最終更新日:2025/12/05

〈他〉(守るべき規則・方針など)を規定する, 勧める / 《...に》 (薬)を処方する《for ...》 / 〈自〉規定する / (病人・病気に対して)処方を書く

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元となった辞書の項目

prescribe

動詞

〈他〉(守るべき規則・方針など)を規定する, 勧める / 《...に》 (薬)を処方する《for ...》 / 〈自〉規定する / (病人・病気に対して)処方を書く

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医師はさまざまな病気を治療するために薬を処方します。

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解説

以下では、動詞「prescribe」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語: prescribe

日本語: (医師などが薬・治療を)処方する、(公式に)指示・規定する

品詞: 動詞 (Verb)


  • 活用形:


    • 現在形: prescribe / prescribes

    • 過去形: prescribed

    • 現在分詞: prescribing

    • 過去分詞: prescribed


他の品詞形:


  • 名詞: prescription(処方箋、指示)

  • 形容詞: prescriptive(指示的な)

CEFRレベル(目安): B2(中上級)

「医師が薬を“処方する”」という医療文脈でよく使われる単語です。一般にフォーマルな場面でも使われ、「〜せよと指示する・規定する」というニュアンスを持ちます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語 “pre-” + 語幹 “scribe”


  • pre- は「前もって」「あらかじめ」という意味があります。

  • scribe は「書く(write)」を意味するラテン語 scribere に由来します。

したがって「prescribe」は「前もって書き示す」→「あらかじめ内容を定めて(指示・処方)する」というニュアンスになります。


関連語・派生語など


  • prescription (名詞): 処方箋、(行動などの)規定

  • prescriptive (形容詞): 指示的な、規定的な


よく使われるコロケーション(10個)


  1. prescribe medicine → 薬を処方する

  2. prescribe antibiotics → 抗生物質を処方する

  3. prescribe a treatment → 治療法を指示する

  4. prescribe a remedy → 治療薬を処方する

  5. prescribe a course of action → 一連の行動を指示する

  6. legally prescribe → 法的に規定する

  7. prescribe rules/regulations → 規則を定める

  8. prescribe for pain → 痛み止めの処方をする

  9. prescribe strict guidelines → 厳格なガイドラインを規定する

  10. prescribe a dose → 投与量を処方する


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の “praescribere” (pre-「前に」+ scribere「書く」)が元となっています。元々は「前もって書き示して(指図する)」という意味合いを持ちます。

ニュアンス:


  • 医療文脈では「薬や治療方法を指示する」といった専門的・フォーマルな響きがあります。

  • フォーマルな場面では「規則や方針などを公式に定める・指示する」という意味でも使われます。

  • 口語ではあまり頻繁には使われない語ですが、ビジネス文書や医療分野、法令関係の文書でよく登場します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb) として使用され、目的語には「薬」「治療法」「行動指針」などが来ます。

  • 例: The doctor prescribed some medicine. (医師は薬を処方した)

一般的な構文例


  1. prescribe + 目的語(薬/治療/措置/規則など)


    • 例: The doctor prescribed painkillers.


  2. prescribe + that + S + V (形式的に指示や命令を表す)


    • 例: The regulations prescribe that all employees must wear hard hats.


イディオム/表現


  • 「prescribe against 〜」: (やや古風)〜を禁止するよう規定する

  • 「prescribe for 〜」: 〜のために処方する(医療コンテクストで多用)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “My doctor prescribed a new medication for my headaches.”

    (医者が私の頭痛に新しい薬を処方してくれたんだ。)

  2. “She doesn’t like taking pills, even if the doctor prescribes them.”

    (彼女はたとえ医者に処方されても、薬を飲むのが好きじゃないんだ。)

  3. “I wonder if the clinic will prescribe something over the phone.”

    (病院は電話だけで何か処方してくれるのかな。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The new policy prescribes mandatory training for all staff.”

    (新しい方針は、全スタッフの義務的な研修を規定している。)

  2. “Our company guidelines prescribe that employees report any conflicts of interest.”

    (当社のガイドラインでは、利益相反を報告するよう定められている。)

  3. “The regulation prescribes a minimum level of compliance for safety standards.”

    (その規制は、安全基準における最低限の遵守レベルを定めている。)

学術的・専門的文脈での例文(3つ)


  1. “Many legal frameworks prescribe how data should be collected and stored.”

    (多くの法的枠組みが、データの収集と保存方法を規定している。)

  2. “Doctors must carefully assess a patient’s condition before prescribing medication.”

    (医師は、患者の状態を慎重に評価した上で薬を処方しなければならない。)

  3. “The guidelines prescribe specific protocols for ethical research practices.”

    (そのガイドラインは、倫理的な研究実践のための特定の手順を定めている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. order(指示する)


    • 医療以外の一般的な文脈で使われる。やや直接的な響き。


  2. direct(指図する)


    • 個人への指示の場合に多用。より命令っぽいニュアンス。


  3. recommend(推奨する)


    • 「アドバイス」に近いカジュアルなニュアンス。


  4. stipulate(規定する)


    • 法律や契約書内で「明文化する」ような硬い表現。


  5. dictate(命じる)


    • 強制力を伴う指示。「一方的に支配する」ようなニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  • proscribe(禁止する)


    • 「処方する」とは真逆の「禁止する」という意味。スペルが似ているので要注意。


  • ban(禁止する)

  • outlaw(法的に禁止する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (国際音声記号): /prɪˈskraɪb/


    • アメリカ英語: [prɪ-skráib] (“プリスクライブ”のように発音)

    • イギリス英語: [prɪ-skráib] (ほぼ同じ発音だが、地域差により少し母音が異なる場合あり)


アクセント:


  • “pre-SCRIBE” のように2音節目(scribe)に強勢が来るのが標準的。

よくある発音ミス:


  • “proscribe” と混同しないように注意(/proʊˈskraɪb/ との区別)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルの混同: “prescribe” と “proscribe” はスペルが似ていますが意味は逆。

  2. 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、「describe(記述する)」とも綴りが似ているので注意。

  3. 文脈: 医療用語や法令・規則で使われる場合が多く、日常会話ではややフォーマル。

  4. 試験対策: TOEICや英検などで、医療法規や規則関連の読解問題で登場する可能性があります。意味・文脈をしっかり把握しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “PRE” + “SCRIBE” = 「前もって書き示して指定する」 → 処方・指示のイメージ

  • 「医師が“前もって紙に書いて”薬を渡す」イメージを持つと覚えやすいです。

  • 「書く (scribe)」に関する単語(describe, subscribe, ascribe, proscribeなど)とセットで比較して覚えると、語根 “-scribe” の意味を理解できます。


以上が、動詞「prescribe」の詳細解説です。医療文脈や公式な文書によく出てくる単語なので、綴りや意味の使い分けに注意しながら覚えてみてください。

意味のイメージ
prescribe
意味(1)

〈守るべき規則・方針など〉‘を'規定する,勧める,指示する

意味(2)

prescribe+〈人〉+〈薬〉=prescribe++for+》〈人〉‘に'〈薬〉‘を'処方する

意味(3)

規定する,資示する

意味(4)

(病人・病気に対して)処方を書く

TOEIC英単語(TSL) / 英訳 / 4択問題

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