donate

1. 基本情報と概要

英単語: donate

品詞: 動詞 (Verb)

意味（英語）: to give (money, goods, or time) to help a person or organization

意味（日本語）: （お金や物品、時間などを）寄付する、提供する

「donate」は、誰かや何かのために自分の持っているもの（お金や物品など）を無償であげるというニュアンスの単語です。慈善活動やボランティアなどの場面でよく登場します。

活用形

• 原形: donate


• 三人称単数現在: donates


• 現在分詞(動名詞): donating


• 過去形: donated


• 過去分詞: donated

他の品詞形

• 名詞: donation（寄付）
  
  例: “He made a donation of $100 to the charity.” (彼はチャリティに100ドルを寄付した。)

難易度（CEFRレベルの目安）

• B1（中級）
  
  日常会話やニュースなど、比較的よく登場する語ですが、具体的に寄付の文脈で使う機会が多いので、中級レベルです。

2. 語構成と詳細な意味

donate は、ラテン語の「donare（与える）」を語源としています。「de-（～から）」＋「onare（与える）」に由来するとされる説がありますが、厳密には “don-” が与える、寄付するという語幹にあたり、接尾語として “-ate” がついて動詞化されています。

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（10個）

1. donate money（お金を寄付する）
   


2. donate blood（献血する）
   


3. donate clothes（服を寄付する）
   


4. donate time（時間を提供する・ボランティアする）
   


5. donate organs（臓器提供をする）
   


6. donate food（食料を寄付する）
   


7. encourage people to donate（寄付を促す）
   


8. make a donation（寄付をする）
   


9. generous donation（寛大な寄付）
   


10. corporate donation（企業による寄付）

3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の “donare”（与える）から派生し、贈る・寄贈するという意味が中世から近代にかけて広がりました。歴史的には、慈善活動や公共のための寄付など、社会貢献のニュアンスが強く結びついています。

ニュアンスと使用時の注意

• 「donate」はフォーマル度がやや高めで、慈善団体や公益活動など、正式な場面で使われることが多いです。
  


• 会話でも「I donated some clothes.」のように自然に使えますが、カジュアルに「I gave away some clothes.」と表現することもあります。
  


• 感情的に重い響きはなく、社会貢献や善意を表すポジティブな単語として用いられます。

4. 文法的な特徴と構文

• 他動詞 (transitive verb): “donate” は「何を」「誰に」という目的語を取りやすい動詞です。
  
  例: “I donated old books to the library.”
  


• 構文の例:
  
  
  
  • donate + 物 + (to + 人/団体)
    
  
  
  • “They donated a large sum of money to the school.”
  
  

使用シーン:

• フォーマル: ビジネス文書、ニュース、慈善団体のお知らせなどで使用。
  


• カジュアル: 友人との会話でも可。ただし “give away” などより軽めの表現もあり。

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. “I decided to donate my old clothes instead of throwing them away.”
   
   （古い服を捨てる代わりに寄付することにしたよ。）
   


2. “She plans to donate blood this weekend at the local blood drive.”
   
   （彼女は今週末、地元の献血活動に参加して血を寄付する予定だよ。）
   


3. “When my kids outgrow their toys, we usually donate them.”
   
   （子どもたちがおもちゃを使わなくなったら、いつも寄付しています。）

ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. “Our company will donate a portion of its profits to environmental charities.”
   
   （当社は利益の一部を環境団体に寄付します。）
   


2. “We encourage our employees to donate their time and skills to local non-profits.”
   
   （従業員が地元の非営利団体に時間やスキルを寄付することを推奨しています。）
   


3. “The board of directors voted to donate a significant sum to the foundation.”
   
   （取締役会は財団に大口寄付を行うことを可決しました。）

学術的/公的な文脈での例文（3つ）

1. “Researchers are seeking volunteers to donate samples for medical studies.”
   
   （研究者たちは医療研究のために、サンプルの提供をしてくれるボランティアを探しています。）
   


2. “Many alumni donate funds to their universities to support new research projects.”
   
   （多くの卒業生が新しい研究プロジェクトを支援するため、自分の大学に資金を寄付しています。）
   


3. “The museum encourages patrons to donate artifacts of historical significance.”
   
   （博物館は来館者に歴史的に重要な品物を寄付してもらうよう促しています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語（Synonyms）

1. contribute（貢献する・寄付する）
   
   
   
   • 「貢献」というニュアンスが強い。金銭以外にも役割や知識を提供するときに用いる。
     
   
   


2. give away（無料で与える）
   
   
   
   • カジュアルな響き。不要品の処分などでよく使われる。
     
   
   


3. hand over（引き渡す）
   
   
   
   • 物理的に手渡しする感じが強い。寄付以外の文脈でも使われる。
     
   
   

反意語（Antonyms）

• receive（受け取る）
  


• keep（取っておく）
  


• take（受け取る、持っていく）

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号(IPA):
  
  
  
  • アメリカ英語: /ˈdoʊ.neɪt/
    
  
  
  • イギリス英語: /də(ʊ)ˈneɪt/ または /ˈdəʊ.neɪt/
    
  
  


• アクセント（強勢）: 最初の音節 “do” または “də(ʊ)” に強勢があります。
  


• よくある間違い:
  
  
  
  • /ˈdɒ.neɪt/ と “o” を短く発音せず、/ˈdoʊ/ や /dəʊ/ の形で発音する点に注意。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペリング: “donate” を “donote” や “donet” と誤記しないように注意。
  


• 同音異義語: “denote”（意味する）とつづりが似ており混同しやすい。
  


• 試験対策: TOEIC や英検などでも「寄付する」「提供する」という文脈問題で登場しやすい。
  
  
  
  • ビジネスのCSR（企業の社会的責任）や慈善活動などを問われるリーディングで出題されることもある。
  
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “donate” と “donation” はセットで覚えておくと、動詞と名詞が混同しにくいです。
  


• 語源が “donare（与える）” なので、“don” と言えば “give” のイメージを思い浮かべると覚えやすいでしょう。
  


• 慈善団体やスタジアムなどで「Donate Here！」という看板を見る場面を想像すると、イメージが定着しやすくなります。

以上が動詞 “donate” の詳細解説です。慈善や社会貢献のシーンでよく使われる便利な語なので、ぜひ使い方を覚えてみてください。