(部分・断片・グループなどに)…‘を'分ける,分割する《+名+into+名》 / (人と)…‘を'分け合う《+名+with+名》;(人人の間で)…‘を'分配する《+名+among(between)+名》 / (…から)…‘を'分離する,切り離す,区切る《+名+from+名》 / (…に)〈時間など〉‘を'割り当てる《+名+between+名》 / (感情的に・考え方の上で)〈人〉‘を'対立させる,分裂させる / (…で)…‘を'割る《+名+by+名》;(…を)…‘で'割る《+名+into+名》 / 分かれる,分岐する / (…で)分かれて対立する,分裂する《+on(over)+名》
divide
(部分・断片・グループなどに)…‘を'分ける,分割する《+名+into+名》 / (人と)…‘を'分け合う《+名+with+名》;(人人の間で)…‘を'分配する《+名+among(between)+名》 / (…から)…‘を'分離する,切り離す,区切る《+名+from+名》 / (…に)〈時間など〉‘を'割り当てる《+名+between+名》 / (感情的に・考え方の上で)〈人〉‘を'対立させる,分裂させる / (…で)…‘を'割る《+名+by+名》;(…を)…‘で'割る《+名+into+名》 / 分かれる,分岐する / (…で)分かれて対立する,分裂する《+on(over)+名》
1. 基本情報と概要
単語: divide
品詞: 動詞 (verb)
意味(英語):
To separate something into parts or groups.
意味(日本語):
何かを複数の部分やグループに分けること。
「あるものを分割して振り分ける」ようなニュアンスで使われます。人や物、範囲、資産など、さまざまな対象に対して「分ける」というときに使われる単語です。
活用形:
- 原形: divide
- 三人称単数現在形: divides
- 過去形: divided
- 過去分詞形: divided
- 現在分詞 / 動名詞: dividing
他の品詞形:
- 名詞形: division (例:「分割」「区分」「仕切り」など、抽象概念として使われます)
- 形容詞形: ―(直接の形容詞形はありません)
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
英語学習において、日常会話や簡単なプレゼンテーションなどで使用されることが多いレベルの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語: なし
- 語幹:
divid
(ラテン語からの語源) - 接尾語:
e
(厳密には動詞形を作るための語尾のような位置づけですが、明確な接尾語ではありません)
派生語 / 類縁語:
- division (名詞) : 分割、区分
- divisible (形容詞) : 割り切れる
- divisor (名詞) : 割る数、除数
よく使われるコロケーション(10個):
- divide into groups (グループに分ける)
- divide among friends (友人たちの間で分ける)
- divide the cake (ケーキを分ける)
- divide the work (仕事を分担する)
- divide a room (部屋を仕切る)
- divide equally (等しく分ける)
- divide sharply (はっきりと分割する)
- divide and conquer (分割統治する)
- divide opinions (意見を分ける / 意見が分かれる)
- divide resources (リソースを割り振る)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の “dīvidere” (dis(離れる)+ vīdere(分ける)) が語源で、「切り離す」「分割する」という意味をもっていました。それが古フランス語を経由し、最終的に現代の英語 “divide” となりました。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 「ものを複数の部分に分ける」ニュアンス。
- 「人々の間に対立や意見の相違を生む」という抽象的な意味にも用いられることがあります(例: to divide the nation)。
- 口語でも文書でも広く使われる、比較的一般的な単語です。日常会話からビジネスや学術的文脈まで幅広く使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb) として使われる場合が多い: “divide something” (何かを分ける)
- 自動詞 (intransitive verb) 的に使われることもあり、「分かれる、分岐する」という意味合いがありますが、頻度としては他動詞用法のほうが一般的です。
一般的な構文:
- divide A into B
例: divide the text into paragraphs (文章をパラグラフに分ける) - divide A among B
例: divide the profit among the investors (利益を投資家たちに分配する)
イディオム的表現:
- “divide and conquer” : 「分割して支配する(分割統治)」, 政治や戦略の文脈で使われます。
フォーマル / カジュアル:
- フォーマルでもカジュアルでも使われます。
- 学術論文などでも数字や区分の説明時に
divide
がよく登場します。
5. 実例と例文
それぞれ3つずつ、場面別に提示します。
日常会話
- “Could you please divide the pizza into six slices?”
(ピザを6切れに分けてもらえる?) - “Let’s divide the chores so we can finish faster.”
