最終更新日:2025/11/13

【副】明示的に;明白に,はっきりと,あからさまに.

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元となった辞書の項目

explicitly

【副】明示的に;明白に,はっきりと,あからさまに.

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彼女は会議中に明示的に自分の意見を述べました。

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解説

以下では、「explicitly」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: explicitly

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語): In a clear and direct manner, leaving no room for confusion or doubt.

意味(日本語): はっきりと、明示的に、明確に。「話し手が、曖昧さや疑いを残さないように、わざとハッキリ表現する」というニュアンスです。

例えば「I told him explicitly that we cannot accept the offer.(その提案は受けられないと彼にはっきりと伝えた)」のように使い、「あいまいさなく明確に」という意味合いになります。

活用形: 副詞なので時制変化などはありませんが、もとになる形容詞は explicit で、これを副詞化した形が explicitly です。

他の品詞への変化例:


  • 形容詞: explicit (明示的な)

  • 名詞の形はまれですが、explicit という語を名詞化する場合は “the explicitness of …” のように「明示性」を表す表現が使われます。

CEFRレベル: B2またはC1(中上級〜上級)


  • B2:中上級 (ある程度スラスラと読めて話せるレベル)

  • C1:上級 (高度な内容を自信をもって理解できるレベル)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ex … ラテン語の接頭語で「外へ」「〜から」という意味

  • plic (plicare) … ラテン語で「折りたたむ、巻き込む」

  • -it … 形容詞化や過去分詞化を示す要素 (ラテン語由来)

  • -ly … 副詞を作る英語の接尾語

「explicit」は「外へ折りたたむ」→「中身を折りたたまず外に出す」→「はっきり示す」というイメージが語源。そこに -ly がついて副詞「explicitly」となりました。

関連語や派生形


  • explicit (形容詞): 明白な、明示的な

  • explicitness (名詞): 明示性

使用されることの多いコロケーション(共起表現10選)


  1. state explicitly(はっきりと述べる)

  2. mention explicitly(明言する)

  3. explicitly state the rules(規則を明確に述べる)

  4. explicitly clarify(明確に説明する)

  5. explicitly require(明示的に要求する)

  6. explicitly prohibit(明示的に禁止する)

  7. explicitly agree(はっきりと同意する)

  8. explicitly deny(明確に否定する)

  9. explicitly set expectations(期待を明確に設定する)

  10. explicitly ask for permission(許可を明白に求める)

これらの表現の共通点として、「はっきりと何かを示す・言う」ことを強調します。


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語の “explicare” (ex + plicare) が起源で、「外へ折りたたむ」→「物事を明らかに広げる」という意味がありました。英語において「explicit」は「はっきり述べられた」「明示的な」という意味となり、それを副詞化したものが「explicitly」です。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「あいまいさがない」「誤解の余地を与えない」というニュアンスが強いです。

  • 話し手が意図的に強調する際に使われることが多いですが、あまり強すぎる表現でもないのでビジネス文書や論文、日常会話問わず幅広く使えます。

  • 「explicitly」と言うと、フォーマルな響きも含まれますが、ビジネスやアカデミックな文脈でも自然に通用する語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞なので、動詞や形容詞、他の副詞などを修飾します。

  • 文頭や文中に置いて文全体を修飾する使い方もできます。例えば、「Explicitly, he told us the truth.(はっきりと、彼は私たちに真実を語った)」。

一般的な構文例


  1. “Subject + explicitly + Verb + Object”


    • 例: She explicitly stated her opinion in the meeting.


  2. “Explicitly + Verb phrase”


    • 例: Explicitly mention the policy in the report.


  3. 場合によっては接続詞の前や文頭に配置して強調


    • 例: Explicitly, they requested our immediate action.


フォーマル/カジュアルの使い分け


  • 「explicitly」は フォーマルで明解なトーンが強いですが、カジュアルな場面でも「はっきりと」というニュアンスを出したい場合には使われます。

  • 一方で日常会話では「clearly」を使う方がシンプルで伝わりやすい場面もあり、好みや強調したい度合いによります。


5. 実例と例文

日常会話の例文


  1. “I told her explicitly that I was too busy to go out this weekend.”


