元となった辞書の項目
cookie
解説
名詞「cookie」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: cookie
日本語: クッキー(小さくて甘い焼き菓子、またはウェブブラウザなどで用いられる情報ファイル)
品詞: 名詞(可算名詞)
CEFRレベル: A2(初級)
- A2: 初級(身近な話題であれば簡単な英語を理解・表現できるレベル)
意味と概要
- 「クッキー」というと、主に次の2つの意味があります。
- 甘くて小さい焼き菓子(アメリカ英語では “cookie”、イギリス英語では “biscuit” に相当することも多い)
- ウェブサイトやブラウザがユーザー情報を保存しておくための小さなテキストファイル(IT分野)
- 甘くて小さい焼き菓子(アメリカ英語では “cookie”、イギリス英語では “biscuit” に相当することも多い)
例)
「おやつにちょうどいい甘いお菓子、あるいはブラウザに保存される小さなテキスト情報を指します。」
名詞の活用形
- 単数形: cookie
- 複数形: cookies
他の品詞形
- 動詞形は一般的には存在しませんが、口語的に “cookie-cutter”(形容詞/名詞扱いで「型にはまった」)などの派生表現があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「cookie」は単語全体としてオランダ語由来(後述の語源参照)で、明確な英語の接頭語・接尾語で分解されるものではありません。
よく使われるコロケーション10選
- chocolate chip cookie(チョコチップクッキー)
- cookie jar(クッキージャー)
- cookie dough(クッキーの生地)
- cookie cutter(クッキー型/型にはまった~)
- fortune cookie(フォーチュンクッキー)
- cookie sheet(クッキー焼き用の天板)
- cookie recipe(クッキーのレシピ)
- internet cookie(インターネットCookie、ブラウザのクッキー)
- cookie policy(クッキーに関するポリシー)
- cookie exchange(クッキーを交換し合うイベントまたは文化的習慣)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「cookie」はオランダ語の “koekje” (小さなケーキ)に由来し、アメリカ英語を中心に広まったと言われています。
- もともとは “cake” と同じ語源を持ち、「小さい焼き菓子」を指す言葉でした。
使用時の注意点
- お菓子としての「クッキー」を指すときは、アメリカ英語では
cookie
、イギリス英語では “biscuit” と言うことが多いですが、イギリス英語でも大きく柔らかめのものを “cookie” と呼ぶ場合があります。 - 情報技術用語としての「クッキー」は、ややカジュアルなIT用語であり、ビジネスや技術文書でも普通に用いられます。
- スラング的な使い方として、人を「かわいい」「小うるさい」などと表現する場合に “smart cookie” や “tough cookie” などの表現もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞): “a cookie” / “two cookies” のように数えられます。
- 文脈ごとの使用:
- 食べ物として使う場合は単純に可算名詞。
- インターネットの「クッキー」については、大半が同じように可算名詞として扱い、不特定多数の場合には “cookies” と言います。
- 食べ物として使う場合は単純に可算名詞。
一般的な構文やイディオム
- (人)is a tough cookie: 「(人)は手強い人だ」
- smart cookie: 「賢い(切れ者の)人」
- cookie-cutter approach: 「型にはまったやり方」
5. 実例と例文
それぞれの文脈で3つずつ紹介します。
日常会話
- “Could you pass me a cookie, please?”
(クッキーを取ってくれますか?) - “I love baking chocolate chip cookies on weekends.”
(週末にチョコチップクッキーを焼くのが大好きです。) - “That café sells the best oatmeal cookies in town.”
(あのカフェのオートミールクッキーは街で一番おいしいよ。)
ビジネスシーン
- “Please clear your browser cookies and try logging in again.”
(ブラウザのクッキーを削除してから、再度ログインしてみてください。) - “The website’s cookie policy should be updated for GDPR compliance.”
(当ウェブサイトのクッキーポリシーは、GDPRに準拠するため更新する必要があります。) - “We need to analyze the cookies to personalize user experience.”
(ユーザー体験をパーソナライズするためにクッキーを分析する必要があります。)
学術・フォーマル
- “Researchers examined adolescents’ consumption of sugar-laden snacks such as cookies and candies.”
(研究者たちは、クッキーやキャンディなどの砂糖が多く含まれるおやつの摂取量を調査した。) - “A cookie is intrinsically a small text file stored on a user’s device to track session information.”
(クッキーはセッション情報を追跡するためにユーザーのデバイスに保存される小さなテキストファイルである。) - “The nutritional content of commercial cookies varies significantly depending on ingredients and manufacturing processes.”
(市販のクッキーの栄養成分は、使用される原材料や製法によって大きく異なる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- biscuit(ビスケット)
- イギリス英語では “cookie” の意味合いに近く使われる。アメリカ英語の “biscuit” は別のパンに近い焼き物を指すので注意。
- イギリス英語では “cookie” の意味合いに近く使われる。アメリカ英語の “biscuit” は別のパンに近い焼き物を指すので注意。
- cracker(クラッカー)
- 塩味の薄い焼き菓子を指し、甘いクッキーとは風味が異なる。
- 塩味の薄い焼き菓子を指し、甘いクッキーとは風味が異なる。
- sweet / treat(菓子類一般)
- より広義で、クッキー以外にもキャンディやケーキなどを含む。
反意語
- 特定の直接的反意語はありませんが、甘いクッキーとは対照的に “savory snack”(塩味系のお菓子)を挙げることはできます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈkʊk.i/
- アクセント: 最初の音節 “cook” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 基本的にはどちらも同じように /ˈkʊk.i/ と発音されます。
- よくある間違い: 日本語の「クッキー」のイメージが強いと、最後の母音を強く伸ばす場合がありますが、英語では短めになります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “cookie” のスペルは意外に混乱しにくいですが、“cookey” などと書かないように注意。
- 同音異義語との混同: 近い発音の単語はあまりありませんが、“cooky” と表記される場合もごく稀にあります。同じ意味です。
- 試験での出題: TOEIC・英検などでは、Webのクッキーに関する文脈や該当ポリシーの英読解問題などで登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「料理する(cook)+ ちっちゃい(-ie)」というイメージで覚えると、オランダ語の由来とも結び付きやすいです。
- Web系の用語としても登場するので、「パソコンの中にも“クッキー”がある!」というストーリーで覚えておくと忘れにくいです。
- 覚え方のコツ: 「美味しそうな甘いお菓子とパソコンの小さなファイル」という対比で、イメージをつなげると印象に残りやすいです。
以上が“cookie”の詳細解説です。食べ物としてのクッキーも、ウェブブラウザでのクッキーも、どちらも日常生活に関わりが深いため覚えておくと便利です。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
クッキー(《英》 biscuit)