最終更新日:2025/09/24

【名/C】かけら, 小片 / 《a ~》少々《の...》《of ...》 / 《複数形で》残りもの / 【名/U】くず, がらくた / 【動/他】を捨てる / をくずにする, をスクラップにする

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元となった辞書の項目

scrap

【名/C】かけら, 小片 / 《a ~》少々《の...》《of ...》 / 《複数形で》残りもの / 【名/U】くず, がらくた / 【動/他】を捨てる / をくずにする, をスクラップにする

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古い車を廃棄する必要があります。

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解説

以下では、英単語 scrap について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: “scrap”

  • 日本語: 「小片(断片)」「廃材」「屑(くず)」、または「(計画などを)廃止する」「破棄する」といった動詞の意味もあります。

「scrap」は、何かの端切れや余った部分を指すとき(紙の切れ端、金属の破片、食べ残しなど)によく使われます。また、動詞としては「不要なものを廃棄する」「計画を白紙に戻す」などのニュアンスで使われます。何かを完全に放棄したり捨てたりするイメージです。

品詞


  • 名詞 (countable/uncountable)

    例: a scrap of paper(紙切れ一枚), scrap metal(スクラップメタル、廃材)

  • 動詞 (他動詞/自動詞)

    例: to scrap a plan(計画を廃止する), to be scrapping(喧嘩する・争う:口語的)

活用形


  • 名詞: scrap → 複数形は scraps (scraps of paper など)

  • 動詞: scrap - scrapped - scrapped, scrapping

他の品詞形


  • 形容詞: scrappy


    • 意味: 「まとまりのない」「すぐにけんか腰になる」「負けん気の強い」など、文脈によって異なります。


  • 名詞: scrapper


    • 意味: 「すぐにけんかをする人」「負けん気の強い人」


難易度(CEFRレベル目安)


  • B2(中上級)

    一般的な日常会話や記事などで見かける単語ですが、使い方が多岐にわたるため、ある程度英語に慣れていないと用法を混同しがちです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “scrap” は明確な接頭語や接尾語を含まない短い語です。

  • 語幹: “scrap” の部分そのものが基本的な意味(小片、廃材、捨てる)を持っています。

派生語・類縁語


  • “scrappy” (形容詞): 気迫のある、けんか腰の

  • “scrapper” (名詞): けんか好きな人、闘争心の旺盛な人

  • “scrapbook” (名詞): スクラップブック(切り抜きを貼るアルバム)

コロケーション・関連フレーズ 10選


  1. a scrap of paper → 紙切れ一枚

  2. scrap metal → 廃金属

  3. scrap yard → スクラップ置き場

  4. scrap value → 廃品価値

  5. food scraps → 食べ残し

  6. scrap wood → 端材(木の切れ端)

  7. scrap fabric → 生地の切れ端

  8. to scrap a plan → 計画を廃止する

  9. to scrap the car → 車を廃車にする

  10. to scrap an idea → アイデアを破棄する


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語(Middle English)の “scrap” に由来し、更に古ノルド語の “skrap” に遡ります。もともと「こすり落とされた小さな破片」という意味合いがありました。

ニュアンス


  • 名詞 “scrap” は小さな破片や残り物を指すときに使われ、少し「使い道のない、価値が低い部分」というニュアンスがあります。

  • 動詞 “to scrap” は何かを「廃棄する」「廃止する」という意味で、強い断念や放棄のイメージを帯びます。

  • 口語では「けんかする(to be scrapping)」という意味もあるため、くだけた会話などで耳にすることがあります。

フォーマル度合いとしては、名詞の “scrap” はビジネス文書や技術文書でも使われますが、動詞の「けんかする」という使い方はカジュアルな口語表現です。


4. 文法的な特徴と構文

1) 名詞として


  • 可算/不可算両方の用法があります。

  • 一般的に “a scrap of 〜” として可算扱いにすることが多いですが、例えば “scrap metal” のように、素材をまとめて不可算名詞扱いすることもあります。

2) 動詞として


  • 他動詞: 「~を廃止する、~を破棄する」

    例: “The company scrapped its old policy.”

