元となった辞書の項目
pledge
解説
以下では、英単語「pledge」を詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: pledge
品詞: 名詞 / 動詞(他動詞)
英語での意味
- (名) a solemn promise or agreement, something given as security (誓約、保証、担保)
- (動) to make a solemn promise, to commit (誓約する、約束する)
日本語での意味
- (名) 「誓い」や「誓約」、「担保としての保証物」のような意味で使われる言葉です。硬い約束を表すときにも用いられます。
- (動) 「誓う」、「堅い約束をする」という意味で、正式な場面で確実に約束するときによく使われます。
「pledge」はフォーマルな文脈で、重要な約束や誓いを強調するときに使われる単語です。たとえば、「国旗に対して忠誠を誓う」といった場面で用いられます。カジュアルというよりは、ややフォーマルで重要度の高い誓約のニュアンスがあります。
活用形(動詞)
- 原形: pledge
- 三人称単数現在形: pledges
- 現在分詞・動名詞: pledging
- 過去形 / 過去分詞形: pledged
他の品詞への派生例
- pledger (名) 「誓約する人」 (あまり一般的ではありません)
- pledged (形容詞的に用いられることも): 「誓った、抵当に入れられた」 など
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 日常会話でも出てくる可能性はありますが、ややフォーマルで政治・ビジネス・公的な文脈などでよく耳にする単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pledge は一語で、はっきりした接頭辞や接尾辞はありません。
- 語幹は「pledge」であり、古フランス語 plege (保証や質入れ) に由来するとされています。
関連・派生語
- pledgee (名): 担保や誓約を受け取る人
- pledger (名): 誓約する人、担保を差し出す人
- pledged (形): 誓った、抵当(担保)に入れられた
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- make a pledge (公約・誓約をする)
- break a pledge (公約を破る)
- renew a pledge (誓いを新たにする)
- pledge allegiance (忠誠を誓う)
- pledge support (支援を誓約する/約束する)
- fulfill a pledge (誓いを果たす・履行する)
- secure a pledge (約束を確実にする)
- political pledge (政治的公約)
- pledge one’s word (自分の言葉に誓う)
- pledge money (資金を提供することを誓う)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「pledge」は古フランス語 plege、さらにラテン語に由来すると言われており、「担保」「保証」「人質」のような意味から派生して、約束や誓約を表すようになりました。
使用時の注意点やニュアンス
- 「pledge」はややフォーマルな響きを持ち、しっかりとした約束・誓いを表します。口語的な「promise」よりも重々しい印象を与えます。
- 政治演説や公式行事、ビジネス契約など、厳粛さを求められる状況で用いられることが多いです。
- 口語でも使う場合は、大げさな印象を与えることもあるため注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞用法:
- 可算名詞として、誓いそのものや担保を表す際に用いられます。
- 例: “He gave his car as a pledge.” (彼は車を担保として差し出した)
- 可算名詞として、誓いそのものや担保を表す際に用いられます。
動詞用法(他動詞):
- “pledge + 目的語” の形で、誓いやきちんとした約束をすることを表します。
- “pledge to do something”「~することを誓う」の形もよく使われます。
- 例: “They pledged to reduce plastic waste.” (彼らはプラスチック廃棄物を減らすことを誓った)
- “pledge + 目的語” の形で、誓いやきちんとした約束をすることを表します。
一般的な構文やイディオム
- pledge to do … (…することを誓う)
- pledge (one’s) allegiance to … (…に忠誠を誓う)
- pledge (one’s) support (…の支援を約束する)
- take/make a pledge (誓いを立てる)
ビジネスや政治、公式な文脈ではよく目にする表現です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I pledge to help you move this weekend if I’m free.”
(今週末、暇があったら引っ越しを手伝うと約束するよ。) - “He pledged not to eat any more sweets this month.”
(彼は今月はもうお菓子を食べないと誓った。) - “My friend made a pledge to exercise every day.”
(友人は毎日運動するって誓ったんだよ。)
(2) ビジネスでの例文
- “The company pledged to reduce its carbon emissions by 50% by 2030.”
(その企業は2030年までに炭素排出量を50%削減すると誓約した。) - “We pledge our full support to this new project.”
