最終更新日:2025/11/18
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〈C〉(特に二つ以上の会社・組織の)吸収合併

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元となった辞書の項目

merger

名詞

〈C〉(特に二つ以上の会社・組織の)吸収合併

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2つの会社の合併は株主によって承認されました。

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解説

名詞「merger」の詳細解説


1. 基本情報と概要

英語: merger

日本語: 合併、統合

「merger」は、主にビジネスの分野で使われる名詞で、二つ以上の会社や組織が一つに統合されることを指します。「会社が合併して一つの大きな企業になる」という、ビジネス文脈でよく登場する言葉です。


  • 品詞: 名詞 (countable)

  • 活用形: 名詞なので、複数形は「mergers」となります。

  • 他の品詞派生例:


    • 動詞: “merge” (合併する、融合する)

    • 現在分詞: “merging” (合併している、合併中の)


CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • ビジネスシーンで使われるが、ニュースや社会問題などでもよく登場するため、少し専門性があるものの多くの学習者が中上級段階で触れる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • merg(e) + -er


    • “merge” は「融合する、合併する」を意味する動詞です。

    • “-er” は「~するもの」「~する行為」を示す際に使われる接尾語ですが、「merger」の場合は「合併そのもの(行為や過程)」を示す名詞になります。


派生語や類縁語


  • merge (v.): 合併する、溶け合う

  • merging (adj./n.): 合併している、合併中の

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “merger and acquisition”(合併・買収)

  2. “hostile merger”(敵対的合併)

  3. “friendly merger”(友好的合併)

  4. “proposed merger”(提案された合併)

  5. “completed merger”(完了した合併)

  6. “merger agreement”(合併契約)

  7. “merger talks”(合併交渉)

  8. “planned merger”(計画中の合併)

  9. “merger process”(合併プロセス)

  10. “merger synergies”(合併によって生まれる相乗効果)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “mergere” (沈める、沈み合わせる)が語源で、徐々に「混ざり合う」という意味合いに変化してきました。

  • 歴史的背景: 法律や商取引の分野で用いられ、会社法やビジネス文脈において「合併・併合」を指す専門用語として定着しました。

  • ニュアンスと使用時の注意:


    • 「merger」は企業同士が対等(あるいは一方が主体)になり、一つの会社に統合される場合によく用いられます。

    • 「merger」を使う場面はビジネス・法律的で比較的フォーマルです。

    • カジュアルな会話で「合併して一緒になる」という文脈なら“merge”を使う人が多いかもしれません。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 「one merger」「two mergers」のように数えられます。

  • 構文例:


    • “X’s merger with Y” → 「X社とY社の合併」

    • “the merger between two companies” → 「2社間の合併」


  • フォーマル/カジュアル:


    • フォーマルなビジネスシーン、法律文書、ニュース記事などでよく登場。

    • カジュアルな日常会話ではあまり使われませんが、経済やビジネスの話題が出た時には使えます。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I heard there’s a big merger happening in the tech industry.”

    (テック業界で大きな合併があるって聞いたよ。)


  2. “My dad’s company is considering a merger with a smaller firm.”

    (私の父の会社は、小さな企業との合併を検討しているんだ。)


  3. “People are worried about layoffs after the merger.”

    (合併の後でリストラがあるんじゃないか、とみんな心配しているよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “The board of directors approved the merger with ABC Inc.”

    (取締役会はABC社との合併を承認しました。)


  2. “We need to analyze the potential benefits of this merger thoroughly.”

    (この合併の潜在的なメリットを徹底的に分析する必要があります。)


  3. “After the merger, our market share is expected to double.”

    (合併後、当社の市場シェアは2倍になる見込みです。)


(3) 学術的・専門的文脈での例文


  1. “Recent studies suggest that mergers often lead to increased industry consolidation.”

    (最近の研究では、合併により業界全体の一層の集約が進むことが示唆されています。)


  2. “Economists debate whether mergers promote or hinder competition.”

    (経済学者たちは、合併が競争を促進するのか、妨げるのかを議論しています。)


  3. “Legislation regarding cross-border mergers varies by jurisdiction.”

    (国境をまたぐ合併に関する法律は、管轄によって異なります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. amalgamation(融合、合同)


    • 「完全に融合して一体化する」というニュアンスで、法的にも “merger” と近い意味。

    • よりフォーマルに聞こえやすい。


  2. consolidation(統合、強化)


    • “merger” と同じく企業の統合を表すが、再編や強化の意味合いが強い。


  3. integration(統合)


    • 幅広く「統合」を指す。企業だけでなくシステム同士の統合などにも使える。


反意語


  1. division(分割)

  2. split(分裂)

  3. separation(分離)

いずれも「分割・分離して別れた状態」を表し、合併の反対を表現します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ˈmɝːdʒɚ/

    • イギリス英語: /ˈmɜːdʒə/


  • アクセント:


    • “mer”-の部分にアクセントがあります (“MER-ger”)。


  • 発音の違い:


    • アメリカ英語は「マー(ɝː)ジャー」、イギリス英語は「マー(ɜː)ジャ」に近い音になります。


  • よくある間違い:


    • /mer/ と /mɜː/ の母音を正しく発音できず、“marker” や “marcher” と混同しないように注意しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “marger” と書いてしまったり、途中に “d” を入れ忘れて “merer” と書いてしまうケース。

  2. 同音異義語との混同: “merger” と “murder” は発音が似ているように聴こえることがありますが、意味は全く違うので注意。

  3. 試験出題:


    • TOEICやビジネス関連の英検などで「合併、買収」として選択肢に出やすい単語です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「merge(合併する)」に “-r” がついてできた名詞形

    → 会社・組織が「一つになる」イメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • “merger” = “merge + r” → 合併する(merge) もの(r)

  • 勉強テクニック: 企業ニュースを読む際に「merger」という単語をチェックし、関連する企業名や事例を思い浮かべると記憶が定着しやすくなります。


以上が名詞「merger」の詳しい解説です。ビジネスのニュースや経済紙などで頻繁に見かける言葉なので、CEFRのB2レベルを目指している方はぜひ覚えておくと役立ちます。

意味のイメージ
merger
意味(1)

(特に二つ以上の会社・組織の)吸収合併

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