subsidies can distort market competition if not carefully managed.”
- (日本語訳) 「実証研究によると、補助金は慎重に運用されないと市場競争を歪める可能性があります。」
- “A long-term strategy for gradually phasing out fossil fuel subsidies is essential for tackling climate change.”
- (日本語訳) 「化石燃料補助金を段階的に廃止していく長期的な戦略は、気候変動に取り組む上で不可欠です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “grant” (助成金): 研究や事業を支援するために無償で与えられるお金
- “allowance” (手当): 特定の目的や費用にあてるために定期的に支給されるお金
- “financial aid” (経済支援): 学費や生活費など、幅広い「金銭的援助」を指す総称
- 「grant」は、研究、事業などに与えられる公的援助金などで、「subsidy」より用途が限定的に聞こえる場合も。
- 「allowance」は企業や家庭内での「手当」のニュアンスが強いです。
- 「financial aid」は奨学金や住宅ローン支援など幅広い経済支援全体を指す傾向があります。
反意語
- “tax” (税金): お金を徴収する側
- “fee” (料金): あるサービスに対して支払う側
「subsidy」がもらうお金なのに対して、「tax」や「fee」は支払うお金なので反意的要素があります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈsʌb.sɪ.di/
- イギリス英語: /ˈsʌb.sɪ.di/
アクセント (強勢):
- 第1音節 “sub” にアクセントが置かれます。
- “sub-si-dy” と 3 音節で発音。最初の “u” は「ア」のような短い音。
よくある間違い:
- “sub-city” などと発音しないように注意。
- 最初の “sʌb” はあまり長く伸ばさず短く。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルを “subsidy” と書かずに “subsity” として間違えることがよくあります。
- 名詞形 “subsidy” と動詞形 “subsidize” のつづりを混同しないようにしましょう。
- 多くの試験(TOEIC、IELTS、英検など)で、政府や経済トピックの文章を読む際にはよく出てくる単語です。社会問題やビジネス文脈に関するリーディングパッセージで見かけることが多いので、文脈の中で意味を理解する練習をしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ラテン語由来で「援助部隊」を意味する“subsidium”からきている、とイメージすると「誰かを助けるお金」と結びつけやすいです。
- “sub” = 下から、支社(branch)が支援するイメージで、下から支える → お金で支援、という連想でも覚えやすいかもしれません。
- “subsidy” = “sub” + “sid” + “y” という形をしっかり覚えておくと、派生語 “subsidize” にも応用できます。
「subsidy」は経済や政治の文脈ではとても頻出の単語なので、ニュース記事を読む際やビジネス・アカデミックな議論などで特に役立ちます。
(国家・団体などの)補助金,同成金,奨励金