(われわれはこの新プロジェクトに全面的に協力を誓います。) - “They signed a contract pledging financial backing.”
(彼らは財政的支援を誓う契約書に署名した。)
(3) 学術・公的な文脈での例文
- “The organization pledged a substantial grant to fund the research.”
(その団体は研究費を賄うための多額の助成金を約束した。) - “The committee pledged to uphold ethical standards in all experiments.”
(委員会はあらゆる実験において倫理基準を守ることを誓約した。) - “At the ceremony, the students pledged allegiance to the nation.”
(式典で学生たちは国家へ忠誠を誓った。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- promise (約束する)
- 「誓う」という点は同じですが、より一般的・口語的で堅苦しさはそこまでありません。
- 「誓う」という点は同じですが、より一般的・口語的で堅苦しさはそこまでありません。
- vow (誓う)
- 「厳粛な誓い」を意味する単語です。結婚式など宗教的・公式の場面でも使われ、一種の神聖性が含まれる場合も多いです。
- 「厳粛な誓い」を意味する単語です。結婚式など宗教的・公式の場面でも使われ、一種の神聖性が含まれる場合も多いです。
- oath (宣誓)
- 公の場面での「宣誓」に近く、法廷や公式行事で使われます。よりフォーマルで神聖な響きがあります。
- 公の場面での「宣誓」に近く、法廷や公式行事で使われます。よりフォーマルで神聖な響きがあります。
- guarantee (保証する)
- 「保証」や「確約」のニュアンスが強く、「pledge」のように担保としての意味を持つこともあります。
- 「保証」や「確約」のニュアンスが強く、「pledge」のように担保としての意味を持つこともあります。
- assure (確信させる)
- 相手に対して「安心させる」「確信を与える」のニュアンスが強く、誓いというより説明して納得させる意味合いです。
反意語
- withdraw (撤回する) , renounce (放棄する) など
- 「pledge」は「誓う」や「約束を固める」など“前向きな行為”であるのに対し、これらは「取り消す」「放棄する」といった“後退・破棄の行為”を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /plɛdʒ/
- アメリカ英語: 「プレッジ」のように発音し、語頭にアクセントがあります。
- イギリス英語: 基本的に同じ発音です。強勢も同様に /plɛdʒ/。
- 「dʒ」音が日本人学習者には少し難しいかもしれません。「ッジ」というように軽く口を絞るイメージで発音するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「pleadge」と誤って母音を入れてしまったり、末尾を「-dge」ではなく「-ge」と書いてしまうミスが起こりやすいです。
- 同音異義語は特にありませんが、語感が似ている “pledger” や “pleasure” (楽しみ) とはスペルが異なるので混同に注意しましょう。
- TOEICや英検などのビジネスや公的な文脈が出題される試験で、契約・約束などの文脈で使われる可能性があります。
- 「promise」との使い分け: 「pledge」はよりフォーマル・公式的なニュアンスをもつということを押さえておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Pledge」は「”堅い約束”をすること」と関連づけて覚えると良いです。
- 「I pledge allegiance.(私は忠誠を誓います)」というフレーズが有名ですので、これを覚えておくと「忠誠を誓う」というニュアンスが頭に残りやすいです。
- スペリングは “p-l-e-d-g-e”。“p + ledge” と考えると「断崖(ledge)に“誓い”で飛び込むイメージ」で、強い意志を表している、とストーリーで覚えてみるのも面白いでしょう。
以上が「pledge」の詳細解説となります。重要な誓約や約束をフォーマルに表現したいときに、ぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉〈U〉誓約,固い約束
意味(2)
〈C〉(…の)担保,抵当品《+of(for)+名》
意味(3)
〈U〉担保,抵当,質入れ
意味(4)
〈C〉(友情・忠誠などの)印,あかし《+of+名》
意味(5)
〈C〉《文》乾杯(toast)
意味(6)
…‘を'誓約する,堅く約束する
意味(7)
〈人・自分〉‘に'誓約させる
意味(8)
…‘を'担保(抵当)に入れる
意味(9)
《文》…‘の'ために乾杯する