最終更新日:2025/10/31

〈他〉《...から》 (権利などを)取り上げる,を追放する, を失脚させる 《from ...》

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元となった辞書の項目

oust

動詞

〈他〉《...から》 (権利などを)取り上げる,を追放する, を失脚させる 《from ...》

このボタンはなに?

株主たちはCEOを解任するために投票した。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: oust

品詞: 動詞 (transitive verb: 他動詞)

活用形: oust – ousts – ousting – ousted

英語での意味:


  • To remove or expel someone from a position or place

    (「誰かを地位や場所から追い出す、排除する」という意味)

日本語での意味:


  • 「追い出す」「追放する」「失脚させる」などを表す動詞です。

    例えば、組織や政府で力を持っている人を強制的にそのポジションから下ろすときに「oust」が使われます。

    こういう場面で使われる、強いニュアンスを持つ単語で、「地位を奪い取る」「権力を排除する」といった印象です。

CEFRレベル: B2(中上級)


  • B2(中上級): 日常会話・ニュースなど幅広い場面で十分対応可能なレベルで使われる単語ですが、ややフォーマルで特定の状況(政治・組織)でよく目にします。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • ou- という接頭辞は特に明確な接頭辞として認識されにくく、”out”と同系統の古い形であるとも言われますが、現在は独立した動詞として扱われています。

  • -st は動詞としての形勢を示す語尾の一部ですが、やや古い起源です。

他の品詞になったときの例


  • 名詞形: 「ouster(追放、解任)」がしばしば使われます。

    例: The ouster of the CEO shocked the industry.

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(計10個)


  1. oust a dictator

    (独裁者を追放する)

  2. oust a government

    (政府を追い出す)

  3. oust from power

    (権力の座から追放する)

  4. oust an opponent

    (対立相手を追い出す)

  5. oust a rival

    (ライバルを追放する)

  6. oust a leader

    (指導者を追い出す)

  7. be ousted in a coup

    (クーデターで追放される)

  8. political ousting

    (政治的追放)

  9. seek to oust

    (追放しようとする)

  10. campaign to oust

    (解任運動をする)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語の「ousten」または古フランス語の「oster(追い出す)」が起源とされます。意味としては「外へ追いやる」といったニュアンスから派生しました。

ニュアンス:


  • 「oust」は比較的フォーマルな響きがあり、特に政治的な文脈や重要なポジションから退かせるような場面でよく使われます。

  • 「解任する」「排除する」など強制的な行為を強く想起させる言葉なので、ビジネス・政治関連のニュースや記事でもよく目にします。

  • 口語でも使えますが、むしろ新聞や雑誌、フォーマルな文書で見かけることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb): 目的語を必要とします。

    例: “They ousted the mayor.” (彼らは市長を追い出した)


  • 一般的な構文:


    1. oust + 目的語 (人物・組織) + from + 場所/地位


      • 例: “They ousted the chairman from his position.”


    2. oust + 目的語 (人物・組織)


      • 例: “The rebels attempted to oust the president.”



  • イディオム: “oust someone from office” (公職から解任する)


  • 使用シーン: フォーマル(政治、ビジネス、公式文書など)やニュース記事に多い。



5. 実例と例文

ここでは「日常会話」「ビジネス」「学術的」それぞれ3例ずつ提示します。自分が話す状況をイメージしながら読むと覚えやすいです。

日常会話


  1. “Did you hear they finally ousted the corrupt manager?”

    (腐敗したマネージャーがついに追放されたって聞いた?)


  2. “The neighbors tried to oust the noisy tenant, but it wasn’t easy.”

    (近所の人たちは騒音を出す入居者を追い出そうとしたけれど、簡単ではなかったよ。)


  3. “They’re planning to oust him from the club committee.”

    (彼をクラブの委員会から外そうと計画しているみたい。)


ビジネス


  1. “The board of directors voted to oust the CEO for financial misconduct.”

    (取締役会はCEOを財務上の不正で解任することに投票した。)


  2. “Some shareholders are pushing to oust the current chairman.”

    (ある株主たちは現会長の追放を求めている。)


  3. “The competitors are trying to oust us from the market with aggressive pricing.”

    (競合他社は積極的な価格戦略で私たちを市場から追い出そうとしている。)


学術的


  1. “Historians note that the coup was organized to oust the monarchy.”

    (歴史家によれば、そのクーデターは王制を追い出すために行われたとされています。)


  2. “In political science, the term ‘oust’ often appears in discussions about regime change.”

    (政治学では「oust」という用語は政権交代に関する議論でよく登場します。)


  3. “Their research focuses on how social movements manage to oust authoritarian governments.”

    (彼らの研究は社会運動がどのようにして権威主義的政府を追放するのかに焦点を当てています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. expel(追放する)


    • 学校や組織からの強制退学・退会などで使われ、より一般的なニュアンス。


  2. dismiss(解任する)


    • 主に雇用関係や職場で「解雇する」意味が強い。


  3. remove(取り除く、解任する)


    • より広い意味で「取り除く」。フォーマルな場面でも使いやすい。


  4. dislodge(押しのける)


    • 物理的にも「はがす」という意味があり、ニュアンスとしては力を使って取り去るイメージ。


反意語 (Antonyms)


  1. appoint(任命する)

  2. install(就任させる)

ニュアンスの違い:


  • “oust” は権力や地位のある立場から強制的に排除するニュアンスが強いです。

  • “dismiss” は雇用関係や部下を解雇するケースに使われやすく、状況によってはフォーマルな響きがありますが、「解任」という点で重なります。

  • “expel” は学校や党から「追放する」など、少し幅広く適用できる語です。

  • それぞれの文脈に合わせて使い分けるとよいです。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /aʊst/


  • アメリカ英語: [aʊst]

  • イギリス英語: [aʊst] (基本的には同じ発音)

強勢(アクセント):


  • 1音節の単語のため、特別なアクセントはありませんが、ou-[st]と一塊で発音します。

  • “ou” にあたる部分は、日本語の「アウ」「アオ」に近い「aʊ」という二重母音です。

よくある発音ミス:


  • “oast” [əʊst] のように「オウスト」と発音しがちですが、正しくは[aʊst]で「アウスト」に近い音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “oust”につい“out”と書き間違えやすい。

  • 同音異義語との混同: とくに目立つ同音異義語はありませんが、“oust”を “out”と聞き間違えることには注意。

  • TOEICや英検での出題傾向: 政治やビジネスの文脈の文章の中で、リーディング問題に出る可能性があります。意味を知らないと文脈が取りにくい語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「out」の中に “s” があるイメージで「外へ押し出す(s)」という感覚で覚えるとよいでしょう。

  • スペル記憶: “u” が後ろに入るという点がポイント。 “out” と書きそうになったら「あえて ‘u’ を強く意識」する。

  • ストーリー: 「王様(king)を力で王座(王立のSeat)から押し出す」とイメージして “o(u)st” という綴りを思い浮かべるのも有効です。


以上が、動詞「oust」の詳細な解説です。政治的ニュースやビジネスの組織改革の文脈などでよく見かけるため、文脈ごとに覚えておくと便利です。ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
oust
意味(1)

(場所・地位などから)…‘を'追い払う,追い出す《++from+

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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