最終更新日:2025/11/27

《…へ》行く途上にある, 《…》行きの《for ...》 / 《複合語を作って》「…行きの」の意を表す

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元となった辞書の項目

bound

形容詞

《…へ》行く途上にある, 《…》行きの《for ...》 / 《複合語を作って》「…行きの」の意を表す

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その電車は東京行きです。

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解説

1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “bound” (adjective)


    • 「(ある方向や場所に)向かっている」、「(何かを)する運命にある」、「(義務や契約などで)縛られている」


  • 日本語: 「~行きの」、「~する運命である」、「~する義務がある」

    こういう場面で使われます:


    • たとえば「I’m bound to succeed(私は必ず成功する運命だ)」のように、確実に何かが起こる・起こりそうなニュアンスを示すとき

    • 「He was bound by law(彼は法によって縛られていた)」のように、契約・法律・義務によって縛られているというニュアンスを示すとき

    • 「The train is bound for London(列車はロンドン行きです)」のように、特定の場所に向かっているとき


品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形


  • 形容詞は変化形がほぼありませんが、分詞形を持つ動詞 “bind (bound, bound)” との混同に注意してください。形容詞としては “(be) bound to 〜 / for 〜” などで用いられます。

他の品詞になった例


  • 動詞(bind の過去形・過去分詞形):


    • “bind” = 縛る → “bound” = 縛った、縛られた

    • 例: “He bound the books with a string.”(彼は本を紐で縛った)


  • 名詞 (まれな用法だが “bounds” で「境界」「限度」を表す例あり)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    一般的な会話では少し高度な単語として扱われますが、新聞や雑誌、ビジネス文書、ちょっとフォーマルなトピックでしばしば見かける表現です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “bound” は古い動詞 “bind” (縛る) の過去形・過去分詞形から派生した形容詞です。


    • 語幹: “bind” (縛る)

    • 過去形・過去分詞形: “bound” (縛られた)

    • これが形容詞として定着し、「縛られている・束縛されている・~行きである」というニュアンスが加わったものです。


他の単語との関連性


  • bind(動詞): 縛る

  • bond(名詞/動詞): 結束、接着、債券

  • boundary(名詞): 境界

  • boundless(形容詞): 果てしない、無限の

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. be bound to happen(必ず起こる運命だ)

  2. be bound to fail(必ず失敗する運命だ)

  3. be bound by law(法律によって縛られている)

  4. bound for somewhere(~行きの/~に向かっている)

  5. morally bound(道徳的に縛られている)

  6. legally bound(法的に縛られている)

  7. duty-bound(義務を負っている)

  8. bound hand and foot(手足を縛られている)

  9. homeward bound(帰宅/帰国の途上にある)

  10. inbound / outbound((交通などで)内向きの/外向きの)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 元々は古英語 “bindan” (縛る) に由来し、その過去形・過去分詞 “bound” が形容詞として派生しました。「縛る」という概念から、何かに「制約を受ける」「行き先が決まっている」「確実に~する運命にある」といった抽象的な意味へ広がりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 口語・文章: どちらでも使われますが、“bound to” (きっと~する) の用法は日常会話でもしばしば耳にします。ややきっぱり断言する印象を与えるため、場合によっては強い言い方になるかもしれません。

  • カジュアル・フォーマル: “bound for London” や “bound by duty” などはややフォーマルにも聞こえますが、新聞や記事の見出しでも多用されるため、日常的なフォーマル表現として広く使われます。

  • 誤解注意: 「行き先」「縛られた」「運命」など複数の意味があるため、文脈で判断する必要があります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. be bound to + 動詞の原形


    • 意味: 「きっと~する」、「~に違いない」

    • 例: “They are bound to succeed.”(彼らはきっと成功するだろう)


  2. be bound by + 名詞


    • 意味: 「~によって縛られている、拘束されている」

    • 例: “We are bound by the contract.”(私たちはその契約によって拘束されている)


  3. be bound for + 場所


    • 意味: 「~行きである、~に向かっている」

    • 例: “She’s bound for New York.”(彼女はニューヨークに向かっている)


可算/不可算など


  • 形容詞のため可算・不可算の区別はありません。使用上は “be + bound” の構文が多い点が特徴です。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’m bound to forget something if I don’t make a list.”