(家事を分担して早く終わらせよう。) - “We should divide our luggage to keep it under the weight limit.”
(重さの制限内に収まるように、荷物を分けるべきだね。)
ビジネス
- “We need to divide the budget among three departments.”
(予算を3つの部署に割り振らねばなりません。) - “Let’s divide the tasks based on each member’s expertise.”
(各メンバーの専門性に基づいてタスクを分担しましょう。) - “We will divide responsibilities to manage the project efficiently.”
(プロジェクトを効率的に運営するため、責任の範囲を割り振ります。)
学術的な文脈
- “In this study, we divide the subjects into two groups for analysis.”
(本研究では、被験者を2つのグループに分けて分析します。) - “The scientist decided to divide the samples to test different hypotheses.”
(科学者は複数の仮説を検証するためにサンプルを分割することに決めました。) - “We must divide the data according to age and region for more accurate results.”
(より正確な結果を得るために、データを年齢と地域で分けなくてはなりません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- split (分割する)
- ニュアンス: 大きなものをバラバラに「裂く」イメージがあり、ややカジュアル。
- ニュアンス: 大きなものをバラバラに「裂く」イメージがあり、ややカジュアル。
- separate (分離する)
- ニュアンス: 「物」や「人」を分けて離れた状態にする意味が強い。
- ニュアンス: 「物」や「人」を分けて離れた状態にする意味が強い。
- partition (仕切る)
- ニュアンス: 物理的に区切る、仕切りを作るイメージがあり「分離」色が強い。
- ニュアンス: 物理的に区切る、仕切りを作るイメージがあり「分離」色が強い。
- allocate (割り当てる)
- ニュアンス: 特定の目的や役割で分配・配分する際に使う。
- ニュアンス: 特定の目的や役割で分配・配分する際に使う。
反意語 (Antonyms):
- unite (結合する)
- combine (結合する)
- merge (統合する)
どれも「分割する」の反対にあたる「まとめる」「結合する」意味をもつ単語です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
/ dɪˈvaɪd /
アクセント:
- 第2音節「-vide-」に強勢があります: di-VIDE.
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: /dɪˈvaɪd/
- イギリス英語: /dɪˈvaɪd/
発音上、大きな違いはほとんどありませんが、米英で母音の長さ・「r」の発音等に若干の違いが出る場合があります。
よくある発音の間違い:
- 「ディビデ」と最初の音を「ディー」と伸ばすなど。/dɪ/ の短い「ディ」の音を意識するとよいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “devide” と書いてしまう誤り。つづりは “di-vi-de”。
- 同音異義語: なし (近い発音の単語はあまりありません)。
- 前置詞の選択ミス: “divide into” と “divide among” の区別は重要
- divide A into B: AをBに分割する
- divide A among B: AをB(複数の人・グループ)に分配する
- divide A into B: AをBに分割する
試験対策での注意点:
- TOEICや英検などの問題文コンテクストで「割り当て・分配する」という翻訳問題が出ることがあります。前置詞や目的語の取り方に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ダイバイド = ‘大’(ダイ)きいものを ‘バイド(分ける)’」くらいの感覚で捉えると覚えやすいかもしれません。
- 分数(1/2, 1/3など)を思い出すときに “divide” という単語が登場するので、数学で覚えるとスムーズです。
- 単語カードで “divide” の語幹 “divid-” が “分ける” を表すラテン語由来であると意識しておくと、 “individual” (個々の), “division” (分割), “dividend” (配当) など関連単語ともつながりが見つけやすいです。
以上が “divide” の詳細解説です。分割や分配のシチュエーションだけでなく、抽象的な対立を生む意味合いにも使える便利な動詞なので、ぜひ使い慣れてください。
割り算をする
(部分・断片・グループなどに)…‘を'分ける,分割する《+名+into+名》
(人と)…‘を'分け合う《+名+with+名》;(人人の間で)…‘を'分配する《+名+among(between)+名》
(…から)…‘を'分離する,切り離す,区切る《+名+from+名》
(…に)〈時間など〉‘を'割り当てる《+名+between+名》
(感情的に・考え方の上で)〈人〉‘を'対立させる,分裂させる
(…で)…‘を'割る《+名+by+名》;(…を)…‘で'割る《+名+into+名》
分かれる,分岐する
(…で)分かれて対立する,分裂する《+on(over)+名》