最終更新日:2025/09/08

〈C〉《しばしば複数形で》根 / 根元 / 《the~》根源 / 【動/他】〈植物〉を根づかせる / 《…に》…を定着させる《to, in ...》 / 【動/自】《...に》根を下ろす, 定着する《in, on, to ...》

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元となった辞書の項目

root

名詞

〈C〉《しばしば複数形で》根 / 根元 / 《the~》根源 / 【動/他】〈植物〉を根づかせる / 《…に》…を定着させる《to, in ...》 / 【動/自】《...に》根を下ろす, 定着する《in, on, to ...》

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木の根は地面に深く伸びています。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: root

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語)


  1. The part of a plant that grows underground, absorbing water and nutrients.

  2. The origin or source of something.

  3. A foundational or essential part of something (e.g., “the root of a problem”).

意味(日本語)


  1. 植物の「根」。土の中にあって水分や栄養を吸収する部分です。

  2. 物事の「源」や「起源」。

  3. 問題や事象の「根本原因」や「基盤」を表す言葉。

「root」は何かの“根っこ”を指すほか、物事の“根源”や中心となる部分を指すときにも使われます。イメージとしては「土台」や「源」に近いニュアンスです。


  • 活用形: 名詞なので複数形は “roots” です。

  • 他の品詞:


    • 動詞 “to root (for something)” … 応援する/根付かせる など

    • 形容詞形はありませんが “rooted” (過去分詞を形容詞的に使う:「根付いている」「定着した」) があります。


CEFRレベル (目安): B1(中級)

日常会話や文章で頻繁に出てくる単語で、抽象的な意味(問題の根本など)にも使われるので、中級レベルの学習範囲と言えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • root は短い単語で、特に接頭語・接尾語を含んでいません。

関連する単語(派生語など)


  • rooted: (形容詞的に)根付いた、根ざした

  • uproot: (動詞)根こそぎにする、追い出す

  • rootless: 根無しの、よりどころがない

よく使われるコロケーション(共起表現)10例


  1. root cause(根本原因)

  2. plant roots(植物の根)

  3. deep roots(深い根/深いルーツ)

  4. family roots(家系・家族のルーツ)

  5. cultural roots(文化的なルーツ)

  6. square root(平方根)

  7. root directory(ルートディレクトリ:コンピュータ用語)

  8. root canal(歯の根管治療)

  9. take root(根付く)

  10. grassroots movement(草の根運動)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古英語の “rōt” や古ノルド語からきており、さらに古フランス語 “rōte” など複数の言語の影響を受けています。もともとは「植物の根」の意味で使われていたとされます。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「根」そのものの具体的な意味だけでなく、抽象的に「根源・発端・基礎」を表す際にも多用されます。

  • フォーマル・カジュアル問わず使われるため、場面を選ばずに使えます。

  • ただし「root for (someone/something)」は「応援する」という全く別の意味を持つ動詞表現なので、混同しないように注意します(今回のメインは名詞です)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun): “root(s)” は数えられる名詞として使われます。

    例: “I found several roots of the plant.”

  • 「root of ~」のように “of” とセットで使うと「~の根源」という構文をよく作ります。

    例: “the root of the problem”

  • イディオム:


    • put down roots → 新しい場所で生活基盤を築く

    • take root → 根付く、定着する


使用シーン:


  • フォーマル: 報告書や論文で “root cause” や “root of the issue” などを使う。

  • カジュアル: ふだんの会話で “My family roots are in Scotland.” のように話す。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I need to water the plant’s roots every morning.”

    (毎朝、その植物の根に水をあげないとね。)


  2. “She’s proud of her cultural roots and often shares stories from her hometown.”

    (彼女は自分の文化的ルーツを誇りに思っていて、よく故郷の話をしてくれるよ。)


  3. “After years abroad, he decided to return home and put down roots.”

    (長年海外にいた後、彼は帰国して新たな生活基盤を築くことにしたんだ。)


(B) ビジネスでの例文


  1. “We need to identify the root cause of this production delay.”

    (この生産遅延の根本原因を突き止める必要があります。)


  2. “Understanding the company’s roots helps us shape its future direction.”

    (企業の創業理念・ルーツを理解することは、今後の方向性を定めるのに役立ちます。)


  3. “The grassroots support for the campaign was vital in expanding our customer base.”

    (草の根レベルでのキャンペーン支援が、顧客基盤の拡大に不可欠でした。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “The square root of 16 is 4.”

    (16の平方根は4です。)


  2. “In anthropology, researchers explore the roots of diverse cultural practices.”

    (人類学では、さまざまな文化慣習の起源を探究します。)


  3. “Botanists study how roots absorb nutrients in different soil conditions.”

    (植物学者は、異なる土壌環境での根の養分吸収の仕組みを研究します。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. origin(起源)


    • “origin” は何かが始まった場所や時点を指す傾向が強い。「根本原因」ではなく、より「始まり」というイメージ。


  2. source(源)


    • “source” は情報やエネルギーなどの「供給源」を指すことが多い。


  3. foundation(基盤)


    • “foundation” は特に建物や組織・理論の構造的土台をいう場合に使われる。


  4. base(基礎)


    • “base” は広く「下支え」を意味し、物理的にも抽象的にも使われる。


反意語


  • 明確な反意語はありませんが、文脈によっては “tip”(先端)や “tip of the branch” などが対比されることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • イギリス英語: /ruːt/

    • アメリカ英語: /ruːt/ または 一部地域で /rʊt/


  • アクセント:


    • 1音節のため、強勢は特に分かりやすく「ルート」となります。


  • よくある間違い:


    • 「route(道)」と混同する場合があります。“route” は /ruːt/ または /raʊt/ と発音され、スペルも違うので注意が必要です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “root” を “rout” や “rote” と書くミスに注意。

  • 同音異義語との混同: “route” (道) との混乱に注意。

  • 試験対策:


    • TOEIC や英検などでは、ビジネス文脈で “root cause” や学術文脈で “square root” として出題される可能性があります。

    • “take root”「定着する」は熟語として知っておくと便利です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「root」は「食べ物の “food” と同じ “oo” で、土の下に長くのびる“root”をイメージしよう!」

  • 「roots は家系や文化のルーツを指すと覚えておくと、自分のバックグラウンドを話すときに便利。」

  • 文字通り植物の根から、比喩的に問題の根源や家系の話など様々な文脈で登場する単語なため、場面に応じた使い分けのイメージが大切です。

意味のイメージ
root
意味(1)

根元

意味(2)

《the~》根源,根本;根底

意味(3)

《複数形で》(その人の根底にある)ある場所との根源的なつながり

意味(4)

(数学で)根,ルート

意味(5)

(派生語の)語根(例えばrootlessの中のroot)

意味(6)

〈植物〉‘を'根づかせる

意味(7)

《しばしば複数形で》

意味(8)

《しばしば受動態で》(根をおろしたように)(…に)…‘を'定着させる++to*(in)+*》

意味(9)

(…に)根を下ろす,定着する《+in(on,to)+

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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