最終更新日:2025/12/05

従って,それだから,それゆえ(therefore) / それに応じて,適宜に

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元となった辞書の項目

accordingly

副詞

従って,それだから,それゆえ(therefore) / それに応じて,適宜に

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解説

以下では「accordingly」という副詞について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

▷ 単語


  • 英語: accordingly

  • 日本語: それに応じて、したがって、状況に合わせて

▷ 品詞


  • 副詞 (adverb)

▷ 意味の簡単な説明


  • 英語: In a way that is suitable or appropriate, or as a result of something.

  • 日本語: 「ある状況や条件に応じて行動する/判断する」という意味で使われる副詞です。「したがって」「それに応じて」と訳されることが多いです。主に文脈に合わせて物事の結果や対応を表すときに使われます。

たとえば、「新しい情報が入ったら、それに合わせて(accordingly)計画を修正する」というように、「何かに合わせて変化する・応じる」というニュアンスがあります。

▷ 活用形

副詞なので、動詞のように時制などによる変化はありません。形容詞のように比較級・最上級にすることもありません。


  • 原形 (副詞): accordingly

▷ 他の品詞形


  • accord (動詞/名詞): 「一致する、調和する/合意、調和」

  • according (形容詞のように機能する場合も): 「〜によれば」などのフレーズ中で使う


    • 例) according to ~ = 「〜によれば」


▷ CEFRレベル


  • B2 (中上級): 一般的な文章やビジネス文書にも出てくる単語で、しっかりとした読解力、文脈理解が必要な場面が多いです。


2. 語構成と詳細な意味

▷ 語構成


  • ac + cord + -ing + -ly


    • ac: 「〜の方へ」というニュアンスのラテン系接頭辞(ad-)の変化形

    • cord: ラテン語由来の cor(心)に関連するといわれるが、ここでは「一致・調和」の感覚を含む “accord” が基になっている

    • -ing: 動名詞や形容詞化に使われる接尾辞(ここでは副詞化の一部)

    • -ly: 副詞を作る典型的な接尾語


▷ 関連語や派生語


  • accord (名詞・動詞): 合意・協定、調和する

  • in accord with: 〜と一致して

  • according to: 〜によれば、〜に従って

▷ よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. act accordingly → 「それに応じて行動する」

  2. respond accordingly → 「それに応じて対応する」

  3. adjust accordingly → 「それに応じて調整する」

  4. plan accordingly → 「それに応じて計画する」

  5. behave accordingly → 「それに応じてふるまう」

  6. advise accordingly → 「それに応じて助言する」

  7. treat someone accordingly → 「(人)をそれに応じて扱う」

  8. pay accordingly → 「それに応じた支払いをする」

  9. allocate resources accordingly → 「資源をそれに応じて割り当てる」

  10. revise accordingly → 「それに応じて修正する」


3. 語源とニュアンス

▷ 語源


  • ラテン語の “ad”(〜の方へ)+ “cor” (心)由来の accord(調和・一致)が元になっています。そこから派生して「accordingly」は「一致した形で、状況に応じて」という意味を持つようになりました。

▷ ニュアンスや使用時の注意点


  • フォーマル寄り: 「accordingly」は日常会話でも使われますが、文書やビジネス文脈でややフォーマルな響きを帯びることが多いです。

  • 結果や応答を示す: 先に述べた情報や状況に対してどう振る舞うか、どんな結果を示すかを表すときに自然に使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文中の位置: 通常、文頭か文末、あるいは動詞に近い位置で使われます。


    • 例) We have received new data. Accordingly, we will update our plan.


