最終更新日:2025/09/04

(品質・価値・才能などが) 劣った,つまらない / (人・行為などが) 卑劣な / 《米話》(動物が)御しにくい, (一般に)扱いにくい

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元となった辞書の項目

mean

形容詞

(品質・価値・才能などが) 劣った,つまらない / (人・行為などが) 卑劣な / 《米話》(動物が)御しにくい, (一般に)扱いにくい

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解説

1. 基本情報と概要

単語: mean

品詞: 形容詞 (Adjective)

意味(英語・日本語)


  • 英語: “unkind,” “nasty,” or “not generous”

  • 日本語: 「意地の悪い」、「不親切な」、「ケチな」

「mean」は、人に対して冷たい態度を取ったり、意地悪な行動をする際に使われる形容詞です。性格や言動が「意地が悪い」「不親切」な状態を表す時に使い、相手をいじめたり傷つけたりするようなニュアンスがあります。よく会話で「Don’t be mean!(意地悪しないで)」、「He is so mean.(彼はとても意地悪だ)」というように使われます。

活用形


  • 形容詞なので、活用という形はありませんが、比較級と最上級は以下のようになります。


    • 比較級: meaner (より意地悪な)

    • 最上級: meanest (最も意地悪な)


他の品詞での例


  • 動詞: mean (~を意味する、~するつもりである)

    例: “I mean what I say.” (私は言っていることを本気で意味している)

  • 名詞: mean (平均)

    例: “The mean of the data set is 10.” (そのデータセットの平均は10です)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    日常会話や少し複雑な文章の中でも頻出する単語です。平均や「意地悪」というニュアンスなど、複数の意味をしっかり覚える必要があります。


2. 語構成と詳細な意味

英単語「mean」にはラテン語起源やゲルマン語起源といった複数の説がありますが、形容詞としては「普通ではなく“悪い”状態」を表す語感をもっています。接頭語・接尾語が目立ってついているわけではなく、単なる基幹語形です。

派生語や類縁語


  • mean-spirited: 心が狭い、意地悪な

  • mean-minded: 気持ちが卑しい、狭量な

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. mean streak(意地悪な性格)

  2. mean comment(意地悪なコメント)

  3. mean remark(意地の悪い発言)

  4. mean look(意地悪そうな表情)

  5. mean-spirited person(意地の悪い人)

  6. have a mean side(意地悪な一面を持つ)

  7. be mean to someone(誰かに意地悪をする)

  8. mean behavior(意地悪なふるまい)

  9. downright mean(まったく意地悪な)

  10. don’t be mean!(意地悪しないで!)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語で「共同の、一般の」を意味する “gemǣne” や、古フランス語を経由して「卑しい、下劣な」を意味するように転じた説があります。

  • 中世以降、「貧しい」「しみったれた」「卑劣な」などの意味を持つようになり、現代英語では「意地の悪い」「ケチな」を表すのが最も一般的です。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 「mean」は直接的に「性格が悪い」「意地が悪い」という印象を与える強めの表現です。「nasty」や「cruel」に近い語感があるため、状況によっては失礼になり得ます。

  • カジュアルな会話・口語でよく使われますが、フォーマルな場では「unkind」や「unpleasant」など、もう少し穏やかな単語を選ぶ場合が多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての “mean” は、主語や名詞を修飾する際に使われます。

    例: “She is mean.” / “He is a mean teacher.”

  • 可算・不可算の区別や、他動詞・自動詞の区別は動詞や名詞の“mean”の場合に考慮すべき点で、形容詞としての“mean”には特にありません。

  • イディオムとしては “Don’t be mean” が最もシンプルかつよく使われる表現の一つです。


5. 実例と例文

ここではより自然な表現を目指し、日常会話、ビジネス、学術的な文脈それぞれ3例ずつ示します。

① 日常会話


  1. “Why are you being so mean to your sister?”

    (どうして妹にそんなに意地悪するの?)

  2. “He said a mean thing to me yesterday.”

