最終更新日:2025/11/27

〈C〉配当, 配当金 / 《数》 被除数

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元となった辞書の項目

dividend

名詞

〈C〉配当, 配当金 / 《数》 被除数

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会社は株主のために配当の増加を発表しました。

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解説

以下では、名詞 “dividend” の意味や使い方について、できるだけ詳しく解説します。Markdown を用いて段階的に説明しますので、学習や復習にお役立てください。


1. 基本情報と概要

英単語: dividend

品詞: 名詞 (countable)

意味(英語 & 日本語)


  • (1) 【Finance】 A payment made by a corporation to its shareholders out of its profits.

    → 【財務・金融】 企業が利益から株主に分配する支払い(配当)。
    「企業が利益を出したときに、株主が受け取るお金」というイメージです。株を持っていると、利益の一部を配当として受け取れる場合があります。


  • (2) 【Mathematics】 The number that is being divided by another number.

    → 【数学】 割り算で割られる数、被除数。

    「10 ÷ 2 = 5」の式なら、10 が dividend(被除数)です。


以上のように、主に「配当金(金融用語)」と「被除数(数学用語)」という2つの重要な意味で使われます。

CEFR レベル: B2 (中上級)

ビジネスや数学の文脈で頻繁に出るため、ある程度の語彙力が必要です。

活用形

名詞なので、主に複数形で形が変わります。


  • 単数形: dividend

  • 複数形: dividends

他品詞の例


  • 派生した形容詞などは一般的にはありません。ただし、関連用語として “dividend yield”(配当利回り)などがあり、形容詞的に使われる場合もあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “divid-” (ラテン語由来の「分ける」意味)

  • 接尾語: “-end” (ラテン語型の動詞分詞などに由来)

関連語・派生語


  • “divide” (動詞): 分割する、割り算をする

  • “division” (名詞): 分割、割り算、部門

  • “divisible” (形容詞): 割り切れる

  • “dividend yield” (名詞): 配当利回り

  • “dividend policy” (名詞): 配当政策

コロケーション(10 個)


  1. declare a dividend(配当を宣言する)

  2. pay a dividend(配当を支払う)

  3. dividend payout(配当の支払い、配当額)

  4. dividend yield(配当利回り)

  5. cash dividend(現金配当)

  6. reinvest dividends(配当を再投資する)

  7. dividend distribution(配当の分配)

  8. interim dividend(一時的な配当、中間配当)

  9. record date for dividend(配当の基準日)

  10. dividend reinvestment plan(配当再投資プラン)


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語で「分ける」「分割する」を意味する “dividere” が語源です。


  • “dividendum” → “dividend” と変化。

  • 元々は「分配されるべきもの」という意味を持ちます。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 【金融】株主などへの支払いという形で「利益の分け前」というニュアンスがあります。ビジネスシーンで非常にフォーマルに使われる言葉です。

  • 【数学】単に「被除数」という定義的な用語として使われ、カジュアル・フォーマル問わず数学の文脈で登場します。

  • 日常会話では、「利益の見返り」「恩恵」という比喩として「This will pay dividends (これは将来、大きな利益や成果をもたらす)」のように使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文

名詞の可算・不可算


  • “dividend” は可算名詞です。

    例: “The company announced high dividends this year.”

使用シーン


  • ビジネス文書やニュース(フォーマルなシーン)

  • 数学の授業・書籍(フォーマル / カジュアルどちらも)

  • 口語表現として「pay dividends」(成果をもたらす)もよく使われます。


5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的文脈などでの例文をそれぞれ 3 文ずつ提示します。

A. 日常会話での例


  1. I hope my efforts will pay dividends in the long run.

    → 「私の努力が長い目で見て報われるといいな。」

  2. Reading every day really pays dividends in terms of vocabulary growth.

    → 「毎日読書するのは、語彙力アップの点で本当に成果に結びつくよ。」

  3. Investing in your health early can yield dividends later in life.

    → 「若いうちから健康に投資しておくと、後々大きな恩恵があるよ。」

B. ビジネスシーンでの例


  1. The board of directors declared a quarterly dividend of $1 per share.

    → 「取締役会は1株あたり1ドルの四半期配当を宣言しました。」

  2. Many investors focus on companies that consistently pay high dividends.

    → 「多くの投資家は一貫して高配当を支払う企業に注目します。」

  3. Our new marketing strategy should pay dividends in terms of increased sales.

    → 「私たちの新しいマーケティング戦略は、売上増という形で恩恵をもたらすはずです。」

C. 学術的/専門的文脈の例


  1. In the division 12 ÷ 4 = 3, 12 is the dividend, and 4 is the divisor.

    → 「12÷4=3 の割り算において、12が被除数、4が除数です。」

  2. Researchers found that early childhood education pays dividends for society at large.

    → 「研究者たちは、幼児教育が社会全体に恩恵をもたらすことを発見しました。」

  3. Dividend policy decisions are critical for a firm's financial strategy.

    → 「配当政策の決定は、企業の財務戦略において極めて重要です。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “payout” (支払い)


    • 主に「支払額」を指す。dividend ほど「配当」専門ではない。


  2. “return” (リターン、収益)


    • 投資の観点では「リターン」として幅広い利益を指し、配当だけではない。


  3. “distribution” (分配、配分)


    • 配当以外のいろいろな「分配」も含むので、文脈によって意味が変わる。


反意語 (Antonyms)


  • “loss” (損失)


    • 配当が出せるほど利益が上がっていない場合に使われる概念。


  • “deficit” (赤字)


    • 企業が配当を出さず、利益もない状態。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈdɪv.ɪ.dɛnd/

  • イギリス英語: /ˈdɪv.ɪ.d(ə)nd/

アクセント


  • 最初の “di” (DIV) に強勢があります。

  • アメリカ英語では最後の母音が “ɛ” (エ) のように発音される傾向があります。

  • イギリス英語では “d(ə)nd” のように曖昧母音 /ə/ になることもあります。

よくある発音間違い


  • 最後の “-dend” を “-dent” と間違える。

  • 中間の “i” を弱くしすぎて “div-dend” のようにしてしまう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “dividEnd” なのに “dividAnd” や “dividEnt” と書いてしまうことがある。

  2. “divide” (動詞) や “divisor” (除数) と混同しないように注意。

  3. 配当に関する用語なので、TOEIC やビジネス英語の試験でよく出題される。特に株主関連の文章や金融ニュースなどで使われる。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “divide + end = dividend” と覚えると、「分けた末に行きつくもの」というイメージが付きやすいです。

  • ビジネスシーンでの “dividend” は「会社が儲けたお金を株主に分ける」→「分割によって受け取るお金」とストーリーで捉えると覚えやすいでしょう。

  • 同じ語源の「division(分割)」や「divide(割る)」と関連づけて覚えると良いです。


以上が名詞 “dividend” の詳細な解説です。金融や数学で多用される他、比喩的に「成果・恩恵をもたらす」という意味でも使われます。しっかり覚えておくと、ビジネスシーンや学習に役立つことでしょう。

意味のイメージ
dividend
意味(1)

配当;配当金

意味(2)

被除数

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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