economize
以下では、「economize」という英単語について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: economize
品詞: 動詞 (verb)
活用形:
- 原形: economize
- 三人称単数現在形: economizes
- 現在分詞: economizing
- 過去形・過去分詞形: economized
意味(英語): to use money, resources, or time carefully and without wasting anything.
意味(日本語): お金や資源、時間などを無駄なく使う・節約するという意味です。少ない手段でやりくりしたり、支出を抑えたりするときに使われる動詞です。個人の家計や企業の予算管理など、節約・倹約のニュアンスで使われます。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- ある程度英語に慣れてきた学習者が、アカデミックあるいはビジネス上で「節約する」「無駄を省く」という概念を表現するときに使える単語です。
他の品詞になったときの例
- economy (名詞): 経済、節約
- economic (形容詞): 経済の
- economical (形容詞): 節約的な、経済的な
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: econom- (「経済」を示す語根)
- 接尾語: -ize (「〜にする」「〜化する」という動詞化の接尾語)
「economize」は「経済に関する」という意味の語根「eco(nom)」に、「~化する」「~にする」という意味の接尾語「-ize」がついて、「経済的にする・節約する」という動詞になった形です。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- economize on fuel
- 燃料を節約する
- 燃料を節約する
- economize on electricity
- 電気を節約する
- 電気を節約する
- economize on energy consumption
- エネルギー消費を節約する
- エネルギー消費を節約する
- attempt to economize
- 節約を試みる
- 節約を試みる
- a plan to economize expenses
- 支出を節約する計画
- 支出を節約する計画
- ways to economize
- 節約する方法
- 節約する方法
- forced to economize
- やむを得ず節約を強いられる
- やむを得ず節約を強いられる
- economize for the future
- 将来に備えて節約する
- 将来に備えて節約する
- economize chores
- 家事を効率化・省力化する(家事を「節約」するニュアンス)
- 家事を効率化・省力化する(家事を「節約」するニュアンス)
- economize on office supplies
- オフィス用品を節約する
- オフィス用品を節約する
3. 語源とニュアンス
語源
- 「eco-」はギリシャ語の「oikos(家)」に由来し、「家計管理」や「経済」を表す語根となっています。
- 「-nomy」「-nomics」なども「oikos」と関連し、管理や法則を示す要素です。
- そこに「-ize」という動詞化の接尾語がつき、「経済的にやりくりする」「節約する・無駄を省く」という意味の動詞になりました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 「economize」はややフォーマルなトーンを持ちますが、日常会話でも「お金や資源を節約する」場面で広く使えます。
- ビジネスやアカデミックな文脈でも、組織や会社がコストを削減する意図を表すときに便利です。
- カジュアルな文脈では「save money」や「cut back」のような表現がしばしば代替されます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての用法
- 「何を節約するのか」という目的語を続けて使うことが多いです。
- 例: “We need to economize our resources.” (私たちは資源を節約する必要がある)
- 「何を節約するのか」という目的語を続けて使うことが多いです。
自動詞的にも使える場合がある
- 例: “We have to economize.” (私たちは節約しなければならない)
- 直接目的語を取らずに、節約全般の話をするときに使用。
- 例: “We have to economize.” (私たちは節約しなければならない)
構文例
- economize on + 名詞
例: “We are trying to economize on electricity.” (電気を節約しようとしている)
- economize on + 名詞
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“We should economize on groceries this month because prices are increasing.”
- 今月は食料品を節約したほうがいいね、物価が上がっているから。
- 今月は食料品を節約したほうがいいね、物価が上がっているから。
“I’m trying to economize by cooking at home instead of eating out.”
- 外食する代わりに家で料理をして節約しようとしているんだ。
- 外食する代わりに家で料理をして節約しようとしているんだ。
“If we share a ride, we can economize on travel expenses.”
- 相乗りすれば、交通費を節約できるよ。
- 相乗りすれば、交通費を節約できるよ。
ビジネスでの例文(3つ)
“To improve our profit margins, we must economize on unnecessary expenditures.”
