最終更新日:2025/12/04

似ている、類似している

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

resemble

動詞

似ている、類似している

このボタンはなに?
このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: resemble

品詞: 動詞 (他動詞)


  • 英語の意味: to look like or be similar to someone or something

  • 日本語の意味: 「〜に似ている」「〜と類似している」

「resemble」は「A が B に似ている」という意味で使われる動詞です。外見や性質など、何らかの点でAとBが類似しているときに使う表現で、ややフォーマルあるいは文語的なニュアンスがあります。


  • 活用形:


    • 現在形: resemble

    • 過去形: resembled

    • 過去分詞: resembled

    • 現在分詞・動名詞: resembling


  • 他の品詞への派生例:


    • 名詞形: resemblance (類似、相似)

    • 形容詞形: なし (ただし “resemblant” という形容詞がまれに見られます)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • B2: 日常会話だけでなく、少し抽象度の高いトピックでも表現に使える単語です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: “re-”


    • 一般に「再び」「後ろ向き」などを表す接頭語ですが、この単語の場合は、フランス語からの借用により、もともとの語形から継承している形であり、“re-” が直接「再〜」の意味を持つわけではありません。


  • 語幹: “sembl-”


    • フランス語の “sembler” (〜のように見える) に由来しています。


  • 派生語や類縁語:


    • resemblance: 名詞で「類似」や「似ている点」を表す。

    • assemble: 動詞で「組み立てる」「集める」の意味(スペルは似ていますが意味と語源が異なります)。


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10例)


    1. closely resemble – (非常に似ている)

    2. strongly resemble – (強く似ている)

    3. bear a (striking) resemblance to – (〜に(驚くほど)似ている)

    4. resemble each other – (お互いに似ている)

    5. somewhat resemble – (やや似ている)

    6. appear to resemble – (〜に似ているように見える)

    7. resemble in character – (性格が似ている)

    8. resemble physically – (外見が似ている)

    9. resemble one’s parents – (両親に似ている)

    10. resemble an earlier version – (以前のバージョンに似ている)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • 古フランス語 “resembler” に由来し、さらにラテン語の “similis”(似た)と関連があります。中英語を経て現在の形になりました。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 「resemble」は少しフォーマル寄り、もしくは文語的に響きがあり、日常会話では “look like” が好まれることも多いです。

    • 強く「似ている」ことを客観的に述べる際に使います。


  • 口語 or 文章表現 / カジュアル or フォーマル:


    • どちらかといえば文語的でフォーマル寄りですが、日常会話でも使うことがあります。

    • 堅苦しい印象はありませんが、インフォーマルな会話では “look like” や “similar to” がより一般的です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文型: 他動詞として使われ、「A resembles B」のように目的語を必要とします。


    • 例: “She resembles her mother.” (彼女は母親に似ている)


  • 進行形・受動態: 通常、進行形 (resembling) は頻繁には使われませんが、動名詞としては “resembling” が使われる場合もあります。受動態 (is resembled by) はかなり稀です。

  • イディオム:


    • 特に決まったイディオムは少ないですが、名詞形 “bear a resemblance to” がややイディオム的に使われます。


  • フォーマル/カジュアル:


    • フォーマルな文脈・文章でよく見かける表現です。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “You really resemble your grandfather in that old photo.”

    (あの古い写真では、本当におじいちゃんにそっくりだね。)


  2. “People say I resemble my sister, but I don’t really see it.”

    (みんな私が妹に似ているって言うんだけど、あんまりピンとこないの。)


  3. “Doesn’t that dog resemble the one we had as kids?”

    (あの犬、子どもの頃に飼っていた犬に似ていない?)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Our new brand logo resembles the previous design too closely.”

    (新しいブランドロゴが前のデザインにあまりにも似すぎています。)


  2. “The start-up’s business model appears to resemble that of its main competitor.”

    (そのスタートアップのビジネスモデルは、主要な競合企業に似通っているようです。)


  3. “This marketing strategy doesn’t resemble anything we’ve tried before.”

    (このマーケティング戦略は、これまでに試してきたものとは似ても似つかないですね。)


学術的/専門的な文脈での例文


  1. “The experimental results resemble those in previous research studies.”

    (実験結果は過去の研究事例に類似しています。)


  2. “Their approach resembles a classical model in theoretical physics.”

    (彼らのアプローチは理論物理学の古典的なモデルに似ています。)


  3. “The symptoms closely resemble those of influenza, necessitating further tests.”

    (症状はインフルエンザに非常によく似ており、さらなる検査が必要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. look like (〜のように見える)


    • ニュアンス: 最もカジュアル。具体的に外見に対してよく使われる。


  2. be similar to (〜に類似している)


    • ニュアンス: 外見以外にも性質や性格、構造的な面で似ていることを表す。


  3. take after ((家族など)に似る)


    • ニュアンス: 親や祖先に似ているときによく使われる口語表現。


  4. mirror (〜を映すようにそっくり)


    • ニュアンス: 特に外見や動作がそっくりであるイメージが強い。


反意語


  1. differ from (〜と異なる)

  2. contrast with (〜と対照をなす)

  3. be unlike (〜らしくない・〜とは違う)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /rɪˈzɛmbl/


    • アメリカ英語: [ri-ZEM-bəl]

    • イギリス英語: [ri-ZEM-bl](アメリカ英語と大きな差異はありません)


  • アクセント: “re-ZEM-ble” のように、第2音節 “zem” に強勢があります。


  • よくある発音の間違い:


    • “re sam ble” と [sæm] っぽく発音してしまうまちがい。

    • 語尾の [-bəl] が[-boo] のようになりがちな点。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “resemble” と “assemble” または “resemble” と “resembled” を混同しないように注意。

  • 前置詞を付けない: 「resemble to 〜」とは言いません。「resemble」「A resembles B」の形だけで成立します。

  • TOEIC・英検などの出題傾向:


    • 語い問題や長文読解で、「〜に似ている」という形で登場することが多いです。

    • 正しく使えるかどうかを問う設問よりは、文脈中の語い理解がメインです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源から覚える: “resemble” の “sembl” は「似る」という意味を持つラテン系語根 “simil-” から来ています。

  • イメージ例: たとえば “similar” と連想し、「似たもの(similar)に戻る(re)=resemble」とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 勉強テクニック:


    • “look like” を一段上の表現に置き換えたいときに “resemble” を意識して練習すると自然に身につきます。

    • 書き取りの練習ではスペルと発音(/rɪˈzɛmbl/)を同時に意識すると間違いが減ります。



学習の際は、「A resembles B.」という独立した構文で覚えるのがポイントです。フォーマル気味に「似ている」と言いたいときに使えるため、TOEICや英検などの読解でも、見かけたらすぐ意味がわかるようにしておくと役立つでしょう。

意味のイメージ
resemble
意味(1)

(人が)《...に》をたとえる《to》

意味(2)

…‘に'似ている,‘と'共通点がある(受動態や進行形にできない)《in》

TOEIC英単語(TSL) / 英訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★