元となった辞書の項目
bowl
解説
名詞「bowl」を徹底解説
1. 基本情報と概要
◇ 意味 (英語 / 日本語)
- 英語: “bowl”
- 日本語: 「ボウル」(食べ物を入れるための深めの器)
「bowl」は、スープやサラダなどを入れる浅めで口の広い器を指す名詞です。例えば、ご飯やスープを盛り付けるときに使う、日本語でいう「丼(どんぶり)」や「ボウル」とほぼ同じイメージです。割と日常的によく使われる単語で、キッチンや食事の場面では頻出です。
◇ 品詞
名詞 (noun)
◇ 活用形
- 単数形: a bowl
- 複数形: bowls
bowl は名詞としては加算名詞(可算名詞)で、複数形は bowls
となります。
◇ 他の品詞形
- 動詞 “to bowl”: ボーリングの球を投げる、クリケットで球を投げる、などの意味で使われます。
◇ CEFRレベルの目安
- A2 (初級)
日常生活に関する基本的な話題で出てくるやや初歩的な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
◇ 語構成
「bowl」自体は短い単語で、はっきりした接頭語・接尾語があるわけではありません。
- 語幹: bowl
◇ 派生語や類縁語
- bowl(名詞) → bowls(複数形)
- bowl(動詞): ボウリングやクリケットなどでボールを投げる行為
- bowler(名詞): クリケットで球を投げる人、あるいはボウリングで投げる人
◇ よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- a bowl of soup(スープ1杯)
- a bowl of rice(ご飯1杯)
- a salad bowl(サラダボウル)
- mixing bowl(調理用の混ぜ合わせボウル)
- cereal bowl(シリアルを入れるボウル)
- fruit bowl(果物を盛るボウル)
- wooden bowl(木製のボウル)
- ceramic bowl(陶器のボウル)
- large bowl(大きめのボウル)
- serving bowl(取り分け用の大皿ボウル)
3. 語源とニュアンス
◇ 語源
「bowl」は古英語の “bolle” に由来すると言われており、古くから「丸く深い容器」を意味していました。ゲルマン系言語のルーツを持ちます。
◇ ニュアンス
- 「口が広くて深さがある器」というイメージ
- 日常シーンはもちろん、料理や食事における様々な場面で登場
- 口語・文章問わず幅広く使用。特にカジュアルな食事シーンでよく使われます。
「bowl」は非常に一般的でカジュアルな単語です。例えば上品なレストランでは「bowl」よりも「dish」や「soup bowl」と具体的に言うこともありますが、通常はそのまま “bowl” で十分です。
4. 文法的な特徴と構文
◇ 文法上のポイント
- 名詞 (countable noun; 可算名詞)
- “a bowl of 〜” の形でよく使われ、“〜1杯” と数量を表す感覚が強い構文です。
◇ 一般的な構文やイディオム
- “a bowl of + 食べ物”
例: “I had a bowl of cereal for breakfast.” (朝食にシリアルを一杯食べた) - “to bowl someone over” (イディオム/動詞句): 「(人を)驚かせる・圧倒する」
┗ 名詞「bowl」とは直接関係がない動詞フレーズですが、慣用表現として覚えておくと便利です。
◇ 使用シーン (フォーマル / カジュアル)
- カジュアル: ほぼすべての日常会話で使用可能
- フォーマル: レストランや料理関係の文書でも使用は一般的だが、より専門的な食器名が使われることもある
5. 実例と例文
◇ 日常会話 (カジュアル) での例文
- “Could you hand me that bowl? I need to put the salad in it.”
(そのボウル取ってくれる? サラダ入れたいの。) - “I usually have a big bowl of cereal in the morning.”
(私はたいてい朝にシリアルを大きなボウルで食べるの。) - “This soup bowl is too hot to touch.”
(このスープボウル、熱くて触れないよ。)
◇ ビジネスシーン (ややフォーマル) での例文
- “Our company designs ceramic bowls for high-end restaurants.”
(当社は高級レストラン向けに陶器のボウルをデザインしています。) - “Please ensure each table setting includes a soup bowl and a salad bowl.”
(各テーブルにはスープボウルとサラダボウルが含まれていることを確認してください。) - “We received an order for 500 mixing bowls from a major retailer.”
(大手小売店からミキシングボウルを500個注文いただきました。)
◇ 学術的・専門的な文脈での例文
- “Archaeologists discovered an ancient clay bowl dating back to the 4th century.”
(考古学者たちは4世紀に遡る古代の粘土製ボウルを発見した。) - “In pottery class, students learn how to shape a bowl on the wheel.”
(陶芸の授業では、学生はろくろを使ってボウルの形を作る方法を学ぶ。) - “The spherical design of this bowl allows for an even distribution of heat.”
(このボウルの球状デザインは、熱を均一に伝えることを可能にしている。)
6. 類義語・反意語と比較
◇ 類義語 (Synonyms)
- dish(皿・器)
- 一般的に「食器」を広く指す。平皿のイメージもある。
- 一般的に「食器」を広く指す。平皿のイメージもある。
- basin(洗面器・たらい)
- 料理でも使われる大型の容器。bowlより深めで大きい印象。
- 料理でも使われる大型の容器。bowlより深めで大きい印象。
- vessel(容器)
- もっと広い意味で「液体などを入れる容器」全般を指す。
- もっと広い意味で「液体などを入れる容器」全般を指す。
◇ 反意語
はっきりとした反意語はありませんが、浅い食器という意味では “plate” が対照的です。
- plate(平皿)
- 深さがほとんどなく、食材を平たく盛るイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
◇ 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /boʊl/
- イギリス英語: /bəʊl/
◇ アクセント・発音の違い
- アメリカ英語は “ボウル” (oʊ の二重母音)
- イギリス英語は “バウル” に近い (əʊ の二重母音)
- どちらも1音節なので、強勢は特に移動しません。
◇ よくある発音の間違い
- 「ボール」と伸ばしてしまったり、bowel (/ˈbaʊ.əl/ 「腸」) と混同するケースがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “bowl” の “w” を落として “bol” としてしまうケース。
- 同音異義語との混同
- “bowl” と「腸」を意味する “bowel” は発音・スペリングともに似ており混乱しがち。
- TOEICや英検などで
- 量を表す “a bowl of ~” という表現が出題されやすい。
- 容器に関するボキャブラリー問題で登場。
- 量を表す “a bowl of ~” という表現が出題されやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ボウル」はカタカナでも「ボウル」と表されるので比較的覚えやすいです。
- 「丸く深い器」をイメージするとピンと来ると思います。
- 「bowl」と「ball」のスペル似ていますが、母音の部分が “ow” と “a” で異なり、ものの形状も「球体(ball)」と「器(bowl)」でイメージがはっきり違うので注意して区別するとよいでしょう。
以上が名詞「bowl」の詳細解説です。日常生活でも非常に使い道が多い単語ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(遊戯用の)木球
意味(2)
(bowling, bowlsで)球をころがすこと
意味(3)
ボーリングをする
意味(4)
《副詞句を伴って》(クリケットで)投球する
意味(5)
〈車などが〉すべるように走る《+along》
意味(6)
〈球〉'を'ころがす
意味(7)
(ボーリングなどで)〈得点〉'を'上げる
意味(8)
(クリケットで)〈球〉'を'投げる