最終更新日:2025/11/22
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

spur

動詞

駆り立てる

このボタンはなに?

彼の野望が彼をもっと一生懸命働くように駆り立てた。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: spur

品詞: 動詞 (他動詞が多い)

活用形:


  • 現在形: spur

  • 過去形: spurred

  • 現在分詞/動名詞: spurring

  • 過去分詞: spurred

英語での意味:


  • To urge or encourage someone or something to move faster or achieve more

    (例: “The coach’s words spurred the team on to victory.”)

日本語での意味:


  • (人や物事を)駆り立てる、刺激する、促進する

    「ある行動を後押ししたり、もっと頑張らせたりする場合に使われる動詞です。誰かのやる気を引き出すようなニュアンスを持ちます。」

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 語彙としては、ニュース記事やビジネス文書などで見かけることが多い単語であり、中級から上級者の学習者が理解と使用を目指す水準です。

「spur」には名詞として「拍車」や「刺激となるもの」という意味もありますが、ここでは主に動詞として解説します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: spur

    特に明確な接頭語や接尾語を伴わない、単独の形です。

派生語や類縁語


  • spur (名詞): 拍車、刺激

  • spurred (形容詞): 刺激された、拍車が付いた(靴など)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. spur innovation → イノベーションを促進する

  2. spur growth → 成長を促す

  3. spur someone into action → 人に行動を起こさせる

  4. spur development → 開発・発展を促進する

  5. spur economic activity → 経済活動を活性化させる

  6. be spurred on by … → …によって駆り立てられる

  7. spur change → 変化を促す

  8. spur creativity → 創造性を刺激する

  9. give someone a spur → 人を鼓舞する/後押しする

  10. spur a reaction → 反応を引き出す


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古英語「spura, spora」(馬具の拍車)に由来します。馬のかかとにつける拍車で馬を刺激して進ませるイメージが、転じて「人を後押しする、刺激する」というニュアンスを生み出しています。

ニュアンスや使用上の注意:


  • 多くの場合、ポジティブな文脈で「やる気を起こさせる」「動機付ける」などの意味で使われます。

  • ただし、場合によっては「(強い圧力をかけて)急がせる」というやや強制的なニュアンスも含まれることがあります。

  • ビジネス文書やニュース記事で比較的よく目にする単語ですが、日常会話でも「(後押しして)奮起させる」という意味で使用されます。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント:


  • 「spur」は他動詞として使われることが多く、目的語を取ります。

    例: “We want to spur economic growth.” (私たちは経済成長を促すことを望んでいる)

  • 名詞としては「拍車」や「刺激」として使われますが、今回メインで扱うのは動詞用法で、S(主語) + spur + O(目的語)という構文が典型です。

使用シーン:


  • 堅めの文章から比較的カジュアルな会話まで幅広く使われます。ビジネスシーンでは「促進する」「刺激する」という文脈で頻出します。

一般的な構文例


  • spur + 目的語 + on / forward

    例: “Her success spurred her colleagues on.” (彼女の成功は同僚たちを奮起させた)


5. 実例と例文

それぞれの場面でよく使われる例文を示します。

日常会話


  1. “Your encouragement really spurred me to try new things.”

    (あなたの励ましが本当に私に新しいことに挑戦するきっかけを与えてくれたよ。)


  2. “I need something to spur me on; I'm losing motivation.”

    (何か私を奮起させるものが必要だ。やる気がなくなってきてるんだ。)


  3. “Watching him succeed spurred her to work even harder.”

    (彼の成功を見て、彼女はさらに頑張ろうと刺激を受けた。)


ビジネス


  1. “The government has introduced tax incentives to spur investment.”

    (政府は投資を促進するために税制優遇措置を導入した。)


  2. “Our new marketing strategy is designed to spur consumer interest.”

    (新しいマーケティング戦略は消費者の関心を高めることを狙っている。)


  3. “We need fresh ideas to spur company growth.”

    (私たちには会社の成長を後押しする新しいアイデアが必要です。)


学術的・フォーマル


  1. “The findings may spur further research in this field.”

    (その研究結果は、この分野でさらに研究を進めるきっかけとなるかもしれない。)


  2. “Technological advancements often spur paradigm shifts in academic disciplines.”

    (技術革新はしばしば学問分野においてパラダイムシフトを引き起こす。)


  3. “The data should spur debate among scholars regarding policy implications.”

    (このデータは政策的影響に関して学者たちの間で議論を引き起こすはずだ。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. encourage(励ます)


    • 「物事を続けるように人をサポートする」という意味が強く、心理的な側面が強調される。


  2. motivate(動機付ける)


    • 「目標などを提示し、やる気を引き出す」というニュアンス。外発的・内発的両面でも使われる。


  3. stimulate(刺激する)


    • 「ある活動や反応を引き起こす」というニュアンス。より科学的・物理的な刺激情報にも使われる。


  4. prompt(促す)


    • 「いま行動させる、または誘発する」意味。すぐに行動させるニュアンスがやや強い。


  5. propel(推進する)


    • 「物理的または比喩的に前進させる、前へ動かす」というニュアンスがある。


反意語 (Antonyms)


  1. discourage(落胆させる、意欲を削ぐ)


    • やる気を失わせる方向に持っていくため、「spur」の反対。


  2. hinder(妨げる)


    • 前進を邪魔する、行動や進歩を抑制する。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA): /spɜːr/ (イギリス英語), /spɝː/ (アメリカ英語)


  • アメリカ英語では “r” の発音がはっきりと響きます。

  • イギリス英語では “ɜː” の母音がやや長めですが、アメリカ英語の “ɝ” も比較的強く発音されます。

アクセント:


  • 単音節語のため、アクセントは “spur” 全体にかかります。

  • スペルと音がやや一致しにくく、日本人学習者は “spaa” や “spa” と発音しがちですが、母音はアルファベット「u」の音と異なる点に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “spur” は “s” + “p” + “u” + “r” だけであり、最後に “e” や “r” を重ねたりしないように注意。

  • 同音異義語との混同: “spear”(槍)などと混同しやすいですが、発音が異なります。

  • 試験対策: TOEICや英検などで、ビジネスや経済分野の長文読解に登場する可能性があります。文脈上、「促進する、刺激する」という意味を理解していればクリアしやすいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 馬を走らせる拍車のイメージを思い浮かべると覚えやすいです。乗馬で足首にはめる金具(拍車)のイメージが、誰かや何かを「前に進ませる、駆り立てる」というニュアンスと結びつきます。

  • スペリングのポイント: “s + p + u + r” の4文字と、拍車“spur”を結びつけると記憶に残りやすいでしょう。

  • 自分が「やる気を起こさせるきっかけ」となった出来事を思い出して、頭の中で“spur”と関連付けると効果的です。


以上が、動詞「spur」の詳しい解説になります。馬の拍車から生まれたイメージを思い浮かべながら、ビジネスや日常会話で「刺激する」「促進する」ニュアンスを上手に使ってみてください。

意味のイメージ
spur
意味(1)

(…に対する)刺激,激励《+to(for)+

意味(2)

拍車状のもの,(鶏などの)けづめ,(植物の)距(きょ)

意味(3)

(山などの)支脈

意味(4)

(行き止まり)支線

意味(5)

〈馬〉‘に'拍車を当てる《on》

意味(6)

〈人〉‘を'かり立てる

意味(7)

《AがBするように》かり立てる《A to B》《A into B》

意味(8)

拍車

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★