  • 自動詞(口語): 「けんかする」

    例: “They were scrapping over something trivial.”

イディオム・構文


  • “to scrap something” → (やめる/廃止する/捨てる)

  • “not a scrap of...” → (少しの~さえない)

    例: “There isn’t a scrap of evidence.”


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル) 例文


  1. “Do you have a scrap of paper? I need to jot down a quick note.”

    (メモを取るための紙切れある?)

  2. “He gave the dog the scraps from dinner.”

    (彼は犬に夕飯の食べ残しをあげた。)

  3. “My little brother and I were scrapping over the last piece of cake.”

    (弟とケーキの最後の一切れを巡ってけんかしてたよ。)

ビジネス (フォーマル) 例文


  1. “We decided to scrap the outdated software and invest in a new system.”

    (我々は時代遅れのソフトウェアを廃止し、新しいシステムに投資することを決めた。)

  2. “The factory sells scrap metal to local recycling companies.”

    (その工場は廃金属を地元のリサイクル会社に売っている。)

  3. “Management scrapped the original plan because of budget constraints.”

    (経営陣は予算の制限のため、当初の計画を白紙に戻した。)

学術的 (アカデミック) 例文


  1. “Researchers examined every scrap of data for inconsistencies.”

    (研究者たちは不整合を探すためにあらゆるデータの断片を徹底的に調査した。)

  2. “The historian found a scrap of ancient manuscript in the ruins.”

    (歴史家は廃墟の中から古代の写本の断片を見つけた。)

  3. “In some analyses, it is efficient to scrap the outliers before computing the average.”

    (いくつかの分析では、平均値を計算する前に外れ値を除去するのが効率的である。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. fragment (断片)


    • “fragment” は「割れたり崩れたりしてできた断片」を指す傾向が強く、ニュアンスは多少硬めです。


  2. piece (一片、部分)


    • “piece” は最も一般的な「部分」という言い方です。


  3. leftover (残り物)


    • 食べ物など残ったものに特に多用します。


  4. remnant (残余)


    • 残されている小さい部分、布の切れ端などにも使われます。比較的フォーマルです。


反意語 (Antonyms)


  1. whole (全体)

  2. entirety (全体・完全なもの)

  3. assemble (集める・組み立てる) → “scrap” の動詞(廃止する)の反意として。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /skræp/

  • アメリカ英語: [skræp] (「スクラァプ」に近い発音)

  • イギリス英語: [skræp] (アメリカ英語と大差はありませんが、地域によって母音の響きがやや異なる程度)

  • 強勢(アクセント)は単語全体にあるため、一音節でシンプルです。

  • よくある間違い: “scrap” と “scrape”(/skreɪp/)の混同(スペルと発音に注意)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “scrape” と書いてしまうなど。

  • 発音: “scrap” は /æ/ の短い音、“scrape” は /eɪ/ と長めの“エイ”の音になるので混同しがちです。

  • 同音異義語にはならないので、音の違いでしっかり区別するとよいです。

  • 試験対策としては、TOEICや英検のリスニングやリーディングで “scrap a plan”「計画を廃止する」、または “scrap metal”「スクラップメタル」の文脈で出題されるケースがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「スクラップブック(srapbook)で切り抜きを貼り付ける」イメージで「scrap = 切れ端、断片」だと覚えるとわかりやすいです。

  • 「つぶして捨てる感じで“scrap” する」と覚えると、動詞の放棄・廃止という意味が定着しやすいです。

  • 発音は「スクラァプ」と短く切るイメージで覚えましょう。

以上が scrap の詳細解説です。日常で物を捨てる文脈や、計画を白紙に戻す場合など、使いどころの多い単語なので、ぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
scrap
意味(1)

〈C〉かけら,小片;少し;《A~》少々(の…)《+of+

意味(2)

〈C〉《複数形で》残りもの,食べ残し

意味(3)

〈U〉(くず鉄など)金属のスクラップ

意味(4)

〈U〉くず,廃物,がらくた

意味(5)

(役に立たないとして)…‘を'捨てる(discard)

意味(6)

…‘を'くず(スクラップ)にする

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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