最終更新日:2025/11/21

共同の

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元となった辞書の項目

joint

形容詞

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解説

1. 基本情報と概要

単語: joint

品詞: 形容詞 (※他に名詞などの用法もあります)

意味(英語): shared, held or done together by two or more people or groups.

意味(日本語): 「共同の」「共通の」「連帯の」。何かを複数の人や組織が一緒に行う、または共有しているというニュアンスです。「共同作業」「共同声明」のように、ひとつのものを複数の主体が共有・協力している状態を表します。


  • こういう場面で使われる: 企業同士が協力するときの「共同事業 (joint venture)」や、複数の国が協力して発表する「共同声明 (joint statement)」など。

  • ニュアンス: 一種の「結びつき」「共有意識」がある場合に使います。

活用形

形容詞なので、時制に応じた変化はありませんが、比較級・最上級は使うことがほとんどありません。より長い表現で “more joint” “most joint” とすることは理屈上は可能ですが、通常は使いません。

他の品詞になった時の例


  • 名詞: a joint(関節、接合部、またはくだけた言い方で「店・場所」を指すこともあります)

  • 動詞: join(他のものと合わさる、つなげる)

  • 副詞: jointly(共同で)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2(中上級): 専門的な文脈や一定のビジネス文書などで用いられる単語。少し上のレベルですが、日常の中でも組織間の協力や、複数人での仕事について話す際などに用いられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • joint は、ラテン語や古フランス語の “junctio(結合、接合)” に由来する “joint” が英語に取り入れられた形。接頭語・接尾語が明確につく構成ではありませんが、同じ語源を持つ単語に “junction” や “join” などがあります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. joint venture(共同事業)

  2. joint statement(共同声明)

  3. joint effort(共同努力)

  4. joint account(共同口座)

  5. joint operation(共同作戦)

  6. joint ownership(共有財産)

  7. joint custody(共同親権)

  8. joint resolution(共同決議)

  9. joint committee(合同委員会)

  10. joint session(合同会議)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “joint” は、ラテン語 “jungere(結びつける)” を語源とする単語群と関連があります。フランス語を経由して中英語に入り、元々は「接合部分」や「関節」といった意味が中心でしたが、そこから「共有・共同で行われる」という形容詞の意味も確立しています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「共同で」「合同の」という意味なので、複数主体が対等に参加しているイメージがあります。

  • ビジネス文書やフォーマルな場面で比較的よく使われますが、日常会話でも会社・チームメンバー同士が「一緒に~する」時にも用いられることがあります。

  • 文章中で使う際はフォーマルさがやや高いですが、カジュアルなシーンでも「joint project」のようにサラッと使われることがあります。


4. 文法的な特徴と構文

形容詞としての使い方


  • 何かが「共有されている」「共同で行われる」ことを修飾します。

  • 主に名詞の直前に置きます。例: “joint venture,” “joint statement,” “joint effort.”

フォーマル / カジュアル


  • ビジネスや公的な文書での使用が多くフォーマル寄りですが、カジュアルな日常会話でもグループ活動やチーム作業に対して使えます。

関連する文法上のポイント


  • 形容詞なので可算・不可算の区別はありません。

  • 名詞 “joint” には可算用法(a joint, two joints)があることと区別してください。


5. 実例と例文

(A)日常会話での例文(3つ)


  1. “We organized a joint party with our neighbor last weekend.”

    (先週末、隣人と一緒に合同パーティーを開いたんだ。)

  2. “They plan to release a joint statement about the upcoming event.”

    (彼らは今度のイベントについて共同声明を出す予定だよ。)

  3. “Let’s make a joint decision on where to go for dinner.”

    (夕食をどこで食べるか、共同で決めよう。)

(B)ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our company has entered into a joint venture with a local firm.”

    (当社は地元企業と共同事業を立ち上げました。)

  2. “We need to prepare a joint report to submit at the board meeting.”

    (取締役会で提出するための共同報告書を準備する必要があります。)

  3. “The two CEOs held a press conference to announce their joint partnership.”

    (2人のCEOは、共同パートナーシップを発表するため記者会見を行いました。)

(C)学術的・専門的文脈での例文(3つ)


  1. “The researchers published a joint paper on climate change solutions.”

    (研究者たちは気候変動の解決策について共同論文を発表しました。)

  2. “A joint team of scientists worked on this advanced robotics project.”

    (科学者の合同チームが、この先進的なロボット工学プロジェクトに取り組みました。)

  3. “Several universities collaborated on a joint study regarding renewable energy.”

    (いくつかの大学が協力して再生可能エネルギーに関する共同研究を行いました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. collective(集団の、共同の)


    • 展開: “collective decision” は「団体としての判断」、より集団性を強調。


  2. shared(共有の)


    • 一般的に「共有された」という意味合いで、必ずしも協力関係を強調しない。


  3. collaborative(協働の)


    • 「共に作り上げる」というニュアンスが強く、創造的な共同作業などに多用。


反意語


  1. individual(個人的な)


    • 「個人で行う」「個別の」


  2. separate(分かれた、別々の)


    • 「共有・共同ではない」ことを明確にしたい場合に使う。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /dʒɔɪnt/

  • イギリス英語: /dʒɔɪnt/

アクセント(強勢)


  • “joint” は一音節の単語なので、特に強勢を置く位置の違いはありません。

  • “join” + “t” という感覚で、母音 “ɔɪ” をはっきり発音します。

よくある発音の間違い


  • “joint” の “oi” を “o” と発音しないように注意。日本語の「ジョイント」気味で伸ばしすぎたり、曖昧にしすぎると伝わりにくい場合があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “joint” を “jiont” のように綴ってしまうミスがあるので注意してください。


  2. 名詞 “joint” と形容詞 “joint” の混同


    • 文脈上、「関節」「接合部分」「店」なのか、「共同の」なのかを見極めましょう。


  3. “join” との混同


    • “join” は動詞で「参加する」「つなげる」などの意味。形容詞 “joint” とは品詞が違います。


  4. ビジネス文書では定型表現と共に出題されることがある


    • TOEICなどでは “joint venture” や “joint statement” の形で頻繁に登場するケースがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「join + t」→ “join” に「t(接合のイメージ)」が付いて「一緒にくっついている」イメージを覚えるとよいでしょう。

  • 聞いたときに「ジョイント=つながっている部分」とイメージすれば、そこから「共同(形容詞)」の意味を連想できます。

  • ビジネス・公式の文書でも重要な単語なので、頻出のコロケーション(joint venture, joint statement, joint effortなど)をまとめて覚えるのがおすすめです。

以上が、形容詞 “joint” の詳しい解説です。ぜひ学習の参考にしてください。

意味のイメージ
joint
意味(1)

両院合同の;二院制議会の両院の

意味(2)

共同の,共有の;連帯の,連合の

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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