最終更新日:2025/11/18

〈C〉物体,個体 / 対象, 目的

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元となった辞書の項目

object

名詞

〈C〉物体,個体 / 対象, 目的

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解説

1. 基本情報と概要

単語: object

品詞: 名詞 (countable)

意味(英語): a thing that can be seen or touched, or a thing toward which a thought, feeling, or action is directed

意味(日本語): 目に見える・触れることができる“物体”、または意識・思考・感情などの“対象”を指します。「実際にある物」を表すときもあれば、「ある行為や感情の的となるもの(対象)」を指す場合もあります。

「身近にあるものを指す」「何らかの目的や行為の対象として扱う」など、幅広いニュアンスで使われる便利な単語です。


  • 活用形(数):


    • 単数: object

    • 複数: objects


  • 他の品詞になったときの例:


    • objection (名詞): 異議

    • object (動詞): 反対する, 異議を唱える

    • objective (形容詞): 客観的な

    • objective (名詞): 目的, 目標


  • CEFRレベル: B1(中級)

    「object」は比較的頻繁に使われる単語で、広い文脈で学習されます。具体的な「物体」から抽象的な「対象」まで幅広い意味を持ち、文法上でも「目的語」の概念として登場するため、中級レベルで習得しておきたい単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語源・語幹など:


    • 「ob-」はラテン語系で「〜に対して」「前に」を意味する接頭語

    • 「-ject」はラテン語 iacere(投げる)に由来し、「何かを投げる」ニュアンス

    • ラテン語 objectum は「前に投げ出されたもの」を意味し、そこから「目の前に存在するもの → 物体 → 対象」という意味へと広がりました。


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):


    1. physical object(物理的な物体)

    2. foreign object(異物)

    3. direct object(直接目的語)

    4. indirect object(間接目的語)

    5. everyday object(日常的な物)

    6. valuable object(貴重な物)

    7. art object(美術品)

    8. small object(小さな物)

    9. mysterious object(謎めいた物)

    10. object of affection(愛情の対象)


これらのフレーズはいずれも「何(物)かを対象化している・示している」時に使われます。

3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • 中英語の頃に中世ラテン語の objectum(心に提示されたもの)から入り、最終的にはラテン語の obicere(ob-「〜に向かって」+ iacere「投げる」)が由来です。


  • ニュアンス/使用時の注意:


    • 「物体」としてだけでなく、「考えや感情の対象」として抽象的に使う場合もあります。

    • 口語では単に「もの」としてよく使われますが、フォーマルでは「目的物」「研究や観察の対象物」を表すことも多いです。

    • 「object of study(研究対象)」のようにややフォーマルな文書にも登場します。


  • 使用シーン:


    • カジュアル: 身近な「もの」を指す場合(例: “Where is that object?”)

    • フォーマル/文章: 研究や解析の「対象」として扱う場合(例: “The main object of this study is …”)


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 基本的に可算扱いで、単数形・複数形を使い分けます。

  • 一般的な構文:


    • “X is an object of Y.”(XはYの対象である)

    • “The object of the game is to…”(そのゲームの目的は〜である)

    • “The researcher examined the object carefully.”(研究者はその対象を注意深く調べた)


  • イディオムの例:


    • “object lesson”: 「見本、教訓になる事例」

      例: “Her mistake was an object lesson in paying attention to details.”


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you hand me that object on the table?”

    (テーブルの上にあるあの物を取ってくれる?)


  2. “I found a strange object in the attic.”

    (屋根裏で変わった物を見つけたよ。)


  3. “Don’t leave any sharp objects within a child’s reach.”

    (子どもの手の届く範囲に尖った物を置かないように。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “The main object of this project is to enhance user satisfaction.”

    (このプロジェクトの主な目的はユーザー満足度を高めることです。)


  2. “We should consider every object in our product lineup carefully.”

    (製品ラインナップの一つ一つのアイテムを慎重に検討すべきです。)


  3. “Our design team designed the new object to be both functional and stylish.”

    (私たちのデザインチームは、その新しい製品が機能的かつスタイリッシュになるようにデザインしました。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The observed object was identified as a rare celestial body.”

    (観測された対象は珍しい天体だと確認されました。)


  2. “His dissertation focuses on the historical object of medieval warfare.”

    (彼の論文は中世戦争の歴史的対象に焦点を当てています。)


  3. “In psychology, the ‘object of desire’ can refer to a person or an abstract goal.”

    (心理学では、「欲望の対象」は人や抽象的な目標を指すことがあります。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. thing(物)


      • もっとカジュアルで幅広い意味。

      • “Grab that thing!”(あの物取って!)のようにくだけた表現。


    2. item(品目)


      • リストや目録として数えられるものを指すときに使いやすい。

      • よりフォーマルでビジネス文脈にもよく登場。


    3. article(品物)


      • 一般に「あるカテゴリーの品物」というニュアンス。

      • 新聞記事(article)との混同に注意。


    4. target(対象/的)


      • 主に「狙い」や「目的物」を示す。



  • 反意語:


    • 直接的な反意語は存在しませんが、「subject(主観/主体)」は対比されることが多いです。

    • “subject and object” (主観と客体)というペアでしばしば使われます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • イギリス英語 (BrE): /ˈɒb.dʒekt/

    • アメリカ英語 (AmE): /ˈɑːb.dʒɛkt/ または /ˈɑːb.dʒɪkt/


  • 強勢(アクセント)の位置:


    • 最初の音節 “ob” の [o] にアクセントがあります。


  • よくある発音の間違い:


    • /ɔb/ や /ob/ など、母音があいまいになることがあるので、「アブジェクト」のようにきちんと /ˈɒb/(英)や /ˈɑːb/(米) を意識する。


  • 比較:


    • イギリス英語では短めの /ɒ/ サウンド: “ob-ject”

    • アメリカ英語ではやや長い /ɑː/ サウンド: “ahb-ject”


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “objest” “objact” などの誤綴りに注意。

  2. 動詞の “object” と混同: 名詞は /ˈɒb.dʒekt/(頭にアクセント)、動詞 “to object” は /əbˈdʒekt/(2音節目にアクセント) となり、発音もアクセント位置も異なるので要注意。

  3. 同音異義語の混同: 基本的に“object”は同音異義語が少ないですが、アクセントで意味が変わるパターンに要注意。

  4. 試験対策: TOEICや英検などでは、名詞としての用法はもちろん、動詞の用法とセットで出題されることが多いです。語句整序や穴埋め問題などで「どちらの品詞が正しいか」を問われる可能性があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源イメージ: “ob + ject = 投げ出されたもの” → 目の前に“投げ出されたもの”だから「対象物」。

  • スペリングのコツ: “ob(オブ) + ject(ジェクト)” と区切って覚えるとミスが減る。

  • 勉強テクニック:


    • まず「object(名詞)」と「object(動詞)」の発音とアクセントの違いを整理する。

    • 語根「‐ject(投げる)」が含まれる単語(project, subject, inject, eject)とセットで覚えると記憶に残りやすい。


以上が名詞「object」の詳細な解説です。日常的な「物体」「対象」から、フォーマルな場面での「目的物」や研究対象まで、幅広い文脈で使えるので、ぜひ例文を参考に活用してみてください。

意味のイメージ
object
意味(1)

(見たり,触れたりできる),物体

意味(2)

(…の)目的,目当て(aim)《+of(in)+(do*ing*)》

意味(3)

(文法で)目的語

意味(4)

(…の)対象となる人(,),(…の)的《+of+

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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