最終更新日:2025/10/02

〈C〉《法》貸主, 賃貸人, 地主,家主

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元となった辞書の項目

lessor

名詞

〈C〉《法》貸主, 賃貸人, 地主,家主

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賃貸人は物件を維持する責任があります。

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解説

名詞 “lessor” を徹底解説


1. 基本情報と概要

単語: lessor

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A person or entity that leases or rents out property to another (the lessee).

意味(日本語): 「賃貸人」「貸し手」を指します。家やオフィスなどの不動産を、借りたい人(“lessee” = 賃借人)に貸す側の人・組織に対して使われる、主に法律や契約で用いられる用語です。日常会話というよりは不動産や契約の文書で登場する、ややフォーマルなニュアンスの言葉です。


  • 活用形:


    • この単語自体は名詞のため、動詞のような活用形はありません。

    • 動詞形で使いたい場合は “to lease” が該当し、そこから派生して “lessor” (貸し手), “lessee” (借り手) という形になります。


  • 他の品詞への派生例:


    • lease (動詞)「~を賃貸する / 賃借する」

    • lessee (名詞)「借り手」


CEFRレベルの目安


  • C1(上級)

    契約書や法律文書など、高度な専門性を伴う文脈でよく見かける単語です。会話というよりはビジネス文書で使用するケースが多いため、理解のハードルはやや高めとなります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 “lease”

    「〜を賃貸する」という意味の動詞。

  • 接尾語 “-or”

    「〜する人」という行為者を表す典型的な英語の接尾語です (例えば、“actor” = 行為をする人、のような感覚)。

派生語・類縁語


  • lease (動詞/名詞): 賃貸借(する)

  • lessee (名詞): 賃借人、借り手

  • landlord / landlady (名詞): 家主(より一般的・口語的)

コロケーション(共起表現)10個


  1. “lessor and lessee”

    「貸し手と借り手」

  2. “the lessor’s rights”

    「貸し手の権利」

  3. “the lessor’s obligations”

    「貸し手の義務」

  4. “lessor’s approval”

    「貸し手の承認」

  5. “breach of contract by the lessor”

    「貸し手による契約違反」

  6. “lessor’s consent”

    「貸し手の同意」

  7. “a dispute between the lessor and the lessee”

    「貸し手と借り手間の紛争」

  8. “lessor’s liability”

    「貸し手の責任」

  9. “lessor’s insurance coverage”

    「貸し手の保険適用範囲」

  10. “written agreement with the lessor”

    「貸し手との書面契約」


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「lease(賃貸する)」に行為者を示す “-or” が付いた形です。古フランス語や中英語の時代から “lessour” という形が存在していました。


  • ニュアンスと使用時の注意点:


    • 法律・契約文書において使われる、やや専門的・フォーマルな語です。日常会話では “landlord” (家主) の方が一般的です。

    • 不動産賃貸契約だけでなく、自動車や機器のリース契約においても登場します。


  • 口語 / 文章:


    • 口語: ほとんど使われません。

    • 文章: ビジネス文書や法的書面で頻出するフォーマルな単語。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable noun)

    「1人の貸し手 (a lessor)」「複数の貸し手 (lessors)」と可算名詞として扱います。


  • 構文例:


    • “[the] lessor grants [the] lessee the right to use the property.”

      「貸し手は、借り手にその物件を使用する権利を付与する。」


  • イディオム:

    特別なイディオムとしてはあまり存在せず、主に法的な文章や契約書の中で使われます。


  • フォーマル / カジュアル:

    大変フォーマル。日常的な会話ではほとんど登場しないため、契約関連の文書で用いる表現だと認識しておけばよいでしょう。



5. 実例と例文

(A) 日常会話

※ 日常会話ではレアなため、やや不動産や契約の文脈を想定したものにしています。


  1. “I need to check the contract to see who the lessor actually is.”

    「契約書を確認して、誰が貸し手なのかしっかり把握しないといけません。」


  2. “The agent said the lessor might agree to a shorter lease term.”

