最終更新日:2025/11/28

小さいほうの,少ない / (階級・地位・重要性などが)劣ったほうの,重要でない / 重大ではない / 未成年の / (音楽で)短調の

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元となった辞書の項目

minor

形容詞

小さいほうの,少ない / (階級・地位・重要性などが)劣ったほうの,重要でない / 重大ではない / 未成年の / (音楽で)短調の

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彼は二流の芸術家にすぎない。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: minor

品詞: 形容詞 (場合によっては名詞や動詞としても使用される)

意味(英語):

・small in degree, not very important, less serious

意味(日本語):

・程度が小さい、大きな問題ではない、重要度が低い

「minor」は、何かが「小さい」「重要ではない」「より軽微な」というニュアンスで使われる単語です。形容詞としては「主要ではない」「副次的な」という意味を持ちます。たとえば「minor injury(軽傷)」や「minor issue(些細な問題)」のように使われます。

活用形


  • 形容詞: minor (比較級は“more minor”・最上級は“most minor”ですが、あまり一般的ではありません)

  • 名詞: a minor (法的に未成年者を指す、また「副専攻」という意味でも大学等で使われる)

  • 動詞: to minor in (米国の大学などで、副専攻としてある科目を専攻する)

(例)


  • 形容詞: “He has a minor role in the film.” (映画での役は小さなものだ)

  • 名詞: “He is still a minor.” (彼はまだ未成年です)

  • 動詞: “I minored in Psychology at college.” (大学では心理学を副専攻にしました)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

「minor」は日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる単語ですが、「major」の対比としてもよく出てくるため、比較的中上級レベル(B2)で学ばれることが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: 「minor」


    • ラテン語の “minor(小さい・より少ない)” に起源を持ちます。


他の単語との関連性


  • minority (名詞): 少数派

  • diminish (動詞): 減らす、小さくする(“min”の要素に「小さい」という意味があり関連)

  • minus (前置詞・名詞): マイナス、引く(数学的に少なくする)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. minor injury(軽傷)

  2. minor inconvenience(ちょっとした不便)

  3. minor issue(些細な問題)

  4. minor detail(小さな詳細)

  5. minor change(小変更)

  6. minor adjustment(ちょっとした調整)

  7. minor complaint(軽いクレーム)

  8. minor role(小さな役割)

  9. minor error(軽微な誤り)

  10. minor damage(軽度の損害)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “minor” は “min” = “小さい” という意味を持ち、そこから「少ない」「重要度が低い」という意味合いが生まれました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「major(主要な・重要な)」の対比として使われることが多く、「それほど重要でない」「程度が軽い」というニュアンスを含みます。

  • 場面としてはカジュアル・フォーマル両方で使用可能ですが、「それほど深刻ではない状況」を表す際に多用されます。

  • 法律的文脈では「未成年者 (a minor)」という名詞用法があり、よりフォーマルな文章でも使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞としての使用:


    • “This is a minor issue.”

    • “We made a minor adjustment to the plan.”


  2. 名詞としての使用:


    • “He is legally considered a minor until he turns 18.”


  3. 動詞としての使用:(主に米国大学用語)


    • “She decided to minor in French literature.”



  • 形容詞としては可算や不可算の区別はありませんが、名詞として “a minor” の場合は可算名詞(未成年者)として数えられます。

  • 動詞としては自動詞(~を副専攻にする)として使われますが、非常に特定の文脈(大学制度)でのみ使用されます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Don’t worry, it’s just a minor scratch on your car.”

    (心配しないで、車にちょっとした擦り傷があるだけだよ。)

  2. “I have a minor headache, but it’s nothing serious.”

    (頭が少し痛いんだけど、大したことはないよ。)

  3. “Even a minor mistake can sometimes cause big problems.”

    (些細なミスでもときに大きな問題の原因になることがあるよ。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We found some minor defects in the new product, but they’re easy to fix.”

    (新製品にいくつか軽微な欠陥が見つかったが、簡単に修正できる。)

  2. “Our company had a minor profit drop last quarter.”

    (当社は前四半期、わずかに利益が落ちました。)

  3. “After a minor revision, we’ll finalize the report.”

    (少し修正したら、報告書を最終化します。)

学術的/フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “A minor change in the variables can significantly alter the experimental outcome.”

    (変数のごくわずかな変更が、実験結果を大きく変えてしまう可能性がある。)

  2. “Students who wish to minor in Linguistics must complete the required coursework.”

    (言語学を副専攻にしたい学生は、必要な課程を履修しなければならない。)

  3. “In legal terms, anyone under 18 is considered a minor in this jurisdiction.”

    (法的な観点では、この管轄下では18歳未満の人を未成年者とみなします。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • small(小さい)


    • より具体的に物の大きさを指す。


  • slight(わずかな)


    • 量・程度が少ないときに強調。


  • insignificant(重要でない)


    • 重要性が低いことを強調。


  • trivial(些細な)


    • 「取るに足りない」というニュアンス。


例)


  • minor issue ↔ trivial issue:


    • “minor issue” は小さな問題だけれども対処が必要かもしれないニュアンスがあります。

    • “trivial issue” はさらに些細でほとんど無視できるレベルを表します。


反意語


  • major(主要な、大きい)

  • significant(重要な)

  • crucial(極めて重要な)

例)


  • “This is a minor problem.” ↔ “This is a major problem.”


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈmaɪ.nər/ (米国英語), /ˈmaɪ.nə/ (英国英語)

  • アクセント(強勢)は最初の音節 “maɪ” に置かれます。

  • アメリカ英語では語末の “-r” の発音が明瞭ですが、イギリス英語ではやや弱く発音されます。

  • “mi-nor” と区切って読むと直感的に理解しやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “minar” “miner” などと間違えないように注意。

  • 同音異義語: “miner(鉱夫)”と発音が似ていて、つづりだけが違う点に注意。

  • majorとのバランス: “major or minor?” という言い回しがよくあるため、このペアで覚えると便利です。

  • 動詞用法の限られた文脈: “I minored in…” はアメリカの大学制度を指すため、日常会話では限定的な用法になります。

TOEICや英検では、「majorとminorの対比を問う問題」や「文章の一部を要約するときに ‘minor’ が使われる場合」が出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ラテン語の “min” = “小さい” と関連づけて、「mini(小さい)」とも共通するイメージを持つと覚えやすいです。

  • “major” と “minor” で対になる概念として意識すると、単語の使い分けもしやすくなります。

  • 「マイナーリーグ (Minor League)」→「メジャーリーグ (Major League)」の対比で覚えるのもよいでしょう。

以上が、「minor」の詳細解説となります。「major」との対比を念頭に置きながら、様々な場面で応用してみてください。

意味のイメージ
minor
意味(1)

小さいほうの,少ない

意味(2)

重大ではない

意味(3)

未成年の

意味(4)

(音楽で)短調の

意味(5)

(階級・地位・重要性などが)劣ったほうの,重要でない

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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