  • カジュアルかフォーマルか: ややフォーマル。日常会話では so, therefore, in response などを代わりに使う場合もあります。

  • 副詞としての機能: 文全体を修飾して「したがって」「それに応じて」といった意味を付与します。

  • 接続副詞的な役割: 文章をつなぐ機能があり、文頭で「よって」「したがって」と結論・結果を示すことができます。


5. 実例と例文

▷ 日常会話 (3例)


  1. I just found out the store closes at 6 p.m. We’ll have to leave earlier accordingly.


    • 店が6時に閉まるってわかったから、それに合わせて早めに出なきゃね。


  2. He’s allergic to peanuts. We should cook accordingly.


    • 彼はピーナッツアレルギーだから、それに応じた料理を作らないとね。


  3. The weather forecast says it might rain. We should plan our picnic accordingly.


    • 天気予報では雨が降るかもしれないから、ピクニックの計画をそれに応じて考えよう。


▷ ビジネス (3例)


  1. We received the client’s feedback and will adjust our proposal accordingly.


    • クライアントからのフィードバックを受け、それに応じて提案書を調整します。


  2. Please review the new policy details and act accordingly.


    • 新しい方針の詳細を確認し、それに合わせて行動してください。


  3. The budget has increased, so we’ll hire more staff accordingly.


    • 予算が増えたので、それに応じてスタッフを増やす予定です。


▷ 学術的・フォーマル (3例)


  1. The hypothesis was proven invalid; accordingly, the results must be reevaluated.


    • 仮説が無効であることが証明された。それに応じて、結果を再評価しなければならない。


  2. The committee acknowledged the new findings and revised its guidelines accordingly.


    • 委員会は新たな発見を認め、それに応じてガイドラインを改訂した。


  3. Data shows a significant shift; accordingly, we propose a new theoretical model.


    • データは大きな変化を示している。したがって、私たちは新しい理論モデルを提案する。



6. 類義語・反意語と比較

▷ 類義語(Synonyms)


  1. therefore (したがって)


    • 文頭や文中で「だから」という結果を示す。より論理的な響きが強い。


  2. thus (このようにして)


    • やや文語的・論文的表現。


  3. consequently (その結果として)


    • 文章や論文などで結果を明確に述べるのに使われる。


  4. hence (それゆえに)


    • フォーマルでやや古風な響き。


  5. as a result (結果として)


    • 簡潔でわかりやすい接続表現。


→ 「accordingly」は「行動」や「対応」を示唆するニュアンスがやや強い点が特徴で、「therefore」や「thus」は理由や推論、結論に重きを置く。

▷ 反意語(Antonyms)


  • 直接の反意語はありませんが、「逆に」「それにもかかわらず」を示す nevertheless, however, in contrast などが文脈で対比表現として使われることもあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /əˈkɔːr.dɪŋ.li/

    • イギリス英語: /əˈkɔː.dɪŋ.li/


  • アクセント (強勢): 「-cord-」 の部分に強勢があります。(ac-CORD-ing-ly)

  • よくある発音の間違い: 「アコーディングリー」と聞こえることが多いが、母音の曖昧音 (ə) を意識して /əˈkɔːr/ と発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「accord*inly」と “i” を抜かしてしまうミスや、「accorde*ngly」といった母音違いが起きやすい。

  2. 同音異義語との混同: 似た単語は “according” ですが、「accordingly」には “ly” が付くので意味と役割が違う。

  3. 試験対策: TOEICや英検などでも、文脈をつなぐ接続副詞として出題される可能性がある。前後の文脈に注意して、結果や対応を表すという意味を把握しておくこと。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ac + cord + ly” と分解

    「cord」は “heart(心)” のニュアンスがあることから、心を合わせて(accord)行動する→「状況に合わせて行動する」というイメージで覚える。

  • スペルのポイント

    「ac + cord + ing + ly」という4つのかたまりに分割して何度か書いてみると綴りミスが減る。

  • 実際に使うことで定着

    文章を書くときに「結果を受けて対応が変わる」と言いたいとき、積極的に accordingly を使ってみる。


「accordingly」はビジネスや論文でもよく見かける、ややフォーマル寄りの単語ですが、日常会話の中でも自然に使える便利な副詞です。状況や条件に応じた行動・判断のニュアンスをしっかり把握して、適切に使えるようになると表現の幅が広がるでしょう。

意味のイメージ
accordingly
意味(1)

従って,それだから,それゆえ(therefore)

意味(2)

それに応じて,適宜に

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