最終更新日:2025/11/22
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元となった辞書の項目

inadequate

形容詞

不十分な,不適切な

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会社の対応は顧客のクレームに対して不十分でした。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: inadequate

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not sufficient; not good enough; lacking the quality or quantity required

意味(日本語): 充分でない、ふさわしくない、能力や量が不足している

「inadequate」は、「十分ではない」「不適切である」といったニュアンスを持つ形容詞です。何かが基準や必要条件を満たさず、「足りない」と感じられる場面でよく使われます。「資源が不十分」「対策が不十分」「スキルや能力が足りない」といった文脈などで使われる単語です。

活用形・関連語:


  • 形容詞: inadequate

  • 副詞: inadequately (不十分に、不適切に)

  • 名詞: inadequacy (不十分さ、不適切さ)

また、反意の形容詞は「adequate(十分な/適切な)」です。

CEFRレベルの目安: C1(上級)


  • C1: 専門的な文脈で使われ、多様な表現ができる段階。大学の講義や専門分野の議論などでも対応できるレベル。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞: in-(「〜でない」「否定」を表す)

  • 語幹: adequate(「十分な」、「適切な」)

  • 接尾辞: 特になし(-ateの部分は形容詞語幹の一部)

詳細な意味


  • 「不十分」: 必要とされる質や量を満たしていない

  • 「不適切」: 場にふさわしくなかったり、用をなしていなかったりする

  • 「能力不足」: 人のスキルや知識が足りないこと

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. inadequate resources(不十分なリソース)

  2. inadequate funding(不十分な資金)

  3. inadequate preparation(不十分な準備)

  4. inadequate response(不十分な対応)

  5. inadequate explanation(不十分な説明)

  6. inadequate facilities(不十分な設備)

  7. feel inadequate(自分が不十分だと感じる)

  8. prove inadequate(不十分であることがわかる)

  9. inadequate support(不十分なサポート)

  10. an inadequate amount of time(不十分な時間量)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「inadequate」はラテン語由来で、


    • 「in-」=「〜でない」

    • 「adequatus(adequateの語源)」=「釣り合った、十分な」


  • 元々は「(必要条件や標準を)満たさない」という意味合いを強調する形で使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「inadequate」は「不足している」という意味をやや強めに伝える言葉です。単に量が少ないだけでなく、「標準・要件を下回っている」というニュアンスが含まれます。

  • 感情的な響きとしては、自分に対して使うと「自信がない」「足りない」といったネガティブな自己評価を表すこともあります。

  • 口語でも文章でも使われますが、ややフォーマルな文脈で多用されることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての使い方: 名詞を修飾する「attributive use(限定用法)」、あるいは述語として使われる「predicative use(叙述用法)」が中心です。


    • 例:

    • (限定用法) “These instructions are inadequate.”

    • (叙述用法) “He is inadequate for the job.”


  • フォーマル/カジュアル: レポートや論文など、ややフォーマルな文章での使用が多い印象です。口語でも用いられますが、くだけた場面では「not good enough」「not sufficient」などで言い換えられることも多いです。


  • 可算名詞・不可算名詞の区別:


    • 形容詞なので可算・不可算の区別は名詞に依存します。「inadequate information(情報は不可算)」「inadequate resources(リソースは可算または不可算扱いの場合あり)」など。



5. 実例と例文

以下の例文では、日常会話・ビジネス・学術的文脈など、さまざまな場面で「inadequate」を使用しています。

日常会話(カジュアル)


  1. “I feel inadequate when I compare myself to my talented friends.”

    (才能ある友達と比べると、自分は不十分だと感じる。)

  2. “These shoes are inadequate for hiking; they're too flimsy.”

    (この靴はハイキングには不適切だよ。あまりにも華奢なんだ。)

  3. “He said the explanation was inadequate and left him more confused.”

    (彼は、説明が不十分でかえって混乱したと言っていたよ。)

ビジネス(フォーマル)


  1. “The current budget is clearly inadequate for our expansion plans.”

    (現在の予算は、我々の拡張計画には明らかに不十分です。)

  2. “Our staff training was found inadequate during the internal audit.”

    (社内監査で、スタッフ研修が不十分であることがわかりました。)

  3. “We need to address all inadequate processes to improve productivity.”

    (生産性を向上させるために、不十分なプロセスをすべて改善する必要があります。)

学術的・専門的(よりフォーマル)


  1. “The methodology used was deemed inadequate for accurate data analysis.”

    (使用された方法論は、正確なデータ分析を行うには不十分と見なされた。)

  2. “Inadequate experimental controls often lead to unreliable results.”

    (不十分な実験管理は、信頼性の低い結果につながることが多い。)

  3. “An inadequate sample size undermines the validity of the study.”

    (不十分なサンプルサイズは、その研究の妥当性を損ないます。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. insufficient(不十分な)


    • 意味: 必要な量や質に達していない

    • 違い: 「inadequate」よりも量的に足りないというニュアンスが強い。


  2. lacking(不足している)


    • 意味: 必要とされるものが欠けている

    • 違い: 「inadequate」よりも単純に要素が「ない」状態を指す。


  3. deficient(欠けている、不足している)


    • 意味: 必要とされる標準に対してどこかが足りていない

    • 違い: 「栄養が不足している」「システムに欠陥がある」など、より専門的な文脈にも使われる。


反意語


  1. adequate(十分な、適切な)

  2. sufficient(十分な)

  3. enough(必要十分な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ɪnˈædɪkwət/

  • 音節: in-ad-e-quate(4音節)

  • アクセント: 2つ目の音節「ad」に強勢があります(ɪn-æ-dɪ-kwət)。アメリカ英語・イギリス英語いずれも大きな差はありませんが、母音のニュアンスに多少の違いが出る場合があります。

  • よくある発音ミス:


    • “in-uh-de-kwuht”というように間の音を曖昧にしすぎたり、語尾を「-ate」と伸ばしすぎたりする間違いが起きやすいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “inadiquate”や“inadequete”など、母音の位置を間違えやすい。


  • 同音異義語との混同:


    • 直接的な同音異義語はありませんが、「inadequate」と「inaccurate」を混同しがち(スペルが似ている)ですので注意。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでも「ビジネスでの予算が十分でない」などの文脈で出題される可能性があります。意味をしっかり押さえておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: “in-”は「否定」、”adequate”は「十分/適切」。この組み合わせが「不十分/不適切」になるというイメージを持つと覚えやすいです。

  • スペリングのポイント:


    • 「adequate(a-de-quate)」に「in-」がついている、と意識しておく。


  • 音で覚える: 「in-AD-e-quate」と英語のリズムで発音のアクセントを意識すると、自然な発音とともに記憶に残りやすいです。

  • イメージストーリー: 「十分じゃない」「能力が足りない」というシーンを想像して、「椅子が足りなくて座れない」「準備が足りなくて焦る」など、実体験と結びつけると覚えやすいでしょう。


以上が、形容詞「inadequate」の詳細な解説です。文章や会話の中で「足りていない」「不十分だ」と伝えたいときに、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
inadequate
意味(1)

(物事が)不十分な,不適当な;(人が)能力不足の

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 4択問題

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