最終更新日:2025/12/03

〈C〉箱, ケース / 容器 / 戸だな / (戸・窓などの)わく

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元となった辞書の項目

case

IPA(発音記号)
名詞

〈C〉箱, ケース / 容器 / 戸だな / (戸・窓などの)わく

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私は服をその箱に入れました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: case

品詞: 名詞 (n.)

英語での意味:

1) A container or box for holding or protecting something (e.g., a phone case).

2) An instance or example of something (e.g., a specific situation, event, or problem).

3) A legal matter or lawsuit (e.g., a court case).

4) A situation that needs investigation or consideration (e.g., a police case).

5) 文法でいう「格」の意味 (the grammatical function of words in a sentence).

日本語での意味:

1) 物を収める箱や容器を指す「ケース」。

2) 具体的な事例や例を指す「事例」。

3) 法的な問題や裁判を指す「訴訟事件」。

4) 捜査などが必要な状況を指す「事件」。

5) 文法上の「格」。

「case」という単語は、多義語でいろいろな意味合いを持ちますが、どれも「ある特定の状況・容器・事件・事例」といった「含む(または扱う)もの」を指す点で共通しています。日常会話からビジネス、法律、学問領域でも幅広く使われる便利な単語です。

活用形:


  • 名詞のため数の違いで「cases」(複数形)のみ。

  • ただし、動詞「to case(下見をする・調査するなど)」として使う場合は、cases / cased / cased という活用もあります。

他の品詞形:


  • 動詞: to case (下見をする、調査する、場所を探る)

    例: “They cased the area before starting the project.”

CEFRレベル: A2 (初級) 〜 B1 (中級)


  • 「ケース(箱)」や「事例」という意味はA2レベルでも理解されやすいです。

  • 法律用法や学術用法などはB1レベル以上で詳しく学習するほうがよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 「case」は明確な接頭語/接尾語を含まない短い単語です。

  • ラテン語の「casus(出来事、落ちること)」からの派生で、「起こった事柄」や「状態」といった意味合いが基にあります。

派生語・類縁語:


  • casing(名詞): 包装材、覆い

  • incase(古風・または誤綴りでしばしば“encase”と書かれる): 〜を箱などに入れる、覆う

  • encase(動詞): 〜を包む、ケースに入れる

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個):


  1. court case(裁判事件)

  2. murder case(殺人事件)

  3. case study(事例研究)

  4. in many cases(多くの場合)

  5. just in case(念のため)

  6. use case(使用例)

  7. medical case(医療上の症例)

  8. open-and-shut case(明白な事件・すぐに解決できる事件)

  9. worst-case scenario(最悪のシナリオ)

  10. make a case (for/against)(〜に賛成/反対する理由を述べる)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語「casus(出来事、落ちること)」 → 古フランス語「cas」 → 中英語「case」。

もともと「起こった事柄」や「状態」として使われてきましたが、法律・医学・文法など専門分野でも取り入れられてきました。

ニュアンス・使用時の注意:


  • 「事件」の意味で使うと、少し硬い響きになる場合があります(police case、court caseなど)。

  • 「事例・場合」の意味で使うと、カジュアルな会話でもよく使われます(“In that case...”など)。

  • 「箱や容器」の意味は非常に日常的で、カジュアルな場面でも広く使われています(“phone case”など)。

カジュアルからフォーマルまで幅広い文脈で使われ、特に「法律」や「捜査」関連で使うと、堅い・公的なイメージがあります。一方で「スマホのケース」のように、日常小物の容れ物を指すときはくだけた表現にも馴染みます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 「case」は数えられる名詞です。例えば “one case” / “two cases” という形で扱います。

  • 用法の幅:


    • 物理的な「ケース」(箱)

    • 事件・事例(法律、警察、研究など)

    • 文法「格」


  • イディオム:


    • in any case(とにかく)

    • in that case / in this case(その場合は/この場合は)


  • 構文例:


    • “It might be the case that… ” (…という場合かもしれない)

    • “Make a case for/against something.” (〜に対して賛成・反対の主張をする)


フォーマル/カジュアル共に頻度は高いですが、法的文脈などではよりフォーマルに使われる傾向があります。


5. 実例と例文

以下では日常会話・ビジネス・学術的文脈別に例文を提示します。

5.1 日常会話(カジュアル)


  1. “I bought a new phone case to protect my smartphone.”

    (スマホを守るために新しい携帯ケースを買ったよ。)

  2. “Just in case it rains, bring an umbrella.”

    (雨が降るかもしれないから、念のため傘を持ってきて。)

  3. “In that case, let’s stay home and watch a movie.”

    (そういう場合は、家にいて映画を見よう。)

5.2 ビジネスシーン(フォーマル〜セミフォーマル)


  1. “We should examine this case carefully before making a final decision.”

    (最終決定を下す前に、この事例を注意深く調査するべきです。)

  2. “Based on our case study, we can improve our product’s design.”

    (事例研究に基づいて、われわれの製品デザインを改善できます。)

  3. “Please present your case to the board next week.”

    (来週、取締役会であなたの主張を提示してください。)

5.3 学術的文脈(フォーマル)


  1. “The researchers documented each case in detail for further analysis.”

    (研究者たちはさらなる分析のために、それぞれの事例を詳細に記録した。)

  2. “In linguistics, we study how case systems function in different languages.”

    (言語学では、異なる言語の格システムがどのように機能しているかを研究します。)

  3. “This medical case demonstrates a rare genetic disorder.”

    (この医療症例は、まれな遺伝性疾患を示しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. situation(状況)

  2. instance(実例, 場合)

  3. occurrence(出来事)

  4. example(例)


  • 「case」は問題点や具体的事例、事件性などを含む幅広い意味ですが、「situation」は単に状況や状態を示すことが多いです。

  • 「instance」や「occurrence」は「起こった事実や例」にやや焦点があり、「example」も学術・説明などで使われます。

反意語:


  • 特定の反意語はありませんが、あえて対比するなら「general(一般)」や「theory(理論)」など、「特定の事例」に対する「概念的なもの」を表す言葉と対になることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /keɪs/

  • アメリカ英語: [keɪs]

  • イギリス英語: [keɪs]


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに発音はほぼ同じです。

    • 強勢は一音節しかない単語なので、最初の母音を伸ばすイメージで [ケイス] と発音します。


  • よくある誤り: [kaʃ] と /ʃ/ を入れてしまうなど、シ音を誤る場合があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “cace” と書いてしまう、または “casee” と重ねてしまうなどがある。

  • 同音異義語: 特に “case” と同音の別単語は英語ではありませんが、発音が似ている “chase” (チェイス) などと混同することは可能性としてあります。

  • 法的文脈・試験対策: TOEICや英検などでも「in case of〜」「just in case」などの表現が頻出。例文で慣れておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ケイス」と音を区切って覚えると、箱を連想しやすいです。

  • 「事件を箱に入れて考える」「ある事例を箱に入れて分類する」イメージで、何かをまとめたり扱う・扱われる感じの単語だと捉えられます。

  • “Just in case” のフレーズは、特に日常会話でも頻出なので、セットで覚えると便利です。

「case」はとても汎用性が高い単語なので、文脈による意味の変化を意識しつつ、ぜひ積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
case
意味(1)

(標本・陳列用の)ガラス箱,戸だな

意味(2)

(戸・窓などの)わく

意味(3)

(各種の)容器,筒,さや,袋,おおい

意味(4)

活字箱

意味(5)

(運搬・保管用のいろいろな),ケース

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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