    (彼、昨日私にひどいことを言ったんだよね。)

  3. “Don’t be mean; you know that hurts her feelings.”

    (意地悪しないで。彼女が傷つくのわかってるでしょ。)

② ビジネスシーン


  1. “I know he can be mean sometimes, but try to remain professional.”

    (彼は時々きつい態度を取るけど、プロ意識を忘れないようにね。)

  2. “Her mean remarks during the meeting discouraged the new interns.”

    (会議中の彼女の意地悪な発言で、新人インターンが落ち込んでいました。)

  3. “It’s important not to appear mean when giving negative feedback to employees.”

    (従業員に否定的なフィードバックをするときは、意地悪そうに見えないことが大切です。)

③ 学術的な文脈


  1. “While analyzing group dynamics, we should be careful not to label someone simply as mean without evidence.”

    (集団の力学を分析する際、証拠もなく軽率に誰かを意地悪だと決めつけないよう注意する必要があります。)

  2. “Sociological studies often explore how mean behavior can affect group cohesion.”

    (社会学の研究では、意地悪な行動が集団の結束にどのような影響を与えるかをよく探ります。)

  3. “Cultural differences can influence what is perceived as mean or merely honest.”

    (文化の違いによって、何が意地悪に見え、何が単に正直な発言なのかが変わることがあります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. unkind(不親切な)


    • “mean” よりやや穏やかで、単に「優しくない」ニュアンス。


  2. cruel(残酷な)


    • 物理・精神的に「残酷」な行為や態度に使われるため“mean”より強い。


  3. nasty(嫌な、不快な)


    • 「汚い」「不快」の意味合いも含みうる。人が感じる嫌さにもしばしば使われる。


  4. harsh(厳しい)


    • 「手厳しい」ニュアンスを強調するが、意地悪というより厳格さが際立つ。


反意語 (Antonyms)


  1. kind(親切な)

  2. friendly(友好的な)

  3. generous(寛大な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /miːn/


    • イギリス英語 (BrE), アメリカ英語 (AmE) ともに発音記号はほぼ同じです。


  • 強勢(アクセント): 第一音節 “mean” に置かれます(単音節なのでアクセントは固定)。

  • よくある発音の間違い: “min” /mɪn/ や “meen” /miːn/ の長さの混同に注意。特に日本語話者は「短いmi-」と「長いmi-」を混同することがあるので、母音をしっかり長く伸ばして発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 同音異義語の混同: 動詞の “mean” (~を意味する、~つもりである) と混同しがちです。文脈で見分けることが重要です。

  • 拼綴(スペル)のミス: 単語が短いためあまりありませんが、“meen” と書いてしまうなど、イメージ通りに伸ばしすぎるミスが起きることがあります。

  • 試験対策: TOEICや英検などで、文脈によって「意地悪」と「意味する」などの見分けを問われることがあります。形容詞か動詞かで判断しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “mean” という単語は、まるで「眉間(みけん=brow)」にシワを寄せた意地悪な表情を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。

  • “mean” は「平均」としての名詞や「~を意味する/~するつもりだ」という動詞との混同が多い単語なので、例文で“mean”が形容詞として使われているフレーズ(“He’s so mean!”)を思い浮かべて区別するのがコツです。

  • 語感としては「ミーン!」と相手をなじるような響きなので “意地悪” のイメージを持つと覚えやすいでしょう。


以上が形容詞「mean」の詳細な解説です。会話や読解の際に、動詞や名詞の使い方との区別をしっかり押さえてください。

意味のイメージ
mean
意味(1)

(人・行為などが)卑劣な,さもしい

意味(2)

《古》(身分・地位などが)卑しい

意味(3)

《米話》(動物が)御しにくい;(一般に)扱いにくい

意味(4)

《名詞の前にのみ用いて》(品質・価値・才能などが)劣った,つまらない

意味(5)

《まれ》(身なり・建物などが)みずぼらしい,見るもあわれな

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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