最終更新日:2024/06/17
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invert

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元となった辞書の項目

invert

動詞

...を逆さまにする / 〈順序・位置・関係など〉を反対にする

このボタンはなに?

彼女は絵の色を逆さまにすることを決めました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: invert

品詞: 動詞 (他動詞/自動詞としての用法もあり)

英語での意味: to turn something upside down or inside out; to reverse the position, order, or relationship of something.

日本語での意味: 「ひっくり返す」「逆さまにする」「順序や関係を逆転させる」という意味です。

「invert」は、たとえばコップを逆さに置いたり、数式の分母と分子を入れ替えたり、物事の並びを反転させたりする場面で使われる単語です。比較的フォーマルな印象で、科学的・技術的な文脈でもよく使われます。

主な活用形:


  • 現在形: invert

  • 過去形: inverted

  • 過去分詞形: inverted

  • 現在分詞形: inverting

  • 三人称単数現在形: inverts

他の品詞への派生例:


  • 形容詞: inverted(例: inverted pyramid ― 逆さピラミッド構造)

  • 名詞: inversion(例: the inversion of word order ― 語順の反転)

  • 形容詞: invertible(例: an invertible matrix ― 逆行列)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

B2は「中上級」のレベルです。多少難しい表現やより専門的な場面でも使われる語彙といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • in-(接頭辞): 中に、あるいは反転・否定などを表すことが多い

  • vert(語幹): 「回転する」「向きを変える」という意味(ラテン語 vertere 由来)

よく使われる関連語・派生語:


  • inversion (名詞)

  • inverted (形容詞)

  • invertible (形容詞)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個):


  1. invert a fraction(分数を逆数にする)

  2. invert the order(順序を反転させる)

  3. invert the colors(色を反転させる)

  4. invert a matrix(行列を反転(逆行列をとる)する)

  5. invert an image(画像を反転させる)

  6. inverted commas(引用符を逆さにした形、イギリス英語での引用符の言い方)

  7. inverted pyramid(逆さまのピラミッド、新聞記事などの文構造)

  8. invert the sign(符号を反転させる)

  9. invert one’s perspective(視点を逆転する)

  10. invert a waveform(波形を反転させる)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の invertere(「中に回す」「逆さに回す」の意)から来ています。

  • 「vert」は「回転させる・向きを変える」を表す語根で、convert(変換する)やdivert(そらす)などの単語とも関係があります。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 「invert」はややフォーマルまたは専門的な文脈で使われます。

  • 日常会話では「turn upside down」「flip over」などのフレーズを使うことが多いですが、技術的・数学的な場面や、きちんとした言い回しを好む場合に「invert」が用いられます。

使用されやすいシーン:


  • 科学や技術文書

  • 数学(行列の反転、分数の逆数など)

  • 一般的な書き言葉(フォーマル)

  • 日常会話ではやや硬い響き


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞として: “invert something” の形で「~をひっくり返す」という意味を取ります。

    例: invert the image / invert a fraction

  • 自動詞として: 稀ですが「逆転する」「反転する」と状態を表すときに用いられる場合もあります。

    例: The pattern inverted when viewed under the microscope.

イディオム / 構文例:


  • “to invert something on itself” (~をそのまま内側に反転させる)

  • “inverted question mark” (スペイン語などで使用される逆さの疑問符 “¿”)

フォーマル / カジュアル:


  • フォーマル度が高めの単語です。日常会話で使わないわけではありませんが、専門用語としての性格が強いです。


5. 実例と例文

以下では日常会話・ビジネス・学術的な文脈での例文を示します。

日常会話 (3例)


  1. “Could you invert the glass before putting it away? It dries faster that way.”

    (グラスをしまう前に逆さにしてくれる?その方が早く乾くから。)

  2. “If you invert the picture, you might see a hidden face!”

    (その絵を逆さにすると、隠れた顔が見えるかもよ!)

  3. “He accidentally inverted the bowl and spilled soup everywhere.”

    (彼はうっかりボウルをひっくり返してしまい、スープをあちこちにこぼしてしまった。)

ビジネス (3例)


  1. “We decided to invert the organizational chart to show a more customer-centric model.”

    (私たちは顧客中心モデルを示すために、組織図を逆ピラミッド型にしました。)

  2. “Please invert the table in the report: the rows should be columns and vice versa.”

    (レポートの表を反転させてください。行と列を入れ替えてください。)

  3. “The new design attempts to invert our usual marketing approach to target a different demographic.”

    (新しいデザインは通常のマーケティングアプローチを反転させ、異なる層をターゲットにしようとするものです。)

学術的な文脈 (3例)


  1. “To solve for x, invert the coefficient matrix to find its inverse.”

    (x を解くために、係数行列を反転してその逆行列を求めなさい。)

  2. “When we invert the fractions, the product becomes much simpler.”

    (分数を逆数にすると、積がずっと簡単になります。)

  3. “In linguistics, sometimes the subject and verb invert for emphasis.”

    (言語学では、強調のために主語と動詞が反転することがあります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. “reverse” (反転させる)


    • 日本語: 逆転させる

    • 違い: “reverse” はより広範な「逆にする」の意味をもち、「invert」よりも一般的に使われ、上下・前後・左右問わず反対にする場合に使われやすい。


  2. “flip” (ひっくり返す)


    • 日本語: 裏返す、ひっくり返す

    • 違い: “flip” は軽くひょいと手首の動作で裏返すニュアンスが強く、カジュアルで日常的。


  3. “turn upside down” (上下を逆にする)


    • 日本語: ひっくり返す

    • 違い: より口語的なフレーズで、上下を入れ替えることを明確に示す。


反意語:


  • 直接的な「反意語」は少ないが、文脈次第で “restore” (元通りに戻す) のようなのが対比的に使われる場合がある。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ɪnˈvɝːt/

  • イギリス英語: /ɪnˈvɜːt/

アクセント(強勢)の位置:


  • 第2音節の「-vert-」に強勢があります (in-VERT)。

よくある発音の間違い:


  • “in-” を「イン」と発音しないで「イ(鼻に抜けないやや無音化)ン」に近い音にする。

  • “-vert” の “v” と “r” の組み合わせが日本語話者には難しい場合があるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “invert” の “i” を “e” としたり、末尾に “-ed” を付けるときに “invertted” のように “t” を重ねてしまうケースがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にないが、”invent” (発明する) とスペリングが似ているので混同に注意。

  • 試験対策: TOEIC や英検などで学術的・ビジネス的文脈の単語問題に出る場合、分数の逆数、データの反転などの例文で問われる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “in-” + “-vert” = 「中に回す・方向を変える」→ 何かをひっくり返すイメージ。

  • 「逆さにする動作」は「in(内側へ)」と「vert(回す)」で表現と覚えると良いです。

  • スペルが似ている “invent” (発明する) と混同しないよう、語尾をしっかり意識するのがおすすめです。

  • “invert” は理系教科の「逆行列」や「逆数」などでよく出るため、数学のイメージで覚えると定着しやすいでしょう。

以上が「invert」の詳細な解説です。学術的・技術的・ビジネスの文脈でも出やすい単語なので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
invert
意味(1)

…‘を'逆さまにする

意味(2)

〈順序・位置・関係など〉‘を'反対にする

学術英単語(NAWL) / リスニング問題

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