    • この週末は忙しすぎて外出できないとはっきり言った。


  2. “Could you explicitly explain how to use this phone app?”


    • このスマホアプリの使い方をはっきり説明してくれますか?


  3. “He explicitly said he doesn’t like spicy food.”


    • 彼は辛いものが苦手だとはっきり言ったよ。


ビジネスの例文


  1. “Please explicitly state all concerns in the report.”


    • レポートにはすべての懸念事項を明確に記載してください。


  2. “We need to explicitly define each team member’s responsibilities.”


    • 各チームメンバーの責任範囲を明確に定義する必要があります。


  3. “The policy explicitly prohibits personal use of company resources.”


    • その規則は企業リソースの私的利用を明確に禁止しています。


学術的な文脈の例文


  1. “In this paper, we will explicitly address the limitations of our method.”


    • この論文では、我々の手法の限界を明確に扱います。


  2. “The data explicitly shows a correlation between the two variables.”


    • データはその2つの変数の相関をはっきり示しています。


  3. “The theory explicitly contradicts earlier assumptions in this field.”


    • その理論は、この分野での従来の仮定に明確に矛盾しています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語(シノニム)


  1. clearly(明確に)


    • 「explicitly」よりも一般的でややカジュアル。


  2. plainly(はっきりと、あからさまに)


    • やや砕けた表現だが、ニュアンスは近い。


  3. unequivocally(曖昧さなく断言的に)


    • 「explicitly」よりもさらに強い断言。「絶対的に曖昧さがない」というニュアンス。


  4. definitively(決定的に、明確に)


    • 「最終的に」「決定的に」のニュアンスが含まれる。


  5. directly(直接的に)


    • 「explicitly」とは少し意味合いが異なり、遠回しではなくダイレクトというニュアンス。


反意語(アンテニム)


  1. implicitly(暗黙のうちに)


    • あえて言葉にはしない、ほのめかすようなニュアンス。


  2. vaguely(曖昧に)


    • はっきりしない、ぼんやりと。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA): /ɪkˈsplɪsɪtli/


  • アクセントは “-splí-” の部分(「ik-SPLI-sit-ly」のように)に置かれます。

アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い


  • 大きく違うわけではありませんが、


    • アメリカ英語: /ɪkˈsplɪsɪtli/ あるいは /ɛkˈsplɪsɪtli/ とも

    • イギリス英語: /ɪkˈsplɪsɪtli/


  • どちらも母音の長さ・強勢位置はほぼ同じです。

よくある発音ミス


  • “ex-plis-it-ly” の “plis” 部分を「ぷりす」と曖昧にしないように、しっかり/splɪ/と発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “explicitely” と余計に “e” を入れてしまう誤りが多いです。正しくは “explicitly”。

  • “implicit” と混同しない: “implicit” (暗黙の、暗示された) と正反対の意味を持ちます。

  • 英検やTOEICなどの試験で「explicitly」と「implicitly」の対比を問う問題が出ることがあります。文脈上、一方は「明示的に」、もう一方は「暗示的に」として出題される可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「explicit」のもとには「ex(外へ)+ plic(たたむ)」のイメージ:折りたたまずに外に出してしまう → 「あからさまに」→ 「はっきりと」

  • スペリングのコツ:「ex + pli + cit + ly」。途中で “c” が二つ続いていない点と “e” がいきなり消える点に注意。

  • 「explicitly」と「implícitly」(反対語)をセットで覚えると記憶に残りやすいでしょう。


以上が「explicitly」の詳細解説です。ビジネスやアカデミックシーンでよく登場する単語なので、しっかり使いこなせるようにしておくと便利です。はっきり言う、と強調したいときにぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
explicitly
意味(1)

明示的に;明白に,はっきりと,あからさまに.

意味(2)

(形容詞形はexplicit。対義語はimplicitly(暗黙のうちに))

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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