最終更新日:2025/11/19

...に飲み口をつける / 〈たるなどの中の液体〉を出す / 〈幹〉に刻み目をつけ樹液を採る / 〈電話など〉を秘密に接続する,〈人・通話〉を盗聴する / 〈鉱山・土地など〉を開発する

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元となった辞書の項目

tap

動詞

...に飲み口をつける / 〈たるなどの中の液体〉を出す / 〈幹〉に刻み目をつけ樹液を採る / 〈電話など〉を秘密に接続する,〈人・通話〉を盗聴する / 〈鉱山・土地など〉を開発する

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パーティーのために樽を開ける必要があります。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: tap

品詞: 動詞 (主に他動詞・自動詞両方で用いられる)

活用形:


  • 現在形: tap / taps

  • 過去形: tapped

  • 過去分詞: tapped

  • 現在分詞: tapping

意味(英語):


  1. To hit or touch something lightly and quickly.

  2. To draw upon or make use of (a resource).

  3. (Communication) To secretly listen to or record someone’s conversation or data.

意味(日本語):


  1. 軽く叩く、軽く触れる。

  2. (資源や能力などを)引き出す、活用する。

  3. (通信を)盗聴・傍受する。

「tap」は、何かを「軽くトントンと叩く」といったイメージのある単語です。また比喩的に「資源をうまく利用する」「情報をこっそり引き出す」場合にも使われます。比較的日常会話からビジネスまで幅広く使える動詞です。

CEFRレベル: B1(中級)

→「tap」の基本的な「軽くたたく」意味は初級者~中級者でもよく目にするため、使いやすい単語です。また「資源を利用する」という文脈は、中級者以上でも覚えておくと便利です。

2. 語構成と詳細な意味

「tap」は短い単語で、はっきりした接頭辞や接尾辞はありません。語幹も “tap” ひとつです。

派生語としては、名詞形の “tap”(蛇口やコック)、またはフレーズとして “tap dance” などが挙げられます。

よく使われるコロケーション(10個)


  1. tap on the shoulder(肩を軽くたたく)

  2. tap lightly(軽くトントン叩く)

  3. tap the screen(画面をタップする)

  4. tap resources(資源を活用する)

  5. tap into potential(潜在能力を引き出す)

  6. tap a phone(電話を盗聴する)

  7. tap one’s energy(エネルギーをうまく利用する)

  8. tap a keg(ビール樽からビールを取り出す)

  9. tap the market(市場を開拓する/市場に参入する)

  10. tap someone for a job(人に役職や仕事を依頼する)

3. 語源とニュアンス

語源:

“tap” は古英語や中世英語に由来し、元々は “tap(p)” という形がありました。樽の栓を抜いて中身を取り出すイメージが語源のひとつとも言われています。

歴史的・文化的背景:


  • もともとは樽から液体を取り出すための栓や行為を指す言葉とされてきました。

  • そこから転じて、「軽く叩く」「情報や資源を抜き出す」などの意味が広がったと考えられます。

ニュアンスと使用時の注意点:


  • 「軽く叩く」ニュアンスはカジュアル・フォーマル問わず使えます。

  • 「盗聴する」はビジネスやニュース報道などややフォーマル・専門的場面で使われることも多いです。

  • 「(資源を)利用する」はビジネス文書や会議で頻出する表現です。

4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 / 自動詞:


    • 他動詞: “She tapped him on the head.”(誰かをたたく場合など)

    • 自動詞: “Something was tapping on the window.”(何かが窓をトントンとたたいている)


  • イディオム / 表現:


    • tap into ...: 「~を利用する」「~に入り込む」

    • 例: “We can tap into the new market opportunities.”


  • フォーマル/カジュアル:


    • 「軽く叩く」意味合いで日常会話で多用。

    • 「資源を活用する」「盗聴する」などの場合はややビジネスや公式の文脈でも用いられます。


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “Could you tap on my door before entering?”

    (入る前にドアをトントンと叩いてくれる?)

  2. “He gently tapped me on the shoulder to get my attention.”

