dependable

1. 基本情報と概要

単語: dependable

品詞: 形容詞 (adjective)

意味（英語）: reliable, trustworthy, able to be counted on

意味（日本語）: 信頼できる、頼りになる

「ものや人に対して、『この人（もの）は信用できる』『安心して任せられる』というニュアンスで使われます。日常会話からビジネスシーンまで、幅広く使える便利な単語です。」

活用形: 形容詞なので、動詞のような時制による活用はありません。ただし、副詞形は “dependably” （頼りになる態度で、確実に）、名詞形は “dependability” （信頼性、頼りになること）があります。

他の品詞としての例:

• “depend” (動詞): 〜に頼る・左右される
  


• “dependent” (形容詞): 依存した、頼っている
  


• “dependence” (名詞): 依存
  

CEFRレベル: B2（中上級）

・なじみのある語彙だが、より抽象的な文章やビジネスでの評価など、中上級領域で使われることが多い単語です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• “depend”（動詞）+ “-able”（形容詞化する接尾語: 「〜できる」）
  
  
  
  • “depend” は「頼る」という意味を持つ動詞です。
    
  
  
  • 接尾語の “-able” は「〜できる」という意味を付与します。
    
  
  


• よって “dependable” は「頼ることができる → 信頼できる」という意味になります。

関連語や派生語

• “depend” (動詞)
  


• “dependence” / “dependency” (名詞: 依存)
  


• “dependent” (形容詞: 依存している)
  


• “dependably” (副詞: 確実に、信頼できる態度で)

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. a dependable friend （信頼できる友人）
   


2. a dependable employee （頼りになる従業員）
   


3. a dependable service （信頼できるサービス）
   


4. highly dependable （非常に頼りになる）
   


5. proved to be dependable （頼りになることが証明された）
   


6. dependable source of information （信頼できる情報源）
   


7. be considered dependable （信頼されるとみなされる）
   


8. dependable support system （頼りになる支援体制）
   


9. dependable supply chain （安定した供給網）
   


10. remain dependable （引き続き信頼できる）

3. 語源とニュアンス

語源

• “depend” はラテン語の “dependere”（“de-” = 「下に」+ “pendere” = 「つり下げる、重さを量る」）が由来とされています。
  


• もともと「〜にぶら下がる・依存する」という意味が発展し、「信頼できる」が形容詞として “dependable” となりました。

ニュアンス・使用上の注意

• “reliable” とほぼ同義ですが、ややフォーマル寄りな文脈でも問題なく使えます。
  


• 口語・ビジネス・フォーマルすべての場面で違和感なく使える便利な語です。
  


• 人物評価、モノの評価ともに使えますが、人に対して使うときは「この人は期待以上にしっかりしていて安心できる」というポジティブな含みがあります。

4. 文法的な特徴と構文

• 形容詞なので、名詞を修飾する形、または補語として使用されます。
  


• “dependable” は可算・不可算の区別はなく、原則として文中で “a dependable ○○” のように名詞を修飾する形や、“He is dependable.” のように補語として使います。
  


• 文語的にも口語的にも使いやすい単語です。

一般的な構文

• “(主語) + be + dependable”
  
  例: “He is dependable.”
  


• “(主語) + is a dependable + (名詞)”
  
  例: “She is a dependable colleague.”

イディオム的表現

イディオムとして特別な形はありませんが、以下のように言い換えで使用される場合があります。

• “to count on someone” → “He is someone you can count on.” = “He is dependable.”

5. 実例と例文

(1) 日常会話で使われる例文

1. “My neighbor is really dependable; she always helps me when I’m busy.”
   
   （私の隣人は本当に頼りになって、私が忙しいときはいつも助けてくれます。）




2. “I prefer a dependable car that won’t break down easily.”
   
   （すぐに故障しない、信頼できる車がいいな。）




3. “He’s usually late, so he doesn't seem dependable.”
   
   （彼は普段遅刻ばかりで、あまり信用できないように思う。）

(2) ビジネスシーンで使われる例文

1. “John proved himself dependable by completing the project ahead of the deadline.”
   
   （ジョンは締め切りより早くプロジェクトを終わらせて、信頼できる人だと証明しました。）




2. “We need dependable servers to handle high traffic on our website.”
   
   （私たちのウェブサイトの高いトラフィックを処理するには、信頼性の高いサーバーが必要です。）




3. “A dependable supplier is crucial for maintaining a stable production line.”
   
   （安定した生産ラインを維持するために、信頼できるサプライヤーが欠かせません。）

(3) 学術的・フォーマルな文脈の例文

1. “A dependable methodology is essential for producing consistent research results.”
   
   （安定した研究結果を得るためには、信頼できる方法論が欠かせません。）




2. “The scientist’s credentials are impressive, making her work highly dependable.”
   
   （その科学者の経歴は素晴らしく、彼女の研究は非常に信頼に足るものだ。）




3. “This database has proven to be a dependable source of demographic information.”
   
   （このデータベースは人口統計情報の信頼できる情報源であることが証明されています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. “reliable” （信頼できる）
   
   
   
   • ほぼ同じ意味だが、“reliable” の方が少しカジュアルで頻出。
     
   
   


2. “trustworthy” （信頼に値する）
   
   
   
   • 人物評価に使われることが多く、道徳的ニュアンスが強め。
     
   
   


3. “responsible” （責任感のある）
   
   
   
   • きちんと責務を果たす、仕事ぶりがしっかりしているイメージ。
     
   
   

反意語 (Antonyms)

1. “unreliable” （信頼できない）
   


2. “undependable” （信頼できない）
   


3. “irresponsible” （無責任な）
   

ニュアンス比較

• “reliable” と “dependable” は基本的に同義ですが、“dependable” の方がより感情を含まない、客観的なイメージを与えることもあります。
  


• “trustworthy” はもう少し「道徳的・誠実さ」を感じさせる表現です。

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号（IPA）: /dɪˈpɛndəbl/

• アメリカ英語（General American）: /dɪˈpɛndəbl/
  


• イギリス英語（RP）: /dɪˈpɛndəbl/ (ほぼ同じ)

アクセント: “de-PEN-da-ble” のように、第2音節 “pen” に強勢があります。

よくある発音の間違い

• “de” をあいまいにせずに [dɪ] としっかり発音する。
  


• “-able” は [əbl] と弱く発音します。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• “dependable” と “dependant” (＝“dependent”の変綴り) を混同しないこと。
  
  
  
  • “dependant/dependent” は「依存している（人）」という意味で、「信頼できる」とは正反対の意味になります。
    
  
  


• TOEICや英検などの試験では、文中の形容詞穴埋め問題で “reliable” や “dependable” を選ばせたり、名詞形 “dependability” を問われる場合があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “depend” + “-able” = “頼ることができる” → 「信頼できる」と覚えると分かりやすいです。
  


• 「ペンだ（pen-da）！」とテンポよく発音してアクセントを確認しやすいように、自分なりの音のイメージを作ると覚えやすいかもしれません。
  

学習の際は、「頼りがいのある人」や「信頼性の高いモノ」、「安定したサービス」など自分がよく使うテーマと組み合わせて例文をつくると、より暗記しやすくなります。