元となった辞書の項目
corn
解説
1. 基本情報と概要
単語: corn
品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)
意味 (英語/日本語)
- 英語: corn = In American English, it generally refers to
maize
(the yellow kernel plant). In British English (historically), it can refer tograin
orcereal
in general. - 日本語: 「トウモロコシ」のこと。ただし、イギリス英語の一部の文脈では「穀物全般」を指すときにも使われてきた言葉です。
- こういう場面で使われる: 食材の文脈で、トウモロコシとして最も一般的によく使われます。アメリカでは「corn」と言えば普通は黄色い穀物(トウモロコシ)を指します。
- こういうニュアンスの単語: 日本語で「トウモロコシ」として食品や農作物のニュアンスで使われる一方、イギリスの古い用法で「穀物一般」の意味でも使われる歴史的文脈があります。
- こういう場面で使われる: 食材の文脈で、トウモロコシとして最も一般的によく使われます。アメリカでは「corn」と言えば普通は黄色い穀物(トウモロコシ)を指します。
活用形
- corn は名詞ですので、動詞のように活用形はありません。
- 複数形は通常 “corns” としませんが、医学的に指先などにできる「たこ・うおのめ」(corn) の場合は “corns” となることがあります。
品詞変化の例
- corny (形容詞): 「陳腐な、古臭い、ダサい」という意味。(例:That joke is so corny.)
- corn-fed (形容詞): トウモロコシを食べて育った家畜などに対して。(例:corn-fed chicken)
CEFRレベル: A2 (初級)
- 食材名として日常生活によく登場するため、初級レベル(A2)でも学ぶ単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「corn」という短い単語で、接頭語や接尾語が明確に分けられる形ではありません。
- 語幹は “corn” そのもので、古英語で「穀物の粒」を意味してきました。
詳細な意味
- 米国英語での一般的意味: トウモロコシ(特に黄色い「スイートコーン」や「フィールドコーン」)
- 英国英語(歴史的用法): 小麦やオオムギなどの「穀物全般」
- 医学的用法: 足や指にできる「うおのめ」(corn)
よく使われるコロケーション(10例)
- corn on the cob(コーンの芯付き、ゆでたトウモロコシ)
- corn field(トウモロコシ畑)
- corn flakes(コーンフレーク)
- popcorn(ポップコーン)
- corn syrup(コーンシロップ)
- corn starch(コーンスターチ)
- cream corn(クリームスタイルコーン)
- corn meal(コーンミール)
- corn bread(コーンブレッド)
- corn oil(コーン油)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “corn” (穀物の粒) に由来。ゲルマン語系の単語で、当初は特定の作物に限らない「穀粒全般」を指していました。
- 北アメリカに渡った英語話者が「トウモロコシ」を主な穀物として栽培・利用するようになり、“corn” = 「maize(トウモロコシ)」という意味が定着しました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 米国英語: “corn” = トウモロコシというのが通常のイメージです。
- 英国英語: 歴史的、地方的には「穀物」の意味が残っていますが、現代ではトウモロコシの意味で使われることも多いです。
- カジュアル/フォーマル: 食品として日常会話に頻出するため、強くフォーマルとは言えませんが、公的な文書でも普通に使用されます。
- 文学的使い方: 昔の文脈で “corn” が出てきた場合は、「穀物全般」を意味する可能性があるので注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: トウモロコシや穀物の意味では一般的に 不可算名詞 として扱います。(例: “I bought some corn.”)
- 医学的な「うおのめ」 は可算名詞となる場合があります。(例: “I have a corn on my toe.” → 複数なら “corns”)
一般的な構文やイディオム
- “a kernel of corn” = トウモロコシの一粒
- “to plant corn” = トウモロコシを植える
- “to harvest corn” = トウモロコシを収穫する
- 俗に “corn on the cob” は「芯付きのトウモロコシ」を指し、BBQや家庭料理でよく使われます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I love eating corn on the cob at barbecues.”
- バーベキューで芯付きのトウモロコシを食べるのが大好き。
- バーベキューで芯付きのトウモロコシを食べるのが大好き。
- “Could you pass me the corn flakes?”
- コーンフレーク取ってくれる?
- コーンフレーク取ってくれる?
- “Let’s make popcorn for the movie night.”
- 映画鑑賞の夜はポップコーンを作ろう。
ビジネス (ややフォーマル)
- “Our company sources organic corn for producing high-quality snacks.”