    「仲介業者によれば、貸し手はもう少し短いリース契約期間にも同意するかもしれないとのことです。」


  3. “Before signing anything, make sure you understand all the lessor’s conditions.”

    「署名する前に、貸し手の条件をすべて理解しているか、必ず確認してください。」


(B) ビジネスシーン


  1. “Our legal team will draft a contract between the lessor and our company.”

    「法務部が、貸し手と当社との間で契約書を作成します。」


  2. “Please negotiate with the lessor regarding a possible extension of the lease.”

    「リースの延長の可能性について、貸し手と交渉をお願いします。」


  3. “Detailing the lessor’s obligations helps avoid legal disputes later on.”

    「貸し手の義務を明確にしておくことは、後々の法的トラブルを防ぐのに役立ちます。」


(C) 学術的/法律文脈


  1. “Under common law, the lessor is responsible for ensuring the property is fit for occupancy.”

    「コモンローのもとでは、貸し手はその物件が居住に適した状態であるよう保証する責任を負います。」


  2. “The principle of quiet enjoyment grants lessees the right to use the property without interference from the lessor.”

    「“quiet enjoyment” の原則によって、借り手は貸し手の干渉なしに物件を使用する権利を得ます。」


  3. “If the lessor breaches fiduciary obligations, the lessee may seek legal remedies.”

    「貸し手が信義上の義務に違反した場合、借り手は法的救済手段を求めることができます。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. “landlord (家主)”


      • 不動産の貸し手(特に住宅)を指すもっと一般的な単語。フォーマル度は低め。


    2. “owner (所有者)”


      • その物件の所有者。貸し手というより、単に「持ち主」を広く意味。


    3. “renter (貸し主側としての表現は稀)”


      • 普通 “renter” は借りる人(=tenant)として混同されがちなので注意。主に「借り手」と勘違いされやすい。



  • 反意語:


    • “lessee” = 借り手、賃借人

    • 契約書上、lessor とセットで使用されます。


  • ニュアンスの違い:


    • “lessor” はあくまで契約行為を主体とする貸し手。民泊やアパートなど一般的な文脈なら “landlord” の方が多用されます。法律や契約書では “lessor” が用いられます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • 米: /ˈlɛsər/ (レスァー、あるいはレスアーに近い)

    • 英: /ˈlɛsɔː(r)/ (レスオー、音引きの感じ)


  • 強勢(アクセント)の位置:


    • 第一音節 “les-” に強勢が置かれます。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • イギリス英語では語末の “-or” が /ɔː/ と少し引き伸ばされた音に、アメリカ英語では /ər/ となり、よりあいまいな母音になります。


  • よくある発音の間違い:


    • “lesser (より少ない)” と似ているので混同しがちですが、語尾の音が異なります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “lessor” と “lesser (比較級の “little” から派生)” は綴りが非常によく似ているため注意。


  • 同音異義語との混同:


    • アメリカ英語で “lessor” と “lesser” は発音が近いので文脈でしっかり区別しましょう。


  • 試験対策 (TOEIC・英検など):


    • 一般的な英語試験では頻出度は高くありませんが、契約書関連・法律分野の読解問題で登場することがあります。契約の役割を問う穴埋め問題などで使われる場合があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “-or” = “する人” のイメージ


    • “actor (演じる人)”, “vendor (売る人)”, “lessor (貸す人)” というふうに、“-or” は「〜する人」を表すという点に着目すると覚えやすいです。


  • スペリング


    • 「less + or」と分けて覚えると “lesser” との混同を避けやすくなります。

    • “lessor” は “lease(貸す)” をする “or(人)” と考えましょう。


大きな契約や不動産の知識が必要な場面では “lessor” という単語をしっかり押さえておくと、法律文書やライセンス契約などが読みやすくなるでしょう。

意味のイメージ
lessor
意味(1)

貸主;地主,家主, 賃貸人

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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