    (リストを作らなければ、何かしら忘れるに違いないよ。)

  2. “We’re bound by our promise to keep it a secret.”

    (私たちは秘密を守ると約束したから縛られているんだよ。)

  3. “This bus is bound for the shopping mall.”

    (このバスはショッピングモール行きだよ。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “They are bound to finalize the deal by the end of the week.”

    (彼らは週末までに必ずその取引をまとめるはずだ。)

  2. “Our company is bound by strict confidentiality agreements.”

    (当社は厳格な機密保持契約によって縛られています。)

  3. “He’s bound for Tokyo to attend the conference.”

    (彼は会議に出席するために東京へ向かっています。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The researcher is bound to encounter ethical issues in this study.”

    (その研究者は、この研究で倫理的問題に直面する可能性が高い。)

  2. “Scholars are bound by academic integrity when publishing papers.”

    (学者は論文を発表するとき、学問上の誠実性に縛られている。)

  3. “All participants were bound for the same experimental protocol.”

    (参加者は全員、同じ実験手順に従うことが求められた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. destined(運命づけられた)


    • やや文学的表現で、「あらかじめ定められた運命である」というニュアンスが強い。

      例: “He was destined to become a great leader.”


  2. obliged(義務がある、余儀なく)


    • “bound” の「義務・契約で縛られている」という面に近い。ややフォーマル。

      例: “We are obliged to follow these regulations.”


  3. compelled(強制された)


    • 外部の力で「やむを得ず~する」というニュアンスが強い。

      例: “He felt compelled to apologize.”


反意語


  1. free(自由な)

  2. unbound(拘束されていない)

  3. unchecked(制限されない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /baʊnd/

  • アメリカ英語 / イギリス英語: どちらも同じ /baʊnd/ で、1音節、語頭で “b” の破裂音に続く “-aʊ-” (「アウ」の二重母音) に注意します。

  • アクセント: 1音節しかないため、特に区別はありません。

  • よくある間違い: “bond”(/bɒnd/ または /bɑːnd/)と混同しないようにしましょう。音が異なり、「アウ」と「オ」の違いがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “bound” と “bond” は似ていますが、スペルと発音が異なります。

  2. bind と感覚が混同: “bind” は動詞の基本形 (‘縛る’)、その過去形/過去分詞が “bound” ですが、形容詞としての “bound” は「~行きの」「義務がある」「縛られている」という抽象的な意味があります。

  3. TOEIC/英検など: ビジネス文書や契約書、あるいは文章読解で出題されることがあります。 “be bound by law/contract” などの熟語表現が出題されることも多いので注意が必要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「bind」(縛る)の過去分詞から来ている → 「縛られている」と考えると「何かに束縛されている、約束や目的地に縛り付けられている」というイメージを連想しやすい。

  • 「bound for 〇〇」と聞くと、飛行機のアナウンスや駅のアナウンスで「〇〇行き」というアナウンスが浮かびます。

  • 「バウンド(bound)するボール」は跳ね返るイメージですが、スペルは同じでも「跳ね返る」「境界」という名詞・動詞などいろいろ意味があるので、文脈をしっかり見ると覚えやすいです。

以上が、形容詞「bound」の詳細な解説です。ぜひ文脈によって「必ず~する」「~行き」「拘束されている」という多彩な意味合いを使い分けてみてください。

意味のイメージ
bound
意味(1)

《複合語を作って》「…行きの」の意を表す

意味(2)

《補語にのみ用いて》(…へ)行く途上にある;(…)行きの《+for+

学術英単語(NAWL) / 英訳 / 4択問題

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