最終更新日:2025/11/29

〈C〉人種, 民族 / (動植物の)種類, 品種 / 〈U〉血統,家系 / 〈C〉《…の》仲間, 同類《of ...》

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元となった辞書の項目

race

名詞

〈C〉人種, 民族 / (動植物の)種類, 品種 / 〈U〉血統,家系 / 〈C〉《…の》仲間, 同類《of ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: race

品詞: 名詞

意味(英語)


  1. Race (competition): a contest of speed, where participants try to finish first.

  2. Race (ethnicity): a large group of people distinguished by shared physical or cultural traits.

意味(日本語)


  1. (競争の)レース:誰が一番早くゴールするかを競う競走や競争を指します。

    「スポーツの大会や早さを競うイベントで使われる単語です。『走る・泳ぐ・車の速さを競う』など、何かのスピードを競うイメージがあります。」

  2. (人種や民族の)レース:人々を、身体的特徴や文化的背景などの共通点で分類する概念。

    「ある集団をまとめて言うときに使われることがあります。ただし、敏感なトピックであり、人種を表す際には注意が必要です。」

どちらも同じスペル・発音ですが、文脈によって意味が異なります。学習者にとっては、使う場面が全く違うので気をつけてください。

活用形


  • 単数形: race

  • 複数形: races

他の品詞形


  • 動詞 (to race): 「疾走する、競争する」という意味。

    例: I will race you to the finish line. (ゴールまで競走しよう)

  • 形容詞 は一般的には存在しませんが、複合的な表現として “race-related” のような形容詞的用法はあり得ます。

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • B1: 日常的な話題で十分理解でき、ある程度スムーズに会話できるレベル。競争に関する話、または社会問題や背景(人種差別など)について議論できるレベル。


2. 語構成と詳細な意味

race という単語は、はっきりとした接頭語・接尾語を持たない短い語形です。


  • 語幹: “race”

ただし、これには以下のように用法が大きく2つあります。


  1. 競走・競争


    • スピードや遵守すべきルールのもとで、何かを最初に達成しようとする競い合い。


  2. 人種・民族


    • 人々を外見や遺伝的特徴によって分類する概念。


関連語・派生語


  • racer(名詞): レースに参加する競技者、レーサー

  • to race(動詞): 競走する、猛スピードで走る

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “race against time” → 時間との戦い

  2. “close race” → 僅差のレース

  3. “horse race” → 競馬

  4. “car race” → カーレース

  5. “rat race” → 出世競争、過度な競争社会

  6. “arms race” → 軍拡競争

  7. “enter the race” → レースに参加する

  8. “drop out of the race” → レースから撤退する

  9. “the human race” → 人類(人間という種という意味)

  10. “race relations” → 人種間の関係


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「(人や動物の)系統・血統」というニュアンスから発展し、古フランス語やイタリア語(razza)を経由して英語に入ってきたと言われています。

  • 競走の意味は、古ノルマン系の言葉や英語の動詞 “race” からの派生とも考えられており、走ることや流れを示す言葉と関連があるとされています。

使用時の注意点


  • アメリカ英語のカジュアルな場面: 「競走」の意味で頻出。

  • フォーマルな文書や社会問題の文脈: 「人種」を指すときは慎重に。歴史的・社会的に敏感なトピックなので、適切な用法・表現に気をつける必要があります。

  • 「人種」の意味で使うときは、公的な文脈や学術的文脈で多い半面、会話でも話題によっては使われます。ただし、差別的な発言として捉えられないようにすることにも注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • 可算名詞: 単数・複数の形で使われる。

    例: That was a great race. (単数, ある競走)

    Many races are held on Sundays. (複数, いくつもの競走)

  • 抽象的・集合的な使い方(人種の意):

    例: The human race has made great progress. (不可算っぽく扱われていますが形は可算名詞。contextにより「種類」という意味でも用いられます。)

よくある構文・イディオム


  • be in the race:競争に参加している

  • win/lose a race:レースに勝つ/負ける

  • join the rat race:激しい競争社会に加わる


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I watched a thrilling car race on TV last night!”

