最終更新日:2025/12/07

〈C〉商会 / (一般に)会社,事務所 / (商社名としての)…商会 / 《英》通信販売店

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元となった辞書の項目

firm

名詞

〈C〉商会 / (一般に)会社,事務所 / (商社名としての)…商会 / 《英》通信販売店

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彼は一流の法律事務所で働いています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: firm

品詞: 名詞 (company, business entity などの意味)

英語での意味:


  • A business or company, often referring to a partnership or organization that provides professional services, such as a law firm or an accounting firm.

日本語での意味:


  • 会社、事業体。特に専門サービス(法律事務所など)を提供する組織を指すことが多いです。

「firm」は「会社」「事務所」として、「弁護士事務所(law firm)」や「会計事務所(accounting firm)」などを表すときに使われます。規模は大きくても小さくてもかまいません。ビジネスの場面でよく使われる単語です。

活用形


  • 名詞の場合は単数形「firm」、複数形「firms」として使います。

他の品詞としてのfirm


  • 形容詞: 「固い」「安定した」(例: a firm handshake「しっかりした握手」)

  • 動詞: 「固める」「安定させる」(例: to firm up plans「計画を固める」)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

日常会話というよりはビジネス文脈やニュースなどでもよく目にするため、やや上のレベルでの学習者が多用します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹: firm (ラテン語由来で「固い」「安定した」という意味)

  • 接尾語: なし

関連・派生語


  • firmly (副詞): 堅く、しっかりと

  • firmness (名詞): 堅さ、安定性

  • firmament (名詞): 天空(「固いもの」という古い概念から派生)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. law firm(法律事務所)

  2. accounting firm(会計事務所)

  3. consulting firm(コンサルティング会社)

  4. a reputable firm(評判の良い会社)

  5. join a firm(会社に入る)

  6. manage a firm(会社を経営する)

  7. start up a firm(新しい会社を設立する)

  8. a small/medium-sized/large firm(小規模・中規模・大規模の会社)

  9. family-owned firm(家族経営の会社)

  10. leading firm(業界をリードする会社)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「firmus (固い、安定した)」が語源。

  • 古フランス語を経由して英語に入り、当初は「堅い」「しっかりと固定された」という意味として使われました。

  • 17世紀頃から「確固たる基盤を持つ組織(会社)」を指す意味合いに発展しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「会社」を指すのに非常に一般的な単語ですが、特に「専門サービスを提供する会社」を指す場合が多い印象です。

  • 口語よりも書き言葉やビジネス会話の中で使われがちです。

  • 他の「company」や「corporation」に比べると、ややカジュアルではありますが、特定の分野(法律・会計など)で耳にすることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として用いるときは、可算名詞です。

    例: “I work at a law firm.” (× an law firm → 冠詞の使い方に注意)

  • 他の名詞を前に置いて、複合的に「法務事務所」「会計事務所」と使われることが多いです (law firm, accounting firm など)。

  • フォーマル/カジュアル:


    • ビジネス文脈やフォーマルな書き言葉でよく見られます。

    • 口語で「会社」を意味する場合には “company” や “business” を使うことも多いです。


イディオム・関連表現


  • “hang out one’s shingle” :主にアメリカ英語で「独立開業する」をカジュアルに表す表現ですが、その際、事業体として「firm」を設立するという文脈でよく使われたりします。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “My friend works at a law firm in the city.”

    (友だちは市内の法律事務所で働いているんだ。)


  2. “Did you hear that Sarah joined a new consulting firm?”

    (サラが新しいコンサル会社に入社したって聞いた?)


  3. “I’m thinking about starting my own firm one day.”

    (いつか自分の会社を立ち上げたいと思っているんだ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our firm specializes in environmental consulting.”

    (当社は環境コンサルティングを専門としています。)


  2. “We need to coordinate with our partner firm in Germany.”

    (ドイツの提携会社と調整する必要があります。)


  3. “I’d like to introduce Mr. Takahashi, the CEO of this firm.”

    (こちらがこの会社のCEO、高橋さんです。)


(3) 学術的/専門的な文脈での例文


  1. “According to the study, small firms often outperform larger competitors due to their flexibility.”

    (研究によると、小規模企業は柔軟性の高さゆえ、大企業よりも優位に立つことが多い。)


  2. “Traditionally, law firms have operated under a partnership structure.”

    (伝統的に法律事務所はパートナーシップ構造で運営されてきた。)


  3. “Economists are analyzing how tech firms influence global markets.”

    (経済学者たちはハイテク企業が世界の市場にどのような影響を与えるかを分析している。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. company (会社)


    • 一般的に「会社」を指す最もポピュラーな単語。分野を問わず多用。


  2. corporation (法人、株式会社)


    • 法的に設立された大規模企業や株式会社を強調する際に使われる。


  3. enterprise (企業、事業体)


    • 新規事業や冒険的ビジネスのニュアンスで使われることが多い。


  4. business (事業、商売)


    • 「事業」の意味から派生して「会社」全般を指すカジュアルな表現。


反意語


  • 厳密な意味での「反意語」はありませんが、個人経営やフリーランスの場合は “freelancer” や “sole proprietor” などが対比されることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /fɜːrm/ (イギリス英語), /fɝːrm/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 単音節語なので特に強勢は “firm” 全体にかかります。

  • よくある発音の間違い:


    • “farm /fɑːrm/” と混同しやすいです。“firm” は唇を少し丸めて「ファー(ア)ム」と “r” を強調するように意識するとよいでしょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “firm” を “firme” や “ferm” とミススペルしないように注意。

  2. 同音異義語との混同: “farm” (農場) と発音・スペリングの両面で混同に注意。

  3. TOEICなどの試験対策:


    • ビジネス関連の読解問題で “a leading firm in the market (市場のリーディングカンパニー)”などの文脈でよく出題されます。

    • 「firm commitment (確固たる約束)」など、形容詞「firm」と混在する問題もあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「固い」というイメージから「しっかりと根を張って組織された会社 (firm)」と覚えるとイメージしやすいです。

  • “firm” のスペルを「f-i-r-m」と覚える際、「fire(炎)には”e”があるが、firm(会社)には”e”がない」というような語感の違いで区別しておくと役立ちます。

  • ビジネス文脈で “law firm,” “consulting firm” などセットで覚えておくと、自然に使える場面が増えます。


以上が名詞としての “firm” の詳細解説です。会社や事務所を表すシンプルな単語ですが、ビジネスの場面で重要度が高いので、ぜひ覚えておいてください。

意味のイメージ
firm
意味(1)

《英》通信販売店

意味(2)

商会;(一般に)会社,事務所;(商社名としての)…商会

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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