mouse
1. 基本情報と概要
単語: mouse
品詞: 名詞(可算名詞)
日本語の意味: 「ネズミ」または「(コンピュータの)マウス」
英語の意味: A small rodent or a handheld pointing device for computers
「mouse」は、小さなネズミを指す場合と、コンピュータ操作に使うマウス(ポインティングデバイス)を指す場合があります。前者は動物、後者はIT用語です。それぞれ文脈によって区別して使われます。
たとえば、「ネズミがチーズを食べる」「マウスをクリックする」のように、全く別のものを指すため注意が必要です。
活用形
- 単数形: mouse
- 複数形(動物の場合): mice /maɪs/
- 複数形(コンピュータ機器の場合): mice または mouses(ただし「mice」のほうが一般的)
他の品詞になる例:
- “mouse” は基本的に名詞ですが、まれに動詞として「こそこそ動く」(to mouse around) という使い方がされることがあります。ただし一般的ではありません。
CEFRレベル目安: A2(初級)
「ネズミ」を指す語としては頻出で、日常会話の中でも「mouse」という単語を聞く機会は多いです。コンピュータのマウスとしても基本的なIT用語なので、初心者レベルでも覚える機会がある単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「mouse」は、具体的な接頭語や接尾語を含まず、語根として成立しています。
他の単語との関連性
- mice(mouseの不規則複数形)
- rodent(ネズミ目の総称)
- mousey/mousy : 「ネズミのような」「地味な」という形容詞的表現
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- mouse trap(ネズミ捕り)
- mouse hole(ネズミの穴)
- optical mouse(光学式マウス)
- wireless mouse(ワイヤレスマウス)
- mouse button(マウスボタン)
- mouse pointer(マウスポインタ)
- click the mouse(マウスをクリックする)
- mouse pad(マウスパッド)
- quiet as a mouse(ネズミのように静か、物音を立てない)
- mouse the computer(コンピュータをマウスで操作する、やや非公式)
3. 語源とニュアンス
語源
「mouse」は、古英語の“mūs”に由来し、さらにインド・ヨーロッパ祖語の*muHs-にさかのぼります(「盗む、かじる」という意味合いを持つ派生語が関連していると言われます)。コンピュータのマウスは、形状が小さなネズミのように見えることからそう呼ばれるようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 動物としての「mouse」は可愛らしいイメージから、マンガや絵本などでもよく登場し、子どもにもわかりやすい単語です。
- コンピュータの「mouse」は現代では普通に使われるIT用語です。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも広く使われます。
- “mice”と“mouses”という複数形の違いに注意が必要です。通常、動物を指す場合は“Mice”だけが正しい複数形です。コンピュータ機器の場合は“Mice”も“Mouses”も使われますが、“Mice”のほうがより一般的です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 数を数えられる名詞なので、a mouse, two mice のように扱います。
- 構文上のポイント:
- “There is a mouse in the kitchen.”(キッチンにネズミがいる)
- “Connect the mouse to the USB port.”(マウスをUSBポートに接続してください)
- “There is a mouse in the kitchen.”(キッチンにネズミがいる)
イディオム例
- “Quiet as a mouse” : 「ネズミのように静か」
- “Play cat and mouse” : 「猫とネズミのような追いかけっこをする」
- (比喩的に、優位な立場の相手がわざとのように相手を翻弄するイメージ)
フォーマル/カジュアルというよりは、動物の「mouse」は日常会話で、ITデバイスの「mouse」はビジネスシーンでも頻出する単語です。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I saw a tiny mouse running across the floor!”
「床を小さなネズミが走ってるのを見たよ!」 - “Do we have any mouse traps? I think one is hiding in the kitchen.”
「ネズミ捕りある?キッチンに隠れてると思うんだけど。」 - “My computer mouse is not working. I need to change the batteries.”
「パソコンのマウスが動かない。電池交換が必要みたい。」
ビジネスシーン(ややフォーマル)
- “Please make sure your mouse and keyboard are properly connected before starting the presentation.”
「プレゼンを始める前に、マウスとキーボードがきちんと接続されているか確認してください。」 - “We recommend using a wireless mouse for convenience during business trips.”
「出張の際は便利なので、ワイヤレスマウスの使用をおすすめします。」 - “The design of this mouse is ergonomic, which helps reduce wrist strain.”
「このマウスの設計はエルゴノミクス仕様で、手首への負担を軽減します。」
学術的文脈(アカデミック)
- “Researchers observed the laboratory mouse to study the effects of the new vaccine.”
「研究者は新しいワクチンの効果を調べるために実験用マウスを観察しました。」 - “Behavioral tests on mice can provide insights into human neurological disorders.”
「マウスを使った行動テストは人間の神経疾患の理解に役立つ可能性があります。」 - “In computer science, the invention of the mouse revolutionized human-computer interaction.”
「コンピュータサイエンスにおいて、マウスの発明はヒューマン・コンピュータ・インタラクションに革命をもたらしました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- rat (ネズミより大きいドブネズミなどを指す)
→ “mouse” より大きいネズミを想像させるため、衛生面のイメージなどが異なります。 - hamster (ハムスター)
→ ペットとして飼われる齧歯類。ただし体の特徴やイメージはmouseとはやや異なります。 - pointing device (ポインティングデバイス)
→ コンピュータ用語としてはmouseと同じようにポインティングデバイスですが、一般的な総称です。
反意語
動物としてのmouseに直接対立する反意語はあまりありませんが、たとえば動物とは対立関係にある捕食者としての “cat” を挙げることはできます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /maʊs/
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、地域によっては /maʊs/ の /aʊ/ の音の開き具合にわずかな差がある程度です。
- アクセント: 1音節しかないため、特にアクセントは意識する必要はありません(m-に強勢を置くイメージ)。
よくある発音の間違いとしては、/maʊs/ を /muːs/ のように発音してしまうケースが挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “mouce” や “mose” などと誤記する人がいます。
- 複数形の混乱: 動物を指すときは必ず “mice”。機器としても “mice” が一般的ですが、“mouses” も少数ながら使われます。
- 同音異義語: ありませんが、発音を誤って “moose” (ヘラジカ) と混同しないように注意します。
- 試験対策: TOEICや英検などではパソコン用語や生物の話題などで出題される可能性あり。複数形や文脈(動物かITか)を問う問題が出るかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ネズミがちょろちょろ動き回るイメージ → コンピュータ上でもカーソルをちょろちょろ動かす「mouse」。
- スペリングは「ou」の部分を「アウ」とまとめて読む → mou-se /maʊs/ 。
- 「mousse(ムース)」とはスペルも発音も異なるので注意。(デザートなどの「ムース」は /muːs/ )
勉強する際は、動物とコンピュータの「mouse」をセットで覚えると記憶に残りやすいです。両者が同じ単語だということを思い出せば、スペルや発音もしっかりセットで覚えられます。
《話》臆病者,内気な人
ハツカネズミ(英米の家によく出没する小型のネズミ;ほが国の家に出没する大型のネズミはrat)