    (昨夜テレビですごく面白いカーレースを見たよ!)

  2. “Are you going to enter the race next weekend?”

    (今度の週末のレースに参加するの?)

  3. “It was such a close race that I couldn’t tell who won until the end.”

    (ゴールするまで誰が勝つのか全くわからないくらい接戦だったよ。)

ビジネスでの例文


  1. “Our company is in a race to develop the fastest software on the market.”

    (当社は市場で最速のソフトウェアを開発する競争に参加しています。)

  2. “It’s always a rat race in the financial industry.”

    (金融業界は常にすさまじい競争社会です。)

  3. “We need to stay ahead in the race for innovation.”

    (イノベーション競争で先を行く必要があります。)

学術的/公的な場面での例文


  1. “Discussions about race and ethnicity require sensitivity and respect.”

    (人種や民族性についての議論には、慎重さと敬意が必要です。)

  2. “Many sociologists have studied how race affects social inequalities.”

    (多くの社会学者は、人種が社会的不平等にどのような影響を与えるかを研究してきました。)

  3. “The concept of race has evolved significantly over the centuries.”

    (人種の概念は何世紀にもわたって大きく変化してきました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(競争の意味)


  • contest(コンテスト)

    → 芸術やスキルなど、必ずしもスピードや走ることに限定されない競争。

  • competition(競争)

    → 一般的に広く使える「競争」。スピードだけでなくあらゆる分野の競争に使われる。

  • match(試合)

    → チームまたは個人同士の対戦を指すことが多い。

類義語(人種・民族の意味)


  • ethnicity(民族性)

    → 文化や伝統、言語、国籍に焦点を当てる。

  • nationality(国籍)

    → 市民権や所属する国家を示す。

反意語(競争の意味において)


  • cooperation(協力)

    → 共に力を合わせる、競い合わない状態。

※「人種」の反意語としては直接的には存在しないが、「個人(individual)」や「個性(individuality)」が、集団属性とは反対の概念として対比される場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /reɪs/

  • 強勢: 単音節の単語のため、特に強勢位置の問題はありません。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほぼありません。どちらも /reɪs/。

  • よくある発音ミス: 母音を /ɛə/ や /aɪ/ のように誤って発音しないように注意。「レイス」のように、/eɪ/ をしっかり伸ばすイメージです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “race” が “rase” や “rasee” になるミスなど。

  • 同音異義語との混同: “raise” (/reɪz/) や “rays” (/reɪz/) との混同。“race” は /reɪs/ で最後が /s/ の音。

  • TOEICや英検での出題傾向:


    • 「競争」の意味として、ビジネス文脈で “in the race for market share” のように出題されることあり。

    • 「人種差別」や「差別的表現」に関わる文脈でも、英文読解問題で見かけることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「レイス(reɪs)」という発音を、「レーサー(racer)」や「スピードレース中のイメージ」と結びつけて覚えると混同しにくいです。

  • 「人種(race)=古来の血統、系統」を連想させる英語には “racial(形容詞)” や “racism(名詞, 人種差別)” もあるので、一緒に覚えるとまとまりやすいでしょう。

  • 単語とイメージを結びつけて、「走る(run)→競争(race )」や「家系・系統→人種」というように意味をリンクづけると記憶に残りやすくなります。


以上が、名詞 race の詳細な解説です。文脈によって意味合いが大きく変わるので、どちらの意味で使われているかをしっかりと読み取って使い分けましょう。

意味のイメージ
race
意味(1)

〈C〉人種;民族

意味(2)

〈C〉(祖先・歴史・国籍・言語・風俗などが同じの)民族,同族

意味(3)

〈U〉血統,家系

意味(4)

〈C〉同類;(…の)仲間《+of+

意味(5)

〈C〉《修飾語[句]を伴って》(動植物の)種類,品種;《the ~》人類

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