convenient
1. 基本情報と概要
単語: convenient
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語): suitable or practical for a particular purpose; making it easier or more comfortable to do something
意味 (日本語): 「便利な」「都合が良い」の意味を表します。何かをする時に手間がかからなかったり、アクセスしやすかったり、自分の都合に合わせて使いやすい状況や場所などを指すときに使われます。
たとえば、駅から近い場所を「convenient location(便利な場所)」と言ったり、時間帯がちょうど良いことを「convenient time(都合の良い時間)」と言ったりします。日常会話や書き言葉の両方でよく使われる、幅広いニュアンスを持った形容詞です。
活用形・関連形
- 形容詞: convenient
- 副詞: conveniently(「便利に」「都合よく」)
- 名詞: convenience(「便利さ」「好都合」)
(CEFRレベル目安: B1〈中級〉
日常会話や文章でよく使われるレベルの単語)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし (「con-」に見えますが、直接的な接頭語として機能しているわけではありません)
- 語幹:
ven(ラテン語のvenire
= 来る に由来) - 接尾語:
-ient(ラテン語から派生した形態素)
関連単語・派生語
- convenience (n.): 便利さ
- conveniently (adv.): 便利に、都合よく
- inconvenient (adj.): 不便な、都合の悪い
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- convenient location → 便利な場所
- convenient time → 都合の良い時間
- convenient method → 便利な方法
- extremely convenient → きわめて便利
- convenient for someone → (人)にとって都合が良い
- make it convenient → 便利にする
- convenient store (注意: 「convenience store」と区別) → 便利な店という一般表現
- convenient solution → 便利な解決策
- convenient access to … → …への便利なアクセス
- find something convenient → 何かが便利だと感じる
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の convenire
(共に来る、合致する)に由来し、そこから「一致する」「適切な」というニュアンスが派生しました。古い時代から「人や物事がちょうどいいタイミング・場所・態度である」という意味合いで使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意:
- 「convenient」はポジティブな意味合いで使われることが多く、「都合が良い」「使いやすい」といった好ましさを表します。
- ただし、ビジネス文書などで「It is convenient for me.」と書くときは、相手への配慮があるかどうか分かりにくいため、礼儀の観点から「Is it convenient for you?」などの言い回しで相手に確認すると円滑です。
- 口語・文章の両方で広く使用されますが、カジュアルな場面では「handy」と言うこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文例
- It is convenient (for someone) + to do …
例: It is convenient for me to work from home. - (Something) is convenient + for/when …
例: A smartphone is convenient when you travel.
フォーマル / カジュアル
- フォーマル: ビジネスメールや会議などで “It would be convenient if 〜” のように丁寧に使われます。
- カジュアル: 口語の場面では “That’s convenient!” など、気軽に感想として使われます。
「convenient」は形容詞なので、名詞を修飾したり、補語として使うことが多いです。不可算・可算の区別はなく、他動詞・自動詞としての使い分けも必要ありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3文)
- “This bus stop is very convenient for getting to the station.”
(このバス停は駅に行くのにとても便利だよ。) - “I find online shopping really convenient because I don’t have to go out.”
(外出しなくてもいいから、ネットショッピングは本当に便利だと思う。) - “Is it convenient for you if we meet at 10 a.m. tomorrow?”
(明日の午前10時に会うのは都合がいいですか?)
ビジネスシーンでの例文(3文)
- “It would be more convenient to schedule the meeting next Monday.”
(来週の月曜日にミーティングを予定した方が都合が良いでしょう。) - “Let me know if this time is convenient for you.”
(この時間でご都合が合うかどうかお知らせください。) - “A centrally located office is convenient for clients visiting from out of town.”
(中心地にあるオフィスは、街の外から来る顧客にとって便利です。)
学術・専門的な文脈の例文(3文)
- “Storing data in a cloud system can be very convenient for researchers who work remotely.”
(リモートで作業をする研究者にとって、クラウドにデータを保管することは非常に便利です。) - “This formula simplifies calculations, making it convenient for large-scale experiments.”
(この式は計算を簡略化し、大規模な実験において便利です。) - “A well-designed interface is convenient for users with different technical backgrounds.”
(異なる技術的バックグラウンドを持つユーザーにとっても、うまく設計されたインターフェースは使いやすいです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
handy(便利な)
- “handy” はよりカジュアルなニュアンス。本当に「手元にある」「取り出しやすい」といった意味合いも含みます。
useful(有用な)
- 「役に立つ」という焦点があり、利便性よりも実用性を強調するイメージです。
practical(実際的な)
- 「実用的な」という意味合い。理論的ではなく、使いやすさや現実的な価値を示します。
反意語 (Antonyms)
- inconvenient(不便な)
- awkward(使いづらい、気まずい)
これらは「都合が悪い」「使うのに手間がかかる」状況を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /kənˈviːniənt/
- アクセント(強勢)は “ven” の部分につきます: con-VEN-ient
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、末尾の “-ient” の音が地域によって若干変化します。
- よくある間違いは、アクセントを “con” に置いてしまうケースです。正しくは “ven” の音を強めに発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “convenient” の “i” と “e” の位置を間違えやすい人がいます。
- 同音異義語の混同: 直接的にはありませんが “convenience (名詞)” と混同してつづりやアクセントを間違えやすいので注意。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などでもビジネスメールや日常会話に関する文章で「Is it convenient for you?」など、よく出題されやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「コンビニ (convenience store)」を思い出すと「convenient(便利)」という意味がすぐに連想できます。
- スペリングで迷いやすい場合は、「veni(“ベニ”と発音)」の部分を意識しましょう。
- 「con + ven + ient」と分解し、“一緒に来る(con + venire)→ 個人に合っている・都合が良い” と覚えると、語源からすんなり理解できます。
こうしたポイントを押さえると、「convenient」を使いこなしやすくなります。日常からビジネスまで幅広く使われる便利な形容詞なので、ぜひ自然な感覚で身につけてください。
(物事が)便利な,使いやすい
《補語にのみ用いて》(場所が)(…に)近い,近くて便利な《+to(for)+名》