最終更新日:2025/12/06

〈C〉(乗り物の)料金, 運賃 / 料金を払って乗る乗客 / 〈U〉食物, 料理 /

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元となった辞書の項目

fare

名詞

〈C〉(乗り物の)料金, 運賃 / 料金を払って乗る乗客 / 〈U〉食物, 料理 /

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解説

以下では、名詞「fare」についてできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: “fare”

  • 日本語: 「運賃」「料金」「料理」「食事内容」など

主に「乗り物に乗るために支払うお金(運賃)」や「ある場面で提供される料理(食事内容)」を指します。たとえば、「バスに乗るのに支払う運賃」や「パーティーで出される料理」といったニュアンスで使われます。


  • 品詞: 名詞 (noun)

活用形

名詞なので、基本的には単数形 “fare” / 複数形 “fares” になります。

(同綴りで動詞“to fare”があり、「やっていく」「過ごす」という意味を持ちますが、今回の中心は名詞形です。)

他の品詞形


  • 動詞形 “to fare”

    ・例: “How did you fare in the competition?”(その競技会ではどうだった? / どう過ごした?)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    移動手段に関わる語として、日常生活で比較的よく登場する単語です。ただし、料理や比喩的な文脈など少し広い語義もあり、語彙としては中級レベルといえます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「fare」は接頭語や接尾語を含まない、単独の語源から成り立っている単語です。

詳細な意味


  1. 乗り物の運賃、料金


    • バスや電車、タクシー、飛行機などの料金を指します。

      例: “bus fare” (バス料金)、“train fare” (電車料金)など。


  2. 食べ物や料理内容(提供される食事)


    • レストランの料理やパーティーなどで提供されるメニューの内容を指します。

      例: “The restaurant serves traditional fare.” (そのレストランは伝統的な料理を提供しています。)


  3. 比喩的に「娯楽」「番組のラインナップ」など


    • テレビ番組や映画など、公に提供される「内容物」を指す場合にも使われることがあります。

      例: “Tonight’s TV fare is mostly reality shows.” (今夜のテレビの放送内容はほとんどがリアリティ番組です。)


よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. bus fare(バス料金)

  2. train fare(電車料金)

  3. taxi fare(タクシー料金)

  4. airfare(航空運賃)

  5. public transport fare(公共交通機関の運賃)

  6. fare increase(運賃値上げ)

  7. one-way fare(片道料金)

  8. return fare(往復料金)

  9. standard fare(標準メニュー/標準的な料金)

  10. local fare(地元の料理・特産料理 / 地域の運賃 など文脈による)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “faru” (旅・道のり) に由来すると言われます。元々は「移動」「旅」という概念と結びついており、乗り物の料金を指すようになったと考えられています。また、食事の意味は、「旅や行き先で得られるもの/提供されるもの」として、派生的に使われるようになりました。

ニュアンス・注意点


  • 「運賃」の意味で使う場合はオフィシャルかつ一般的です。ビジネスシーン、日常会話問わずに使えます。

  • 「料理」の意味はやや文芸的・フォーマル寄り、あるいはグルメ雑誌・旅行ガイドなどでよく使われます。カジュアルな言い方では“food”や“meal”を使うほうが一般的です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算・不可算


    • “fare” はその意味によって、可算/不可算の両方で使われることがあります。運賃の場合は通常可算名詞(“fares”)として扱われることが多いです: “The bus fares have gone up.”

    • 食事の意味でも可算・不可算のどちらも見られますが、不可算的に用いる場合が多いです: “fine fare” (質の高い料理) のように全体として扱う場合があります。


  2. 一般的な構文


    • “(type of transport) + fare”: “bus fare”, “train fare”

    • “fare + price/amount”: “The fare is $2.50.”

    • “serve + fare”: “This restaurant serves vegetarian fare.”


