controversial
1. 基本情報と概要
英単語: controversial
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): causing a lot of disagreement or argument
意味(日本語): 議論や論争を引き起こす、賛否が分かれる
「controversial」は、人々の間で意見が分かれたり、賛否が激しく対立したりする話題や人物に対して使われる形容詞です。「このトピックは激しい論争の的になりそうだ」というニュアンスを表します。
活用形
- 形容詞: controversial (原形)
- 副詞形: controversially (「物議を醸すほどに」という意味)
※名詞形は “controversy” (「論争、物議」) となります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 異なる視点を比較しながら意見交換をする際などで使われやすく、学習者が議論の文脈で学ぶことが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 語幹: “controvers” (ラテン語に由来: contra(反対) + vertere(回す))
- 接尾語: “-ial”(形容詞化させる接尾語)
関連語・派生語
- controversy (名詞): 論争
- controversially (副詞): 論争を巻き起こすように
よく使われるコロケーションやフレーズ10選
- a controversial topic → 物議を醸すトピック
- a controversial issue → 賛否両論ある問題
- highly controversial → 非常に物議を醸す
- remain controversial → 物議を醸し続ける
- potentially controversial → 物議を醸す可能性がある
- prove controversial → 結果的に論争を呼ぶ
- a controversial figure → 物議を醸す人物
- widely controversial → 広く物議を醸している
- a controversial statement → 物議を醸す発言
- politically controversial → 政治的に論争を呼ぶ
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の “contrōversia” に由来し、“contra” (逆らう、反対する) + “vertere” (回す) が組み合わさった言葉です。もともとは「意見が対立している状態」を指し、時代を経て「議論を呼ぶ」という意味合いを強めてきました。
ニュアンス/使用上の注意:
- ある主張やテーマに対して、はっきりと反対意見や賛成意見が飛び交うような状態を示します。
- カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使われますが、主に文章やニュース報道、評論などで目にしやすい印象があります。
- 口語でも「かなり意見の分かれる」話題や人物に対してよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する形で使われます。
例:The controversial law was passed.
(その物議を醸す法律が可決された) - 可算・不可算の区別はありません(形容詞のため)。
- フォーマル/カジュアルの使い分け
- 日常会話でも使われますが、特にフォーマルな文脈や学術的な文脈でよく目にします。
- 口語では
That topic is so controversial.
と砕けた表現で使われることもあります。
- 日常会話でも使われますが、特にフォーマルな文脈や学術的な文脈でよく目にします。
イディオムや一般的な構文:
It’s highly controversial that…
→ 「…は非常に議論を呼んでいる」He’s known for his controversial remarks.
→ 「彼は物議を醸す発言で知られている」
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
That movie is pretty controversial. Some people loved it, but others hated it.
(あの映画はかなり議論を呼んでいるよ。大好きな人もいれば、大嫌いな人もいる。)Don’t bring up such a controversial topic at dinner, please.
(夕飯の時にそんな物議を醸す話題を持ち出さないでよ。)The new policy in our community is quite controversial among the residents.
(私たちの地域の新しい方針は住民の間でかなり意見が割れているよ。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
The board decided to implement a controversial marketing strategy to boost sales.
(役員会は物議を醸すマーケティング戦略を導入して売上を伸ばすことを決めた。)This proposed budget cut is controversial among employees, as it might affect wages.
(この予算削減案は、賃金に影響が及ぶかもしれないため従業員の間で物議を醸している。)Our new product has been praised by some, but it’s also seen as controversial by many consumers.
(私たちの新製品は一部から称賛されているが、多くの消費者からは論争を呼ぶ存在とも見なされている。)
学術的・専門的文脈での例文 (3つ)
The researcher published a controversial paper on climate change predictions.
(その研究者は、気候変動予測に関する物議を醸す論文を発表した。)Although the theory is controversial, it provides a fresh perspective on the subject.
(その理論は物議を醸しているが、この分野に新たな視点をもたらしている。)The use of this technology in human trials remains controversial within the scientific community.
(この技術をヒト試験で使用することは、科学界では依然として意見が割れている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- contentious (論争を引き起こす)
- 「意見の食い違いを招く」という点で似ていますが、より直接的な対立や不和を表しやすいです。
- 「意見の食い違いを招く」という点で似ていますが、より直接的な対立や不和を表しやすいです。
- debatable (議論の余地がある)
- 確固とした結論が出ていない、まだ論じることができるというニュアンス。
- 確固とした結論が出ていない、まだ論じることができるというニュアンス。
- divisive (分裂させる)
- 意見の相違によって、人々を複数のグループに分断するような力がある場合に使われる表現。
反意語
- uncontroversial (論争の余地がない、波風を立てない)
- 安全な話題や一致しやすいテーマなどに使うことができます。
- 安全な話題や一致しやすいテーマなどに使うことができます。
- agreeable (賛同できる)
- 皆が同意しやすく、物議が起こりにくい状態を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˌkɒn.trəˈvɜː.ʃəl/ (イギリス英語), /ˌkɑːn.trəˈvɝː.ʃəl/ (アメリカ英語)
- アクセントの位置: “ver” の部分に強勢がきます (con-tro-VER-sial)。
- イギリス英語では “ʃəl” と発音される部分が、アメリカ英語では “ʃəl” もしくは “ʒəl” と聞こえる場合があります。
- よくある間違いは、アクセントの位置を “contro-VER-sial” と間違えてしまうことです。強勢は
tro
ではなく “ver” のところにあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “contro*versial” の “v” を抜かしたり、「controversal*」としてしまうミスが多いです。
- 同音異義語との混同: 特に目立った同音異義語はありませんが、「controversy (名詞)」と混同して文中で誤用することがあるので注意が必要です。
- 試験対応: TOEICや英検などでも、社会問題や時事問題に関連して「controversial」という単語は出題されやすい単語の一つです。文脈から「物議を醸す」意味をしっかり理解していれば解きやすい問題が多いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「contra」は「反対」、「versial」は「回す」のイメージを思い浮かべると、
意見が反対に回る
→ぶつかり合う
→論争を呼ぶ
という流れをイメージしやすくなります。 - 「controversy(論争)」の形容詞形と覚えると、スペリングを間違えにくくなります。
- 物事が「反対意見や賛成意見を巻き込んでくる」というイメージを持っておくとよいでしょう。
「controversial」はメディアのニュースや意見交換の場面で数多く使われる単語です。意見が割れる話題を扱うときに役立つ表現なので、しっかり覚えておくと、ディスカッションやエッセイなどで大いに活用できます。お役立てください!
議論の,論争上の, 論争の余地のある
議論好きの