最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

intrinsic

形容詞

本来備わった, 本質的な, 内在的な

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好奇心は本来備わった人間の特性です。

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解説

形容詞「intrinsic」の詳細解説


1. 基本情報と概要

単語: intrinsic

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): “belonging naturally; essential”

意味(日本語): 「本質的な」「本来備わっている」「内在的な」

「intrinsic」は、あるものがもともと持っている性質や価値などを表す単語です。たとえば「本質的な価値」や「内在的な性質」を言う際に使われます。要するに、他から与えられたものではなく、そのもの自身のうちに深く根付いている性質を強調するのが「intrinsic」という単語です。


  • 活用形

    形容詞 “intrinsic” → 副詞は “intrinsically” (本質的に)、名詞形は直接的にはありませんが “intrinsicness” として扱われる場合があります(一般的ではありません)。


  • 他の品詞例


    • “intrinsically” (副詞): 本質的に


  • CEFRレベル: C1(上級)

    学術的・専門的文脈でも見られる、やや難しめの単語です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • intrinsic は、ラテン語の “intrinsecus”(内部の、内側の)に由来し、


    • intra- (内側を意味する接頭語)

    • secus (そばに、近くに)

      が組み合わさった表現として発展しました。


関連語や派生語


  • intrinsically (副詞): 「本質的に」「内在的に」

  • intrinsicness (名詞): 「本質性」(口語や日常ではあまり使われません)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. intrinsic value — 本質的な価値

  2. intrinsic part — 本質的な部分

  3. intrinsic nature — 本質的な性質

  4. intrinsic motivation — 内発的な動機

  5. intrinsic property — 内在的な性質

  6. intrinsic characteristic — 固有の特徴

  7. intrinsically linked — 本質的に結びついている

  8. intrinsic worth — 内在的価値

  9. intrinsic factor — 内在要因

  10. remain intrinsic to — (~に)欠かせない本質であり続ける


3. 語源とニュアンス


  • 語源: “intrinsic” はラテン語の “intrinsecus”(内部の、内面的な)から来ていて、さらに “intra”(内側)+“secus”(そばに)という要素に由来します。

  • 歴史的背景: 古くから哲学や神学的な文脈で、「物事の本質」について論じる時に用いられてきた言葉です。

  • 使用時のニュアンス・注意点:


    • 「外部的なもの・要因」に対して「内部に元来備わっているもの」を強調したい時に使われます。

    • ややフォーマルあるいはアカデミックに響きます。日常会話よりも、レポート、エッセイ、ビジネス文書、学術論文などでよく使われる傾向があります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞なので、名詞を修飾してその名詞が持つ「本質性」を指し示します。

  • フォーマル度が高く、文章(書き言葉)でよく使われます。

  • 口語でも使えなくはないですが、やや硬い響きになるため、学術的・専門的またはビジネス寄りの文脈で多用されます。

使用例:


  • “intrinsic quality” (本質的な特質)

  • “intrinsic worth” (内在的価値)

イディオム的表現は髙頻度ではありませんが、「be intrinsic to ~」などがしばしば使われ、「~にとって欠かせない本質である」という意味を表します。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Good communication is intrinsic to forming strong friendships.”


    • (良好なコミュニケーションは、強い友情を築くうえで本質的ですよ。)


  2. “His passion for music seems intrinsic rather than learned.”


    • (彼の音楽への情熱は、学んだというよりも生まれ持ったもののように見えます。)


  3. “Trust is intrinsic to any healthy relationship.”


    • (信頼はどんな健全な関係でも本質的なものです。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Customer satisfaction is intrinsic to our company’s mission.”


    • (顧客満足は当社のミッションにとって不可欠であり、本質的なものです。)


  2. “Transparency should be treated as an intrinsic value in corporate governance.”


    • (企業統治において、透明性は本質的な価値として扱うべきです。)


  3. “An intrinsic motivator for our employees is the desire to innovate.”


    • (従業員にとっての内発的な動機はイノベーションへの意欲です。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The intrinsic properties of the material make it suitable for aerospace applications.”


    • (その材料が持つ内在的特性が、航空宇宙用途に適している理由です。)


  2. “Philosophers debate whether morality is intrinsic to human nature or culturally constructed.”


    • (倫理が人間の本性に内在するものなのか、それとも文化的に構築されるものなのかについて、哲学者たちは議論をしています。)


  3. “Intrinsic motivation is often more sustainable than extrinsic rewards in educational settings.”


    • (教育の場では、外的報酬よりも内発的動機づけの方が長続きする場合が多い。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. inherent (本来備わっている)


    • “inherent”は「生来・本質的に存在している」という意味合い。ほぼ同義で使えますが、「遺伝的な」といったニュアンスでも使われやすいです。


  2. innate (生得的な)


    • “innate”は「生まれつき」という意味を強く含みます。性格や能力など「先天的」のニュアンスに近いです。


  3. built-in (組み込まれている)


    • “built-in”は日常的な文脈では「内蔵された」「標準装備の」という意味になります。よりカジュアルなニュアンスです。


反意語 (Antonym)


  1. extrinsic (外的な、外部の)


    • 「外部から与えられた」「本質からは外れる」というニュアンス。文字通り “intrinsic” の対義語になります。


  2. external (外部の)


    • 「外側の」「外的な」という意味。特に “intrinsic” が「内なる本質」を表すのに対して、「外部にある」という対比を明確にした表現です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ɪnˈtrɪn.zɪk/ または /ɪnˈtrɪn.sɪk/

    • イギリス英語: /ɪnˈtrɪn.zɪk/


  • アクセント: “in-TRIN-sic” の「TRIN」の部分に強勢があります。

  • よくある間違い:


    • /-zik/ の部分を /-sik/ と混同することや、“-sic” を “-sick” のように発音してしまうことがあります。

    • アメリカ英語では無声音 /s/、または有声音 /z/ どちらも耳にする場合があります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “intrinsic” を “intrins*i*c” と書く際に、語尾に “k” を入れたり、 “-sic” を “-sick” としてしまうミスが起こりやすいです。

  • 同音異義語との混同: 明確な同音異義語は少ないですが、 “intrincek” のような想像上の誤スペルが起こりがちです。

  • 試験対策: TOEICや英検などの試験で、文脈把握問題や読解問題の文章中で「本質的な」というニュアンスを問う語彙として出題される可能性があります。使いこなす問題というよりは、読解での意味把握を問われるケースが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “in” が「中」に、“trinsic” がなんだか「本質的な何か」を指すイメージをもつと覚えやすいです。

  • 「“in” が中身を指す ⇒ “内側に大事な部分がある”」という連想で「本質的な」という意味を思い出しやすくなります。

  • フラッシュカードや暗記アプリに「intrinsic = 内側の本質 (内発的な)」というイメージイラストを描いておくと記憶に定着しやすいでしょう。


以上が「intrinsic」の詳細な解説です。

「外部から来るものではなく、内側にもともと備わるもの」を表すうえで非常に便利な形容詞ですので、ビジネスや学術的な文脈で活用してみてください。

意味のイメージ
intrinsic
意味(1)

(価値・質などが)本質的な,本来備わった

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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