元となった辞書の項目
mandatory
解説
1. 基本情報と概要
単語: mandatory
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): required by law or rules; compulsory.
意味(日本語): 法律や規則によって「義務付けられた」「強制的な」という意味です。
「必ず守らなければいけないルールを示すときに使う単語です。例えば、学校での出席や職場での研修など“やらなくてはいけないこと”を表します。」
- 活用形: 形容詞のため、形としては変化しませんが、副詞形として「mandatorily(強制的に)」が存在します。
- 他の品詞になったときの例: 組み合わせとして「mandate(名詞/動詞)」があります。
- 名詞: a mandate(命令、権限付与)
- 動詞: to mandate(義務付ける、命じる)
- 名詞: a mandate(命令、権限付与)
CEFRレベル
- B2(中上級): 法的・公式な文脈でよく使われるため、ある程度の語彙力と文脈の理解が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特にありません。
- 語幹: “mandat-”
- ラテン語の「mandare(命じる、委任する)」に由来
- ラテン語の「mandare(命じる、委任する)」に由来
- 接尾語: “-ory”
- 「〜に関する」「〜的な」という形容詞を作る役割
関連する単語・派生語
- mandate (n./v.) : 命令、権限付与 / 命じる
- mandatorily (adv.) : 強制的に
よく使われるコロケーション(10個)
- mandatory participation(強制参加)
- mandatory requirement(必須要件)
- make something mandatory(何かを義務化する)
- government-mandated policy(政府が義務化した政策)
- mandatory training(必須研修)
- mandatory attendance(出席必須)
- compliance is mandatory(遵守は義務です)
- it is mandatory to…(…することが義務付けられている)
- legally mandatory(法律上義務化された)
- mandatory uniform(着用必須の制服)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語 “mandare”(命じる、委任する)が起源です。
歴史的には、法律や政府関係、組織内の規則など、上位の権力から「強制力をもって定められた」ことを示す場面で主に使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- フォーマルな文脈で使われやすいです。
- 「必須」「必ず従うべき」というやや強い響きがあります。
- 口語でも規則やルールの強制力を強調したいときに使われますが、会話では「required」のほうが柔らかいこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾するときに使います。
構文例:
- It is mandatory (that) 主語 + 動詞…
- 例: It is mandatory that all employees attend this session.
- It is mandatory for 人 to do…
- 例: It is mandatory for students to wear uniforms.
- It is mandatory (that) 主語 + 動詞…
カジュアル/フォーマル:
- ビジネス文書や法的文書では正式表現として使われます。
- 口語では「compulsory」「required」を代わりに使うことも多いです。
- ビジネス文書や法的文書では正式表現として使われます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルな場面)
- “It’s mandatory to take off your shoes here, so don’t forget.”
(ここでは靴を脱ぐのが必須だから、忘れないでね。) - “Attendance at tonight’s meeting is mandatory; the coach wants everyone there.”
(今夜のミーティングは出席必須だよ。コーチは全員を集めたがってるから。) - “Is it really mandatory to bring our own lunch tomorrow?”
(本当に明日はお弁当持参が必須なの?)
ビジネスシーン
- “Completing this safety course is mandatory for all new hires.”
(この安全講習の受講は新入社員全員にとって必須です。) - “It’s now mandatory for us to encrypt all confidential files.”
(機密ファイルをすべて暗号化することが、今では義務となっています。) - “The new policy makes weekly progress reports mandatory.”
(新しい方針では、週次の進捗報告が義務となっています。)
学術的な文脈
- “Some ethical guidelines make it mandatory to obtain informed consent from participants.”
(一部の倫理指針では、被験者からインフォームドコンセントを取ることが義務付けられています。) - “In this course, attendance is mandatory to ensure full understanding of the material.”
(この講義では、教材の理解を十分にするために出席が義務付けられています。) - “The university made it mandatory for research proposals to be reviewed by the ethics committee.”
(大学は研究計画書を倫理委員会の審査にかけることを義務化しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- compulsory(強制的な, 必修の)
- 学校教育などでよく使われ、法律や規則によって強制されるニュアンス
- 学校教育などでよく使われ、法律や規則によって強制されるニュアンス
- obligatory(義務的な)
- やや硬い表現。「義務として課される」という意味合いが強い
- やや硬い表現。「義務として課される」という意味合いが強い
- required(必要とされる)
- 一般的に「必要な」「必須の」という意味で幅広く使われる
反意語
- voluntary(任意の)
- optional(選択任意の)
これらは「強制されない」「自由に選べる」ことを示します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈmændətɔːri/ (米), /ˈmændətəri/ (英)
- アクセント(強勢)は最初の音節 “man” に置かれます。
- アメリカ英語では末尾の “-tory” が “トーリ”とやや長めに発音されることがあります。イギリス英語では “-tə-ri” と少しあっさりした発音になる傾向です。
- よくある間違いとして、アクセントを後ろにずらして「man-da-TORY」のように言ってしまうケースがありますが、正しくは「MAN-da-to-ry」です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “mandetory” や “mandetory” などと誤記されやすいので注意。
- 「mandatory」と「mandate」は混同しやすいですが、形容詞か名詞・動詞かで使い分けが必要です。
- TOEICや英検など、ビジネスや法的文脈を扱う試験で出題される可能性があります。特に「It is mandatory to…」などの構文表現をよく覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「mand-」は「command(命じる)」とつながりがあると覚えるとよいでしょう。
- 「命令された」⇒「守らなければならない」という流れでイメージすると覚えやすいです。
- 「必須」「強制」という少し強い言葉なので、フォーマルな文脈で使われがちとイメージしておくと使い分けに役立ちます。
「mandatory」は「避けては通れない、絶対に守らなければならない」という強い意味合いを持つ形容詞です。特にルールや法律、何らかの規定を説明するときに頻出なので、ビジネスやアカデミックな場で大いに活躍する語彙と言えます。
意味のイメージ
意味(1)
委任の
意味(2)
委任を受けた人(国),委任統治の受任国
意味(3)
(命令によって)強制的な ;(刑罰などの決定において)選択の余地のない、絶対的な