live
《名詞の前にのみ用いて》生きている / 活気のある / (問題などが)当面の / 燃えている / (弾丸などが)まだ爆発してない,未発の / まだ動いている,有効な / 電流が通じている / (放送が)生の,実況の
以下では、形容詞「live」(読み方: /laɪv/) について、学習者が理解しやすいように順序立てて解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “live” (adjective)
- 日本語: 「生きている」「ライブの」「放映・放送が生の」「通電している」など、文脈によって複数の意味を持つ形容詞です。
「live」は、
- ライブ放送やライブ演奏を指す時に「録画や録音ではなく生で行われている状態」を表します。
- 「通電している」や「機能している」というニュアンスで使われる場合もあります (例: “live wire” = 通電中の電線)。
- 「生きている」という意味でも使われますが、この使い方はやや古風あるいは比喩的で、日常会話では “alive” が一般的です。
形容詞としては、イベントや演奏などが「現在、進行中」「リアルタイム」というニュアンスで使われることが多いです。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
形容詞なので原形のみです。比較級・最上級といった形は通常 “more live” や “most live” とは言いません。別の表現に言い換えるか、文脈に応じて “livelier” (別の形容詞 lively の比較級) を使うなどします。ただし “live” と “lively” は別単語なので混同に注意してください。
他の品詞例
- 動詞 “to live” (/lɪv/)(住む、生きる)
- 形容詞 “lively”(活気に満ちた)
- 形容詞 “alive”(生きている)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
日常会話で「これは生放送だよ」「生演奏だよ」という文脈で割とよく登場します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語: 特にありません。
- 語幹 “live”: 古英語で “live” や “lifian” などの語源に関連がありますが、形容詞形としては「生きている状態」を表す意味合いを引き継いでいます。
意味のバリエーションと使い分け
- 「生放送・生演奏の」
- 例: a live concert, a live broadcast
- 例: a live concert, a live broadcast
- 「通電している、電気の流れている」
- 例: a live wire
- 例: a live wire
- 「生きている」(やや古風もしくは比喩的表現)
- 例: live animals (運搬中の生きた動物)
関連するコロケーションやフレーズ(10個)
- live broadcast(生放送)
- live performance(生演奏/ライブ公演)
- live show(ライブショー、生で行われるショー)
- live audience(実際に会場にいる観客)
- live coverage(生中継)
- live streaming(ライブ配信)
- live event(生イベント/現地でのイベント)
- live feed(生の映像・音声配信)
- live music(生演奏の音楽)
- live wire(通電中の電線、比喩的に「エネルギッシュな人」という意味でも使われる)
3. 語源とニュアンス
語源
“live” は古英語の “lifian” などから派生したとされ、元々は「生命がある」「生きた状態」を意味しました。そこから転じて「録画・録音でない生の状態」を表すようになったのが現代でよく使われる用法です。
ニュアンス・使用時の注意
- 「生放送」「生演奏」として使う時は、リアルタイムや臨場感があるというプラスのニュアンスを持ちます。
- 「通電している」意味で使うときは、「危険」や「注意喚起」のニュアンスを含む場合があります。
- フォーマル・カジュアルともに使うことができますが、場面に応じて「生で・ライブで」という言葉が自然です。例えばビジネス文書でも “live meeting” などと表現する場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 “live” は通常名詞の前に置かれます (attributive use)。
例: “a live broadcast,” “a live performance.” - ただし “The broadcast is live” のように補語(述語的用法)として使われることも自然です。
- 可算・不可算の区別はありません。形容詞のため、対象となる名詞が可算か不可算かで意味は変わりません。
- フォーマル/カジュアルを問わず幅広い場面で使われますが、学術論文などでは “live” よりも “real-time” など別の語を使う場合もあります。
イディオムや構文
- “to go live” = ライブ配信などを開始する(主にオンライン文脈)
例: “The stream will go live at 8 p.m.” - “live and learn” は別の慣用句(「経験から学ぶ」)で、形容詞でなく動詞としての “live” と “learn” の表現なので混同しないように注意。
5. 実例と例文
日常会話での例 (3つ)
“I’m watching a live cooking show on TV right now.”
(テレビで生放送の料理番組を見てるんだ。)“Is this game live or is it a replay?”