- 弊社では高品質なスナックを作るために有機トウモロコシを調達しています。
- 弊社では高品質なスナックを作るために有機トウモロコシを調達しています。
- “The market demand for corn-based products has increased significantly.”
- トウモロコシ原料の製品に対する市場の需要が大幅に増加しました。
- トウモロコシ原料の製品に対する市場の需要が大幅に増加しました。
- “We are evaluating the feasibility of importing corn from overseas suppliers.”
- 海外のサプライヤーからのトウモロコシ輸入の実現可能性を評価しています。
学術的 (フォーマル)
- “Corn is a staple crop in many regions, contributing significantly to food security.”
- トウモロコシは多くの地域の主要作物で、食糧安全保障に大きく寄与しています。
- トウモロコシは多くの地域の主要作物で、食糧安全保障に大きく寄与しています。
- “The genetic modification of corn aims to increase its resistance to pests and drought.”
- トウモロコシの遺伝子組み換えは、害虫や干ばつへの耐性を高めることを目的としています。
- トウモロコシの遺伝子組み換えは、害虫や干ばつへの耐性を高めることを目的としています。
- “Research on corn ethanol highlights its potential as a renewable energy source.”
- トウモロコシ由来のエタノールに関する研究では、再生可能エネルギー源としての可能性が示されています。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
maize(メイズ)
- 主にブリティッシュ英語や国際的な農学関係で使われるトウモロコシの正式名。
- “corn” よりも専門的・学術的なニュアンス。
- 主にブリティッシュ英語や国際的な農学関係で使われるトウモロコシの正式名。
grain(穀物)
- 小麦やオオムギなどを含む穀物全般。
- “corn” がアメリカではトウモロコシを指すのに対して、 “grain” はより広い概念。
- 小麦やオオムギなどを含む穀物全般。
cereal(シリアル)
- 広義の「穀物」。朝食用シリアルの語源でもある。
- “corn” と比べると、他の穀物類も含む。
- 広義の「穀物」。朝食用シリアルの語源でもある。
反意語
- 食材として「反意語」は特にありませんが、文脈によっては「野菜/果物」などの分類対比があります。例えば “fruit” や “vegetable” を引き合いに出す場合もありますが、厳密な反意語ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /kɔːrn/ (米: [kɔːrn], 英: [kɔːn] に近い発音)
- アメリカ英語: 「コォーン」(rがはっきり発音される)
- イギリス英語: 「コーン」(rがあまり明瞭に発音されず、やや長めの母音のイメージ)
- アメリカ英語: 「コォーン」(rがはっきり発音される)
強勢
- この単語自体は短いため、音節は一つです。強勢は唯一の音節 “corn” に置かれます。
よくある発音の間違い
- /kɒn/ (コン) と短く発音してしまうケースがあるが、母音を長めに伸ばす必要があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルを “conr” と間違える: キーボード入力時のタイプミスがよくあります。
- 同音異義語との混同: “corn” の同音異義語は特にありませんが、 “cone” (コーン、円すい) と混同しやすい場合があります。
- 英国英語と米国英語の意味の違い: イギリスの古い文献で “corn” が出てくる場合、トウモロコシではない可能性があります。
- 可算・不可算を混同: 食材としての「トウモロコシ」は不可算、医学的な「うおのめ」は可算と使い分けが必要。
試験対策
- TOEIC や英検などの一般的な英語テストでは、日常単語として “corn” が出題されることがあります。
- 作物や食品、ビジネス取引の話題に出てくる場合が多いため、文脈に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「コーン=トウモロコシ」 の方が日本では一般的なイメージなので、とにかく “corn” といえば “トウモロコシ” と覚えるのが簡単。
- 語源の “穀物全般” のイメージもおさえておくと、英国英語や古い文章を読むときに役立ちます。
- 英単語の “maize” と合わせてセットで覚えると、よりスムーズに理解できます。
以上が名詞 “corn” の詳細な解説です。アメリカ英語では主に「トウモロコシ」のことを指し、英国英語の古い文献や地方では「穀物全般」として使われる場合もあります。日常会話でもビジネスでも使われる大変重要な単語ですので、ぜひ覚えておいてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉《英》《集合的に》穀草(wheat, oatsなど);穀物,穀類;穀粒
意味(2)
〈C〉《話》古くさい(お涙ちょうだい的な)もの(こと)
意味(3)
〈U〉(米,カナダ,オーストラリアで)とうもろこし;〈C〉とうもろこしの実(おもに《英》maize, Indian corn)