- 利益率を高めるために、不必要な支出を節約しなければなりません。
- 利益率を高めるために、不必要な支出を節約しなければなりません。
“Our company has introduced new policies to economize on office supplies.”
- 我が社は事務用品を節約するための新しい方針を導入しました。
- 我が社は事務用品を節約するための新しい方針を導入しました。
“We need to economize on resources to stay competitive in the market.”
- 市場で競争力を保つために、資源の節約が必要です。
- 市場で競争力を保つために、資源の節約が必要です。
学術的な文脈での例文(3つ)
“Sustainable development requires societies to economize on their energy consumption.”
- 持続可能な開発のためには、社会がエネルギー消費を節約する必要がある。
- 持続可能な開発のためには、社会がエネルギー消費を節約する必要がある。
“The research highlights the necessity to economize in healthcare without compromising service quality.”
- その研究は、医療サービスの質を損なわずに医療財源を節約する必要性を示している。
- その研究は、医療サービスの質を損なわずに医療財源を節約する必要性を示している。
“Economists argue that individuals tend to economize based on rational calculations of benefit and cost.”
- 経済学者は、人々が利益とコストの合理的な計算に基づいて節約に動く傾向があると主張している。
- 経済学者は、人々が利益とコストの合理的な計算に基づいて節約に動く傾向があると主張している。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
save (節約する)
- よりカジュアルで幅広く使える表現。「お金を貯める」「時間を節約する」にも使われる。
- 例: “I’m trying to save money for a vacation.”
- よりカジュアルで幅広く使える表現。「お金を貯める」「時間を節約する」にも使われる。
cut back (削減する)
- 節約や規模縮小のニュアンス。日常会話的。
- 例: “We need to cut back on spending this month.”
- 節約や規模縮小のニュアンス。日常会話的。
reduce expenses (支出を減らす)
- ややフォーマル。ビジネスシーンでよく使われる。
- 例: “We plan to reduce expenses by 20%.”
- ややフォーマル。ビジネスシーンでよく使われる。
反意語
waste (浪費する)
- 何かを無駄にする行為。
- 例: “We are wasting too many resources.”
- 何かを無駄にする行為。
splurge (贅沢する)
- お金を惜しまずに使うこと。
- 例: “I decided to splurge on a nice dinner tonight.”
- お金を惜しまずに使うこと。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ɪˈkɑːnəmaɪz/ または /əˈkɑːnəmaɪz/
- イギリス英語: /ɪˈkɒnəmaɪz/ または /əˈkɒnəmaɪz/
アクセントの位置
- 第2音節の “con” (「カ」または「コ」など部分) に主アクセントが置かれます。
よくある発音の間違い
- 最初の母音 /ɪ/ と二番目の母音 /ɒ/ または /ɑː/ の違いを混同しやすい。
- “economy” と同じルーツの単語ですが、“-ize” の部分は /aɪz/ と長い “i” の音になる点に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “econimize” と書いてしまったり、 “-ise” と “-ize” を間違えるケースがある。アメリカ英語は “-ize” が主流、イギリス英語であっても動詞化のときは “-ize” と “-ise” 両方の綴りが存在するが、一貫性が大切。
- 混同しやすい単語: “economy”, “economic”, “economical”, “economics” など。どれも「経済・経済的」という語幹をもつが、使い方が異なる。
- TOEICなどの試験では、文章中で “We must economize on costs” のようにビジネス文脈で登場しやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「eco-」がつく単語は「環境」「経済」「家計」などのイメージが多いので、「エコ(環境にやさしい・倹約)」を思い出すと覚えやすい。
- 「-ize」は「〜化する」と覚えておくと、新しい動詞を見たときにも意味を推測しやすい。
- “economize” = “eco + nom + ize” の組み合わせで「家計・経済 + 行う」のイメージを持つと、節約という意味に結びつけやすいでしょう。
以上が、「economize」の詳細な解説です。この単語を使うと、よりフォーマルな響きで「節約する」「無駄を省く」といったニュアンスを表現できます。ビジネスや学術の文脈でも頻出する重要な単語なので、ぜひ覚えてみてください。
(…を)節約する,倹約する《+on+名》
…‘を'節約する,倹約する