(この試合って生放送? それとも再放送?)“I’ve never been to a live concert before. Let’s go together!”
(まだ生のコンサートに行ったことがないんだ。一緒に行こうよ!)
ビジネスでの例 (3つ)
“We’re planning a live webcast to showcase our new product.”
(新製品を紹介するために生配信のウェブキャストをやる予定です。)“The CEO will give a live speech at the conference.”
(CEO はそのカンファレンスで生のスピーチを行う予定です。)“Let’s do a live Q&A session after the presentation.”
(プレゼンの後にライブの質疑応答セッションを行いましょう。)
学術的/フォーマルな文脈での例 (3つ)
“The researcher presented live data updates at the symposium.”
(研究者はシンポジウムでリアルタイムのデータ更新を発表しました。)“During the experiment, live subjects were monitored under strict protocols.”
(実験では、生きた被験体が厳格な手順の下で観察されました。)“We will host a live panel discussion with experts from various fields.”
(さまざまな分野の専門家によるライブパネルディスカッションを開催します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“alive”(生きている)
- 使い方: 「その動物は生きている」というように状態を表す。形容詞として補語的用法が多い(The animal is alive.)
- “live” は修飾語として “live animal” と名詞の前に置けるが、「alive animal」とは言わない。
- 使い方: 「その動物は生きている」というように状態を表す。形容詞として補語的用法が多い(The animal is alive.)
“lively”(活気のある、元気な)
- 使い方: “She’s a lively person.” (彼女は活発な人だ)
- 「ライブ放送」とは繋がりにくい。
- 使い方: “She’s a lively person.” (彼女は活発な人だ)
“real-time”(リアルタイムの)
- 使い方: 主に技術系・ビジネス系文脈で “real-time data” のように使われる。
- “live” はより一般的・カジュアルに使える。
- 使い方: 主に技術系・ビジネス系文脈で “real-time data” のように使われる。
反意語
“recorded”(録画された/録音された)
- 使い方: “This show is prerecorded.” (この番組は事前収録です。)
- 使い方: “This show is prerecorded.” (この番組は事前収録です。)
“dead”(死んでいる/電流が通っていない)
- 文脈によっては “dead wire” のように「通電していない線」を表す。ただしあまり一般的な言い方ではないです。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- 形容詞 “live”: /laɪv/
- 動詞 “live” (「住む」「生きる」): /lɪv/
アクセントの位置
- 形容詞 “live”: 音節は1つで /laɪv/ と発音し、強勢もそこに来ます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありません。
よくある発音の間違い
- 動詞 “live” (/lɪv/) と混同してしまうことが多い。形容詞の “live” は /laɪv/ なので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルは動詞と同じ “live” ですが、発音が異なる点に要注意 (/lɪv/ と /laɪv/)。
- 「生きている」という意味で “live” と言いたくなる場合があるが、文脈によっては “alive” の方が自然。
- 「活気がある」という意味の “lively” とも混同しがち。
- 試験(TOEIC・英検)などでは「生放送」「リアルタイムで」などの文脈で “live” が出題されることがあるので、放送やイベントを形容する意味としての使用法をしっかり覚えておくとよいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “live” (形容詞) は「ライブ(LIVE)なイベント」とカタカナ表記で覚えてもOK。「ライブのショー」= “live show” と対応させると覚えやすいでしょう。
- 発音は “[ラ]イブ” (/laɪv/) とイメージすると、動詞の “[リ]ヴ” (/lɪv/) との違いを区別しやすいです。
- 音のイメージ: 「ライヴ」が流れてくる → “live music” → 生演奏の臨場感 → “live” (形容詞) と紐付けて覚えましょう。
以上が、形容詞「live」の詳細な解説です。動詞や他の形容詞との違い、実際の使い方を意識しながら学習することで、使い分けがスムーズにできるようになるでしょう。ぜひ参考にしてください。
《動詞のlive( lɪv )とは発音が異なり、laɪvである点に注意》
《名詞の前にのみ用いて》生きている
活気のある
(問題などが)当面の
燃えている
(弾丸などが)まだ爆発してない,未発の
まだ動いている(働いている),有効な
電流が通じている
(放送が)生の,実況の
= alive