最終更新日:2025/11/20

〈C〉《単数形で》(ある集団または全体を構成する,多数に対する)少数,(過半数に対する)半数以下 / (またminority group)〈C〉(人種・宗教・政治の点で)少数派,少数グループ,少数民族 / 〈U〉未成年;未成年期

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元となった辞書の項目

minority

名詞

〈C〉《単数形で》(ある集団または全体を構成する,多数に対する)少数,(過半数に対する)半数以下 / (またminority group)〈C〉(人種・宗教・政治の点で)少数派,少数グループ,少数民族 / 〈U〉未成年;未成年期

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少数派の権利は保護されるべきです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: minority

品詞: 名詞 (countable: 可算名詞)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 「minority」はネイティブの日常会話でもよく使われる、やや抽象度の高い表現です。

意味(英語):


  • A smaller part or number of something, often referring to a group of people that differs from the rest in terms of ethnic background, religion, language, or other features.

意味(日本語):


  • 「少数派」や「少数集団」を表す言葉です。多数派に対して、人数や割合が少ない集団・グループを指して使います。社会・文化・政治など、さまざまな文脈で用いられます。

「多数に対して人数や割合が少ない存在を強調するときに使われる単語です。社会問題や統計、偏見などと関わるシーンでもしばしば目にし、ややフォーマルなニュアンスを含みます。」

活用形


  • 単数形: minority

  • 複数形: minorities

他の品詞


  • 形容詞形: minor(「小さい」「軽微な」「少数の」などの意味を表します)


    • 例: “He suffered a minor injury.”(彼は軽傷を負った)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (minor): ラテン語由来で “smaller” を意味する “minor” がベースになっています。

  • 接尾語 (-ity): 名詞化する接尾語で、「…である状態、性質」を表します。

関連語・類縁語


  • minor(形容詞・名詞)

  • minimize(動詞)

  • miniature(名詞・形容詞)- 「ミニチュア」「小型の」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. ethnic minority (少数民族)

  2. religious minority (宗教上の少数派)

  3. minority group (少数グループ)

  4. political minority (政治的少数派)

  5. racial minority (人種的少数派)

  6. be in the minority (少数派である)

  7. represent a minority (少数派を代表する)

  8. protect the rights of minorities (少数派の権利を守る)

  9. a tiny minority (ごく少数)

  10. minority interests (少数派の利益・権益)

3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “minor”(小さい)+ “-ity” から成り立ち、古フランス語を経由して英語に入ったとされています。

  • 歴史的用法: 主に「少数派」という政治的・社会的な文脈で使われ、特に市民権運動や社会問題などの場面で重要なキーワードとして扱われてきました。

  • ニュアンス/使用時の注意:


    • 「人数が少ない」という単なる統計的意味だけでなく、社会的に「権力構造の中で弱い立場にある」というニュアンスを含むことが多いです。

    • フォーマル、カジュアル問わず使われますが、議論やレポートなどのフォーマルな場面でよく見かけます。カジュアルでも「少数の意見」というような文脈で用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable): 具体的なグループとしての「少数派・少数集団」を示すときは、単数・複数形で使えます。


    • “There is a minority that disagrees.” (単数)

    • “Minorities in this country are protected by law.” (複数)


  • 一般的な構文例:


    • “X is in the minority.”: 「Xは少数派に属している」

    • “belong to a minority (group).”: 「少数派(グループ)に属している」

    • “protect minority rights”: 「少数派の権利を守る」


  • フォーマル/カジュアル:


    • ビジネス文書やアカデミック論文など、フォーマルな文脈で頻繁に使われる。

    • 日常会話でもニュースや時事問題を話すときに用いられることがある。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I prefer the minority view on this matter, but I understand most people disagree.”


    • ぼくはこの件では少数派の意見がいいと思うけど、大半の人が反対なのはわかるよ。


  2. “She always seems to support the minority opinion in class discussions.”


    • 彼女は授業中のディスカッションでいつも少数意見を支持しているように見える。


  3. “It’s true that a minority of people still deny climate change, but the majority acknowledges it.”


    • 依然として少数派が気候変動を否定しているけれど、多くの人は認めているよ。


(2) ビジネスでの例文


  1. “We need to ensure that even the minority shareholders have a say in our decision-making process.”


    • 少数株主であっても、意思決定プロセスに意見を反映できるようにしなければなりません。


  2. “A large minority of our customers prefer this product, so we should keep it in our lineup.”


    • 多数派ではないもののかなりの数のお客様がこの製品を好むので、ラインナップに残すべきです。


  3. “Our company has a strict policy to encourage the hiring of minority groups.”


    • 当社は少数派グループの採用を促進する厳格な方針を持っています。


(3) 学術的・アカデミックな文脈での例文


  1. “According to the census data, several ethnic minorities are concentrated in urban regions.”


    • 国勢調査のデータによると、いくつかの少数民族は都市部に集中している。


  2. “The study examines how laws affect minority communities in rural areas.”


    • 本研究はどう法律が地方地域の少数派コミュニティに影響を与えるかを検証する。


  3. “Minority language preservation is a critical issue in the field of sociolinguistics.”


    • 社会言語学の分野では、少数言語の保存が重要な課題となっている。


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “minority group” (少数グループ)

  2. “the few” (「少数の人」) – ただしかなりくだけた・抽象的な表現。

  3. “small portion” (少部分)

▶︎ “minority” は社会的・人権的文脈で使うケースが多いですが、“the few” や “small portion” は単純に「いくつか」「少ない分量」を意味する場合に使われることが多いです。

反意語 (Antonyms)


  • “majority” (大多数)


    • “minority” の直接的な反対語は “majority” であり、「多数派」の意味を持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音(IPA):


    • アメリカ英語: /maɪˈnɔːrəti/ または /məˈnɔːrəti/

    • イギリス英語: /maɪˈnɒrəti/


  • 強勢(アクセント):


    • 第2音節 “-nor-” に強勢が置かれることが多いです。


  • よくある誤り:


    • “mi-nor-i-ty” と音節をはっきり区切らずに発音するとアクセントが崩れやすいです。

    • “minor” と混同して、「マイノーリティ」と長く伸ばさないように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “minority” の “i” の数を間違えて “minorty” や “minoraty” などと書いてしまうケース。

  • 同音異義語との混同: “minority” と “minor” は関連がありますが、品詞も意味も異なるので混同しないように。

  • 資格試験での出題傾向:


    • TOEICや英検などで、社会問題ダイバーシティに関する文章中に出ることが多い。

    • 特にビジネス文脈やニュース記事、エッセイ問題として出題される可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “minor” (「小さい」) + “-ity” で「小さいもの(人)たちの集まり」という感覚でイメージすると覚えやすいです。

  • 綴りのポイントは “i” が3回出てくる (m-i-n-o-r-i-t-y) ことを意識してください。

  • 覚え方のヒント: “Mai-no-ri-ty” と音読し、アクセントは “no” を強めると通じやすいです。


「minority」は社会や政治の文脈でよく登場し、「大多数に対して少ない/弱い立場にある集団」の意味を持っています。ニュース記事や論説などのフォーマルな文章だけでなく、日常でも「少数意見」という文脈で目にすることが多いため、積極的に触れておくと良いでしょう。

意味のイメージ
minority
意味(1)

〈C〉《単数形で》(ある集団または全体を構成する,多数に対する)少数,(過半数に対する)半数以下

意味(2)

(またminority group)〈C〉(人種・宗教・政治の点で)少数派,少数グループ,少数民族

意味(3)

〈U〉未成年;未成年期

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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