最終更新日:2025/10/18

〈C〉(1本の)マッチ / (昔の)火縄[銃]

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元となった辞書の項目

match

IPA(発音記号)
名詞

〈C〉(1本の)マッチ / (昔の)火縄[銃]

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: match

品詞: 名詞 (countable noun)

主な意味(英語)


  1. A contest or game between two or more players or teams.

  2. A small stick with a special tip that can be struck to produce fire.

  3. A person or thing that is equal to or in harmony with another in quality, appearance, or ability.

主な意味(日本語)


  1. 試合、競技

  2. マッチ(火をつけるときに用いる棒状のもの)

  3. ぴったり合うもの、対等なもの

「match」は、スポーツなどの試合や「マッチをすって火をつける」など複数の意味を表します。さらに、ものや人同士の“釣り合いが合う”というニュアンスを表すときにも使います。

活用形


  • 単数形: match

  • 複数形: matches

他の品詞としての例


  • 動詞 (to match): “to go well with something”「~と合う」などを意味する


    • 例) This shirt matches your pants. (このシャツはあなたのズボンに合っています)


難易度 (CEFR レベルの目安)


  • B1(中級): 日常会話でスポーツの試合や物の組み合わせなど、比較的広く使われる語


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 英単語「match」は、はっきりした接頭語や接尾語を持たず、単体で機能する単語です。そのため、特別な接頭語・接尾語・語幹の分析はあまり行われません。

  • 派生語として「mismatch」(釣り合わないこと)、動詞形「to match」(~と合う)などがあります。

関連する表現(コロケーションや関連フレーズ 10個)


  1. football match(サッカーの試合)

  2. match point(マッチポイント:テニスなどでの勝敗が決まるポイント)

  3. perfect match(完璧な相性 / よい組み合わせ)

  4. match stick(マッチ棒)

  5. boxing match(ボクシングの試合)

  6. match the description(説明に合う)

  7. make a match(結婚の仲介をする / 引き合わせをする)

  8. match made in heaven(天からの授かりもののようにぴったりの組み合わせ)

  9. strike a match(マッチをする)

  10. match each other’s pace(お互いのペースを合わせる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「match」は古期英語や中期英語を経て、古ノルド語由来の概念とも関連があるとされます。もともとは「指数・印・相手に対する対等なもの」を意味し、そこから「試合・競争の相手」「共通要素」「火をおこす棒」と多義的に変化してきました。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 「試合」という意味では、スポーツやゲームの文脈でカジュアルからややフォーマルなシーンまで幅広く使われます。

  • 「マッチ(火をつける道具)」としては、日常生活で具体的な物を指すため、口語的に自然に使われます。

  • 「合う・釣り合うもの」については、フォーマルな文書でもカジュアルでも使えますが、文脈によって「ロマンチックに相性が合う」場合や「仕事仲間として能力が合う」場合など、ニュアンスを区別できます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞「match」は可算名詞 (countable noun)です。「one match」「two matches」のように数えられます。

  • スポーツの試合や何かと何かが一致する状態を示すとき、「a match between A and B」のような構文がよく使われます。

  • 「火をつけるマッチ」は「a match / two matches」のように数えられます。

  • 動詞として使う場合、「to match (something)」は基本的に他動詞として目的語を取ります(Quality/sizes match something)が、目的語なしで「These two colors match.」のように自動詞的に使われる場合もあります。

一般的な構文・イディオム


  • be a match for …:(…に)相応しい相手 / 力量で対等

  • match up:(合致する、合う)

  • no match for …:(…には)敵わない


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “He invited me to watch the football match on TV.”

    (彼はテレビでサッカーの試合を一緒に見ようと誘ってくれたよ。)


  2. “Do you have a match? I need to light this candle.”

    (マッチ持ってる? このろうそくに火をつけたいんだ。)


  3. “That jacket is a perfect match for your outfit.”

    (そのジャケットは、あなたの服装にぴったり合っているね。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “The company is seeking a candidate who can be a good match for this managerial position.”

    (その会社は、この管理職のポジションにぴったり合う候補者を探しています。)


  2. “We need to find a solution that matches our budget constraints.”

    (私たちは予算の制約に合致する解決策を見つける必要があります。)


  3. “Their skill sets are a perfect match for the project.”

    (彼らのスキルセットは、そのプロジェクトにぴったり合う。)


学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The hypothesis does not match the experimental data.”

    (その仮説は実験データと一致しない。)


  2. “A controlled match between sample groups is crucial for reliable results.”

    (サンプル群間の統制された適合は、信頼できる結果を得るために重要です。)


  3. “We analyzed the samples to ensure they matched the required specifications.”

    (サンプルが必要条件に合致するかどうかを確認するために分析を行った。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. game(ゲーム、試合):特にスポーツや娯楽としての対戦に焦点がある

  2. contest(コンテスト、競技会):審査や競争を強調するニュアンスがある

  3. pairing(ペアリング、組み合わせ):相性の良い組み合わせという点で「match」に近い

  4. equivalent(同等のもの):対等性、不変性を強調

  5. counterpart(対応するもの):相互に対応する相手としてのニュアンス

反意語 (Antonyms)


  1. mismatch(不釣り合い):合わない、釣り合いがとれない状態

  2. contrast(対照):まったく違う、または並べて比べたときによくわかる違い

それぞれ微妙に使い方が異なりますが、「試合」「相性の良さ」「同等性」を表したいときは「match」が自然に使われます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /mætʃ/

  • アメリカ英語(AE)・イギリス英語(BE)ともに大きく発音の違いはありませんが、アメリカ英語では「マァッチ」のように短めの[a]、イギリス英語では少し「マッチ」に近い(口を縦にやや開いた)発音になります。

  • /tʃ/ の発音は日本語の「チ」よりもやや強めに吸着音を意識すると実際に近い音になります。

  • アクセントは第1音節の “ma” に置きます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:「match」は “t” のあとに “ch” と続きますが、まれに “mach” や “march” と間違えることがあるので注意しましょう。

  2. 同音異義語とまではいきませんが、「much」と混同しないように注意しましょう(スペルも発音も異なります)。

  3. 「試合」として「match」を、「ゲーム」として「game」と使い分ける問題がよく出ることがあります。TOEICや英検など英語試験でも、「試合の種類を問う問題」「前後の文脈との適合性を問う問題」で出題される可能性はあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「試合でマッチングする相手」というイメージで“match=対等・一致”を思い出すと覚えやすいです。

  • 「マッチをすって火をつける」とイメージすると、「match(マッチ)」=火をつける小さな棒、という別の意味もスムーズに連想できます。

  • “tch” の部分は「チ」と覚えましょう。「ma + tch(マッチ)」という語のまとまりで“一致する・火をつける道具”と関連づけるとよいでしょう。


以上が名詞「match」の詳細解説です。スポーツの試合や何かを照合する場面など、さまざまなシチュエーションでよく用いられる単語なので、しっかりと覚えてみてください。

意味のイメージ
match
意味(1)

(1本の)マッチ

意味(2)

(昔の)火縄[銃]

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