    (彼は私の注意を引くために、肩を軽く叩いた。)

  3. “Tap the screen to unlock your phone.”

    (画面をタップして携帯のロックを解除してね。)

ビジネス (3例)


  1. “We need to tap our existing customer base to increase sales.”

    (売上増のために、既存顧客層を活用する必要があります。)

  2. “She was tapped to lead the new project in Europe.”

    (彼女はヨーロッパでの新プロジェクトを任されることになった。)

  3. “They decided to tap into renewable energy resources.”

    (彼らは再生可能エネルギー資源を活用することに決めた。)

学術的・専門的な文脈 (3例)


  1. “Researchers aim to tap the potential of nanotechnology to develop new materials.”

    (研究者たちはナノテクノロジーの潜在力を引き出して新素材を開発しようとしている。)

  2. “Law enforcement has been authorized to tap the suspect’s phone.”

    (法執行機関は容疑者の電話を盗聴する許可を得た。)

  3. “We must tap various data sources to conduct a comprehensive analysis.”

    (包括的な分析を行うために、さまざまなデータソースを活用しなくてはならない。)

6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. Pat(軽く叩く)


    • “Pat” は優しくポンポンと叩くイメージ。

    • “Tap” は軽くトントンと叩くイメージで、ほぼ同じ状況でも使えるが “pat” はもう少しソフトな響き。


  2. Utilize(利用する)


    • 「活用する」という意味で “tap” と近いが、ややフォーマルかつ「手段として使う」ニュアンス。


  3. Draw on(頼る、利用する)


    • 比喩的に「引き出す、利用する」という意味で “tap into” とほぼ同じ場面で使える。


反意語(Antonyms)


  • 「叩く/触れる」の意味での明確な反意語はありませんが、あえて挙げるなら “ignore” (無視する)や “leave alone” (放っておく)など。

  • 「利用する」の反意語としては “neglect” (放置する)、 “overlook” (見落とす)などが挙げられます。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /tæp/

  • アメリカ英語・イギリス英語: ほとんど同じ発音で、アメリカ英語・イギリス英語ともに [tæp]。

  • 強勢: 短い単語なので特に意識するアクセントの移動はありません。

  • よくある発音ミス: 母音 “æ” が「アとエの中間音」に近いので、日本語の「タップ」と発音すると、若干 “tap” よりも [tap] 寄りになります。気をつけて “tæp” に近い発音を意識しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “tapp” と綴ってしまうミス。特に過去形・過去分詞形 “tapped” は “p” が重なる点に注意。

  • 同音異義語: 同じ発音をもつ単語はあまり多くありませんが、“tap” と “type” などを混同しないように気をつけましょう。

  • 試験での出題例:


    • 「資源やアイデアを活用する」という意味の熟語 “tap into” は、TOEICや英検などでビジネス的な文章読解問題に出やすい表現のひとつです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Tap” の音のイメージ (トントン) をそのまま発音やスペリングと結びつけると覚えやすいです。

  • “樽に栓をして飲み物を取り出す” → “そこから何かを取り出す・利用する” → “資源・アイデアを使う” という連想を持つと「tap into ○○」のイメージがつかめるでしょう。

  • スマホの画面を“タップ”する動作と結びつけて、日常動作として理解すると自然に身につきます。


以上が動詞「tap」の詳細解説です。軽くトントンと叩く行為からビジネスや研究での資源活用や電話の盗聴まで、多岐にわたる意味合いを持つ便利な単語です。ぜひ多角的に“tap”を使いこなしてください。

意味のイメージ
tap
意味(1)

〈酒だるなど〉‘に'飲み口をつける

意味(2)

〈たるなどの中の液体〉‘を'出す

意味(3)

〈幹〉‘に'刻み目をつけ樹液を採る

意味(4)

〈電話・電話線など〉‘を'秘密に接続する;〈人・通話〉‘を'盗聴する

意味(5)

〈鉱山・土地など〉‘を'開発する

意味(6)

利用する、活用する

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