  3. イディオムや表現


    • “to fare well/ill”: (動詞で)「うまくいく / 悪くなる」という意味。

    • 名詞としての “fare” のイディオムは比較的少なめで、運賃や料理を具体的に指して使うことが中心です。



5. 実例と例文

A. 日常会話での例文(3つ)


  1. “How much is the bus fare to the city center?”

    (市の中心部までのバス料金はいくらですか?)

  2. “I always carry extra coins for the train fare.”

    (電車賃のためにいつも小銭を多めに持ち歩いています。)

  3. “The fare at this small café is simple but tasty.”

    (この小さなカフェの食事は質素ではありますが美味しいですよ。)

B. ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Please submit all your travel fares on the expense claim form.”

    (出張費の中に含まれる交通費はすべて経費精算フォームに提出してください。)

  2. “We need to consider rising airfare costs for the upcoming conference.”

    (今度の会議に向けて、航空運賃の上昇を考慮する必要があります。)

  3. “The company covered the taxi fare from the airport to the hotel.”

    (会社が空港からホテルまでのタクシー代を補助してくれました。)

C. 学術的 / フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “The researchers examined the dietary fare in remote villages to assess nutritional intake.”

    (研究者たちは栄養摂取を評価するため、遠隔地の村々での食事内容を調査しました。)

  2. “Public transportation fare systems were analyzed to propose a more efficient payment method.”

    (より効率的な支払い方法を提案するため、公共交通機関の運賃制度が分析されました。)

  3. “The symposium provided a rich fare of academic discussions on global health.”

    (そのシンポジウムでは、グローバルヘルスに関する豊富な議論が繰り広げられました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “ticket price” (チケットの価格 / 運賃)


    • 運賃という意味ではほぼ同じ。ただし “fare” は乗り物に特化しやすい一方、“ticket price” はコンサートなどにも使えます。


  2. “charge” (料金)


    • 一般的に「請求される料金」全般。具体的に交通費に言及するときは“fare”のほうが自然です。


  3. “meal” (食事) / “food” (食べ物)


    • “fare” が指す「料理」「食事内容」はより文芸的・広いニュアンスがある。単純に「食事」を言いたいときは “meal” が最適。


反意語


  • 運賃に対して明確な反意語はありませんが、強いていえば「free ride」(無料乗車)や「complimentary meal」(無料の食事)は一定の反意関係といえます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /feər/ (イギリス英語), /fer/ (アメリカ英語)

  • 強勢(アクセント)は単音節なので特に先頭にあります。

  • アメリカ英語では “フェア” のように発音し、イギリス英語では “フェア(少し長め)” に近い発音です。

  • 似たような綴りに “fear” (/fɪər/) などがあり、スペルミスや聞き間違いに注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “fair” (公正な) と混同しやすい。意味も発音も異なるので注意。


  2. 同音異義語


    • “fair”(形容詞: 公正な)と “fare”(料金/食事)の発音は似ています(地域によっては同音に感じられることもあり)。文脈でしっかり見極めましょう。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検では「交通費を示す語」として “fare” が出題されることが多い。

    • “fare” の複数形 “fares” もよく出る。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “fare” の語源は「旅をする」などを意味する古英語から来ており、「旅人が支払う値段(運賃)」とイメージすると覚えやすいです。

  • スペルと発音が “fair” と似ているので、「料金にe一つだけ (fare)」「公正なにはiが入る (fair)」と区別するとよいでしょう。

  • 食事の意味で使うときは、何か「用意された(提供される)内容」をイメージすると理解しやすいです。


上記が名詞「fare」の詳細な解説です。料金の意味なのか、食事の意味なのか、文脈によって使われ方が異なるので注意してください。日常でも旅行や移動の場面でよく登場する重要単語ですので、しっかり覚えておくと便利です。

意味のイメージ
fare
意味(1)

〈C〉(乗り物の)料金,運賃

意味(2)

〈C〉(料金を払って乗る乗客)

意味(3)

〈U〉食物,料理

TOEIC英単語(TSL) / 英訳 / 4択問題

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