最終更新日:2025/11/29

〈C〉(基本的な) 要素, 成分 / (物質を構成する)元素

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

element

名詞

〈C〉(基本的な) 要素, 成分 / (物質を構成する)元素

このボタンはなに?
このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: element

品詞: 名詞 (countable noun)

英語での意味:

• “A part or aspect of something, especially one that is essential or characteristic.”

(何かを構成する要素や部分、特に重要な構成要素)

日本語での意味:

• 「要素」「成分」「構成部分」「化学元素」などを表します。

「要素」とは、あるものを構成している基本的な部分や大切な要素のことです。「化学元素」としても使われ、化学の分野では“金(Au)”“酸素(O)”などの基本的な物質を指すこともあります。

「element」は、重要な要素・基本的な構成部分を指すときに使われる単語です。日常会話から学術的な場面まで幅広く使われます。

活用形:

「element」は名詞なので、基本的には数によって


  • 単数形: element

  • 複数形: elements

    のみです。

他の品詞形:


  • 形容詞: elemental(基本的な、要素的な)

  • 形容詞: elementary(初歩的な、基礎的な)


    • 例: “elementary school” (小学校)


CEFRレベル: B1(中級)

・B1(中級): 実用的な場面でも自力である程度の理解と表現ができるレベル。英語学習者にとって日常会話や少し専門的な内容にも触れ始める段階。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語・接尾語は特にありません。

  • 語幹は「element」。

    ラテン語の “elementum” が語源で、「初歩」「基本」「根源」を意味していました。

関連語(派生語や類縁語):


  • elemental (形容詞): 基礎的な、要素的な

  • elementary (形容詞): 初歩の、簡単な

  • elementally (副詞): 要素的に、本質的に

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選:


  1. basic element — (基本要素)

  2. fundamental element — (基礎的な要素)

  3. chemical element — (化学元素)

  4. key element — (重要な要素)

  5. essential element — (不可欠な要素)

  6. element of surprise — (驚きの要素)

  7. weather elements — (天候要因、気象の諸要素)

  8. trace element — (微量元素)

  9. element of truth — (真実の要素)

  10. be in one’s element — (得意分野にいる、やりやすい状況にいる)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語 “elementum” から。古くはギリシャ哲学における「四大元素(火・水・土・空気)」などの意味にも関係し、「基本的要素」を示していました。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 化学的な文脈で “chemical element” (化学元素) というときは、元素表にある元素を指します。

  • 抽象的な文脈で “element” を使うと、「(物事の)重要な構成要素」「ある種の側面・要因」を指します。

  • “be in one’s element” は慣用句で、「自分が最も得意とする分野や状況の中にいる」というポジティブな意味です。

  • 文章でも日常会話でも使われますが、ややフォーマルまたは中程度の硬さを持ち、一方で口語表現では「要素」の部分をシンプルに指す、というニュアンスで使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞:


    • 例: “This is an important element of the plan.” (これはその計画の重要な要素です)


  2. イディオム:


    • be in one’s element (自分の得意分野でイキイキしている)

    • against the elements (悪天候と戦っている、天候に逆らう)


  3. 使用シーン:


    • 文章・会話問わず、比較的フォーマルからカジュアルまで広い範囲で使えます。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “The soup is missing a salty element. Maybe add a bit more salt?”


    • (このスープはしょっぱい要素が足りないね。もう少し塩を足してみては?)


  2. “I love painting because it has an element of creativity that relaxes me.”


    • (絵を描くのが好き。創造性の要素があって落ち着くんだ。)


  3. “I’m really in my element when I’m cooking for friends.”


    • (友達のために料理をしているときは本当に得意分野で楽しいよ。)


(B) ビジネスでの例文


  1. “Costs are a crucial element to consider in our marketing strategy.”


    • (コストはマーケティング戦略で考慮すべき重要な要素です。)


  2. “Communication is a key element of team success.”


    • (コミュニケーションはチームの成功における重要な要素です。)


  3. “We need to identify every element of the project before setting the timeline.”


    • (スケジュールを組む前に、プロジェクトのあらゆる要素を洗い出す必要があります。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “Each chemical element on the periodic table has its own atomic number.”


    • (周期表上のそれぞれの化学元素には独自の原子番号があります。)


  2. “This study focuses on the cultural elements that influence language acquisition.”


    • (この研究は言語習得に影響を及ぼす文化的要素に焦点をあてています。)


  3. “Political elements often shape economic policies in many countries.”


    • (多くの国で政治的要素が経済政策を形作ることが多いです。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms):


  1. component (構成部分)

  2. part (部分)

  3. factor (要因)

  4. aspect (側面)

  5. ingredient (成分、食材などの要素)

  6. constituent (構成要素)

それぞれのニュアンス:


  • 「component」は機械やシステムの物理的な部品にも使われやすい。

  • 「factor」は特定の結果に影響する要因を強調するときに用いる。

  • 「ingredient」は特に料理など具体的な材料で使われることが多い。

  • 「aspect」は「ものごとの一面」を強調する。

  • 「constituent」は少し硬い印象で、学術・技術的な文脈でよく使われる。

反意語 (Antonym):


  • whole (全体)


    • “element” が「部分」を示すのに対して、「whole」は全体としてまとまったものを指す。



7. 発音とアクセントの特徴

IPA: /ˈel.ɪ.mənt/


  • アメリカ英語 (GA): [エレメント]

  • イギリス英語 (RP): [エリメント] のように発音されることが多いです。

  • 第1音節 “el” にストレス (アクセント) が置かれます。

  • よくある間違い:


    • “element” の 「-ment」の部分を強く発音しすぎる。実際には「エレメント」の「メ」が弱く、短い音になります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “elemant” や “eliment” などと書き間違えないように注意してください。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、“elephant” (ゾウ) などスペルが似た単語と間違いやすい人もいます。

  • 試験対策: TOEICや英検などで文章を読んでいるときに “element” が出てきたら、文脈上「部品」「要因」「化学元素」のどの意味かを判断する必要があります。語彙問題でも「key element」「essential element」等の共起表現が出やすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ELEMENT” → “ELE + MENT” というように区切って覚えてみる。熟語や派生語 (elementary schools など) で何度も目にして覚えるとよいでしょう。

  • 「要素」をイメージするとき、四大元素(四つの要素: 火・水・土・空気)の概念を思い浮かべると、学習記憶が定着しやすいです。

  • 「elementary, my dear Watson」という有名なシャーロック・ホームズのフレーズ (実際には原作ではほぼ使われない表現ですが) で「基本的な、初歩的な」と覚えるのも一案です。


「element」は、物事の大切なパーツというニュアンスから、化学・ビジネス・日常会話など、あらゆる場面で活躍する単語です。ぜひ、例文やコロケーションと合わせて覚えてみてください。

意味のイメージ
element
意味(1)

〈C〉(物質を構成する)元素

意味(2)

〈C〉(生物に固有の)生息場所,環境;(人の)適所,本領

意味(3)

《the elements》(雨・風・雪などの)自然力・風雨,(特に)悪天候

意味(4)

《the elements》(学問の)原理,初歩,概論

意味(5)

〈C〉《修飾語[句]を伴って》(…の)(基本的な)要素,成分;《しばしば複数形で》構成分子

意味(6)

〈C〉《古》四大(しだい)元素

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★