punctual

1. 基本情報と概要

単語: punctual

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語): on time, prompt

意味 (日本語): 時間通りの、遅れない

「punctual」は、「約束や予定の時間に正確に到着する・行動する」といったニュアンスを持つ形容詞です。時間に厳しく、きちんと守る態度を表す言葉です。

• 活用形: 形容詞なので、基本的に原形 “punctual” のまま使われます。比較級や最上級は “more punctual” / “most punctual” となります。
  


• 他の品詞: 形容詞 “punctual” 以外では、あまり一般的ではありませんが、名詞形として “punctuality (時間厳守、几帳面さ)” があります。

CEFR レベルの目安: B2 (中上級)

「punctual」は、日常会話でもビジネスシーンでも使われる単語ですが、少しフォーマルな響きがあり、「きちんと時間に遅れない」というニュアンスを伝えたいときによく使われます。

2. 語構成と詳細な意味

• 語幹: 「punct」(「点」や「正確な時点」を意味するラテン語の “punctum” に由来)
  


• 接尾語: 「-ual」は形容詞を形成する接尾語

関連語や派生語

• punctuality (名詞): 時間厳守、几帳面さ
  


• punctuate (動詞): 句読点を打つ、(時間の流れに)区切りをつける
  


• punctualness (名詞): 「punctuality」と同様の意味だが、使用頻度は低い

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. be punctual（時間通りである）
   


2. extremely punctual（非常に時間に正確な）
   


3. punctual arrival（時間どおりの到着）
   


4. punctual person（時間厳守の人）
   


5. punctual service（時間厳守のサービス）
   


6. punctual to the minute（分単位で正確）
   


7. insist on punctuality（時間厳守を強く求める）
   


8. maintain punctuality（時間通りを維持する）
   


9. reputation for being punctual（時間厳守であるという評判）
   


10. fail to be punctual（時間を守れない）

3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語 “punctum” (点、時点) に由来し、「きっちりと正確な時点を守る」意味から「時間を守る」という意味へと発展しました。

ニュアンス:

• 「punctual」は、カジュアルな場面でもビジネスの場面でも使われますが、ややフォーマル寄りな響きがあります。
  


• 時間厳守の態度を強調したい際によく使われます。カジュアルには “on time” と言うことが多いですが、フォーマルな文章や改まった場面では “punctual” が好まれます。
  


• 相手の遅刻に対しやんわり注意を促したい場合などにも使いますが、あまりに強い口調ではなく丁寧な印象を与えます。

4. 文法的な特徴と構文

• 形容詞: 「(人・行動が)時間どおりの」という意味で名詞を修飾します。
  


• 比較級は “more punctual”、最上級は “most punctual” となります。

一般的な構文やイディオム

• “He is very punctual.”（彼はとても時間に正確です。）
  


• “Try to be punctual for the meeting.”（会議には時間通りに来るようにしてください。）
  


• “She has a reputation for being punctual.”（彼女は時間厳守で有名だ。）
  

可算・不可算の区別: “punctual” は形容詞なので、名詞とは異なり可算・不可算の区別はありません。

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. “Please be punctual for dinner at 7 pm; I’m cooking something special.”
   
   -（7時の夕食には時間どおりに来てね。特別な料理を作っているから。）


2. “She’s always punctual, so if she’s late, something must have happened.”
   
   -（彼女はいつも時間を守るから、遅れているなら何かあったのかも。）


3. “He prides himself on being punctual, even for casual meetups.”
   
   -（彼はちょっとした集まりでも時間厳守を誇りにしている。）

ビジネスでの例文（3つ）

1. “Our clients appreciate our punctual deliveries each month.”
   
   -（クライアントは毎月の納期厳守を評価してくれています。）


2. “In this company, being punctual is part of our core values.”
   
   -（この会社では、時間厳守が根本的な価値観の一部です。）


3. “Please make sure you’re punctual for the 9 a.m. conference call.”
   
   -（午前9時の電話会議にはきちんと時間どおりに参加するようにしてください。）

学術的な文脈での例文（3つ）

1. “A punctual arrival at the symposium allows you to network effectively.”
   
   -（シンポジウムには時間通りに到着すると効果的にネットワーキングができます。）


2. “Punctual submission of academic papers is crucial for peer review.”
   
   -（学術論文の締切を守って提出することは、査読を受ける上で非常に重要です。）


3. “Her punctual attendance in seminars reflects a serious attitude toward research.”
   
   -（セミナーに毎回時間どおりに出席することは、研究に対する真剣な態度を表しています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. “on time”（時間どおり）
   
   
   
   • よりカジュアルで広く使われる表現。フォーマルな場面でも使えるが、形容詞というよりは副詞句的な使い方が多い。
     
   
   


2. “timely”（時期に適した、適時の）
   
   
   
   • 「punctual」に比べると、行動や対応がおおむね適切なタイミングで行われるという意味。厳密に「時間どおり」というよりは「ちょうどいい時期に」のニュアンス。
     
   
   

反意語

1. “late”（遅れた）
   
   
   
   • 単純に「予定の時間に間に合わない」という意味の形容詞。
     
   
   


2. “tardy”（遅刻の、遅れがちな）
   
   
   
   • 学校や仕事などに「遅れる」ことを示すややフォーマルな表現。
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号（IPA）: /ˈpʌŋk.tʃu.əl/
  
  
  
  • アメリカ英語: [pʌŋk‑tʃu‑uhl]（「パンクチュアル」のように発音）
    
  
  
  • イギリス英語: [pʌŋk‑tʃu‑uhl]（大きな違いはあまりありませんが、地域差によって微妙な音の違いが生じることも）
    
  
  


• 強勢（アクセント）: 第一音節 “punc” にアクセントがあります。
  


• よくある発音の間違い: “punctual” の “t” と “u” の位置が曖昧になり、“pun‐chual” のようにならないように注意してください。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミスによる “punctional” や “punctualy” などの書き間違いに注意。
  


• 同音異義語は特にありませんが、”punctual” と “punctuate” は字面が似ており、意味が異なるので注意が必要。
  


• 資格試験（TOEIC など）でも、「時間厳守」「時間管理」をテーマにした設問で出題される可能性があります。文章の中で “punctual” と出てきたときに、遅れない様子を表す形容詞であることをしっかりと押さえておきましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「ポイントを守る」イメージ: ラテン語の “punctum” は「点」を意味します。「ある点(時間)を正確に守る」というイメージで覚えると定着しやすいです。
  


• スペリングのコツ: “punctual” は “punct-” + “-ual” で組み合わさっているとイメージすると覚えやすいです。「puncture（パンクさせる）」や “punctuation（句読点）” と語源が同じ。
  


• 気をつけたいスペル: “punctu-al” と区切って覚えると誤字を防ぎやすいでしょう。
  

時間に厳しい印象を与えたい、またはフォーマルに「遅れずにやってくる」ということを伝えたい場合に便利な形容詞です。ぜひ “punctual” を使って、しっかりと「時間を守る」姿勢をアピールしてみてください。