最終更新日:2025/12/05

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元となった辞書の項目

serial

形容詞

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解説

1. 基本情報と概要

単語: serial

品詞: 形容詞 (一部、名詞としても使われることがありますが、ここでは形容詞として扱います)

意味(英語):

• relating to or consisting of a series or sequence

• occurring in a series or happening repeatedly

意味(日本語):

• 連続的な、シリーズの、順番に起こる/行われる という意味を持つ形容詞です。頻繁に「連続ドラマ」「連続犯行」などの文脈で登場します。「シリーズとして続くイメージ」や「繰り返し行われるイメージ」を表現するために使われます。

活用形:

形容詞なので、通常は比較級や最上級はつけませんが、文脈によって “more serial” / “most serial” と表される場合はきわめて稀に見られます。

ただし一般的には、「シリアルな…」と形容するだけで十分です。

他の品詞形:


  • 名詞形: 「a serial」として「連載物」や「連続ドラマ/連載番組」を指すことがあります。

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • 「serial」は日常会話というよりも、ニュース記事や雑誌、ビジネス、ドラマ、犯罪報道などで目にすることが多い単語です。中上級者以上の学習レベルで習得する語彙といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: 「seri-」

    ラテン語の「series (連続)」から派生した形です。

  • 接頭語・接尾語: 特にありませんが、「-al」 は形容詞化する典型的な接尾語です。

詳細な意味


  • “連続”や“シリーズ”という概念を強調する形容詞

  • 物が順を追って並んでいるときや、何かの行為が繰り返し行われるときなどに使われます。

関連する派生語や類縁語


  • series (名詞): 連続、シリーズ

  • serialize (動詞): 連載化する、連載物として発表する

  • serialization (名詞): 連載化、シリーズ化

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. serial killer(連続殺人犯)

  2. serial number(シリアルナンバー)

  3. serial entrepreneur(連続起業家)

  4. serial publication(連載出版)

  5. serial drama(連続ドラマ)

  6. serial port(シリアルポート:コンピュータ用語)

  7. serial monogamist(連続して1人ずつパートナーを持つ人)

  8. serial episodes(連続エピソード)

  9. serial correlation(連続相関:統計学用語)

  10. serial format(シリアル形式)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「serial」はラテン語の「series (連続)」から来ており、その後フランス語を経て英語に入ったと言われています。


  • 歴史的背景:

    19世紀ごろから「雑誌や新聞の連載物(= serial)」として使われるようになり、後に「連続して起こる出来事」全般にも広く使用されるようになりました。


  • ニュアンスや使用時の注意点:


    • 「繰り返し行われる、あるいは継続して起こる」ことの連続性を強調するときに使われます。

    • 犯罪報道の場合は「serial killer, serial attacks」のように深刻なニュアンスを帯びます。

    • 文章・会話ともに使用されますが、ややフォーマルまたは専門的な響きがある単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞なので、名詞を修飾します。「serial + 名詞」の形をとるのが基本です。

    例: “The serial story continued in the next issue.”


  • 可算・不可算の区別:

    形容詞なのでこの区別はありませんが、名詞として使う場合(“a serial”)は可算名詞となります。


  • 口語 / フォーマル時の違い:


    • 口語では「これ連続的じゃん」程度で “This is part of a serial thing.” と表現する場合もあります。

    • 新聞や記事などの文書や、法的文書などではフォーマルに使われます。


  • イディオム:

    形容詞として特定のイディオムは少ないですが、「serial killer」などの強力なパターンが半ば定着してイディオム的に扱われることがあります。



5. 実例と例文

(A) 日常会話で使用する例文


  1. “Have you seen that new serial drama on TV? It’s really exciting!”

    (あの新しい連続ドラマ見た? すごく面白いよ!)


  2. “I prefer serial podcasts because they tell a story over multiple episodes.”

    (連続形式のポッドキャストの方が、何話もかけてストーリーを語ってくれるから好きだよ。)


  3. “He loves reading serial comics released every week.”

    (彼は毎週連載される漫画を読むのが大好きなんだ。)


(B) ビジネスで使用する例文


  1. “Each product is assigned a unique serial number for tracking.”

    (それぞれの製品には追跡のためのユニークなシリアルナンバーが割り当てられています。)


  2. “The company’s serial entrepreneur launched another start-up this year.”

    (その企業の連続起業家が、今年またスタートアップを立ち上げました。)


  3. “We are considering releasing our report in a serial format to engage readers.”

    (読者の興味を引くために、レポートを連載形式で発表することを検討しています。)


(C) 学術的・専門的な文脈で使用する例文


  1. “The data indicated a serial correlation between the two time-series.”

    (データは、2つの時系列の間に連続相関があることを示していました。)


  2. “In computer hardware, the serial port allows peripheral devices to connect one bit at a time.”

    (コンピュータハードウェアでは、シリアルポートが周辺機器を1ビットずつ接続可能にします。)


  3. “This journal publishes serial research papers focusing on long-term projects.”

    (このジャーナルは長期的なプロジェクトに焦点を当てた連続研究論文を掲載しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. sequential (順次の、連続した)


    • 「順番通り次々と続く」という意味。特に明確に順序がある連続を強調。

    • 例: “sequential steps”(段階的ステップ)


  2. consecutive (連続した)


    • 時間的・順番的に切れ目なく続くこと。

    • 例: “He won three consecutive championships.”(彼は3回連続の優勝をした。)


  3. continuous (絶え間ない、継続的な)


    • 時間・空間などにおける途切れのない継続性を強調。

    • 例: “continuous flow of water”(途切れない水の流れ)


反意語 (Antonyms)


  1. isolated (単発の、孤立した)


    • 連続していない、切り離されていることを強調。

    • 例: “an isolated incident”(単発の出来事)


  2. random (ランダムの、不規則な)


    • 一切の連続性や明確なパターンがないことを強調。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈsɪəriəl/ (アメリカ英語, イギリス英語ともに類似)

  • アクセント: 第1音節 “SI” の部分に強勢がきます (シーリアル のようなイメージ)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の細かな違い:


    • アメリカ英語: /ˈsɪr.i.əl/ に近く聞こえる場合があります。

    • イギリス英語: /ˈsɪə.ri.əl/ のように、中間の母音がやや長めに聞こえる場合が多いです。


  • よくある間違い: “cereal”(シリアル食品)との混同に注意してください。スペルと意味が全く違う単語ですが、音が非常に似ています。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: 「serial」を「cereal」と書いてしまう混同。

  • 同音異義語: “cereal” は穀物・シリアル食品を表す名詞なので文脈で判断が必要。

  • TOEIC・英検などの出題傾向:


    • ビジネス文脈で “serial number” や “serial publication”のようなフレーズが出る。

    • ニュース記事・技術文脈で “serial killer” や “serial port” の表現が出題されることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント:

    「シリアルナンバー(=serial number)」をイメージすると覚えやすいです。一意の番号がモノに「連続して」振られている様子を思い浮かべると、「serial = 連続の」という意味が自然と紐づきます。

  • 勉強テクニック:

    同音異義語の “cereal” とセットで覚えて、意味やスペルに違いがあることを強く意識すると忘れにくいです。

  • ストーリー:

    テレビの連続ドラマ (serial drama) を毎週楽しみにするイメージを持って、自分の中で “serial = シリーズ・連続的” と結びつけましょう。


以上が形容詞「serial」の詳説です。日常のちょっとした場面から専門文書まで幅広く使える単語なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
serial
意味(1)

続き物の,連続物の

意味(2)

連続している,順次の

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