最終更新日:2024/06/11
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inhibition

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元となった辞書の項目

inhibition

禁止; 抑制; (心理学で)抑制; (化学で)(反応の)阻害, 抑制

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解説

以下では、英単語「inhibition」をできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英単語


  • inhibition

品詞


  • 【名詞】(主に不可算だが文脈によって可算として扱われる場合もあります)

意味(英語・日本語)


  • 英語: the act of restraining or suppressing a process, an impulse, or a desire; a feeling of shyness or restraint.

  • 日本語: 抑制、抑止、ためらいなどの意味をもちます。内面から「何かをやりたい気持ち」を抑える感情的・心理的な制限を示したり、生理学や化学などでは機能を「制止する作用」というニュアンスで使われます。

「自分の気持ちや行動を抑えてしまうときに使う単語で、恥ずかしさや遠慮などによって自由に行動できない状態を示します。」

活用形


  • 単数形: inhibition

  • 複数形: inhibitions (「抑制・ためらい」が複数ある場合)

他の品詞形


  • 動詞: inhibit (〜を抑制する、〜を妨げる)


    • 例: “The drug inhibits the growth of bacteria.”(その薬は細菌の増殖を抑制する)


  • 形容詞: inhibitory (抑制の、抑制に関する)


    • 例: “These are inhibitory signals.”(これらは抑制シグナルです)


CEFRレベル(目安)


  • B2: 中上級

    「学術的な内容ややや抽象的・心理的な話題を扱ったり、文章で読むレベルとしては中上級者向け」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: in- (「中に」「否定」など複数の意味がありますが、ここでは「〜の中で、ある状態に」というニュアンスで使われることが多い)

  • 語幹: hib (ラテン語 “habēre”=持つ、保つ、留める → そこから派生)

  • 接尾語: -ition (名詞化する接尾語)

そのほかの関連語


  • inhibit (動詞)

  • inhibitory (形容詞)

  • disinhibition (名詞) - 抑制が解かれた状態を表す語

よく使われるコロケーション(共起表現・関連フレーズ10選)


  1. social inhibitions(社会的抑制)

  2. overcome one’s inhibitions(自分の抑制を克服する)

  3. reduce inhibitions(抑制を減らす)

  4. sexual inhibition(性的抑制)

  5. strong inhibition(強い抑制)

  6. lack of inhibition(抑制の欠如)

  7. inhibition of growth(成長の抑制)

  8. release one’s inhibitions(抑制を解放する)

  9. inhibitory effect(抑制効果)

  10. emotional inhibition(感情の抑制)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “inhibēre” (in- + habēre) が起源で、「中へ留めておく、押さえ込む」という意味から派生してきました。

ニュアンス


  • 心理的には「恥ずかしさや遠慮が行動を抑える」という局面で使われることが多いです。

  • 科学分野や医学分野では何かの作用を「抑制する、止める」という技術的なニュアンスでも使われます。

  • 口語でも書き言葉でも比較的広く使われますが、日常会話では「shyness(恥ずかしさ・内気)」という表現で置き換えられる場合もあります。心理学や科学的文脈ではフォーマルな印象があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「inhibition」は通常不可算扱いですが、具体的な種類や複数の要素を指す場合は可算として “inhibitions” という形でも使います。

  • よく “overcome your inhibition(s)” や “release your inhibition(s)” などの構文があります。

  • 動詞 “inhibit” は他動詞(目的語を取る動詞)です。たとえば “This chemical inhibits bacterial growth.”(この化学物質は細菌の増殖を抑制する)のように、直接目的語を続けることができます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I have a hard time singing in front of others because of my inhibitions.”

    (人前で歌うのが苦手で、抑制(ためらい)があるんだ。)


  2. “She finally let go of her inhibitions and danced all night.”

    (彼女はやっと恥ずかしさを捨てて、一晩中踊り続けたよ。)


  3. “Alcohol can sometimes reduce people's inhibitions.”

    (アルコールはときどき、人々の抑制を和らげることがある。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Addressing employees’ inhibitions about public speaking is crucial for effective presentations.”

    (プレゼンの効果を高めるには、従業員が抱える人前で話すことへのためらいを取り除くことが重要です。)


  2. “We need an environment where people can voice their ideas without inhibition.”

    (誰もがためらいなく意見を言える環境が必要です。)


  3. “Cultural norms can create inhibitions that limit creativity in the workplace.”

    (職場における文化的慣習は、創造性を制限する抑制を生む場合があります。)


学術的・専門的な場面での例文


  1. “The study focused on the inhibition of viral replication.”

    (その研究はウイルス複製の抑制に焦点を当てていた。)


  2. “In psychology, inhibition refers to the unconscious restraint or suppression of a behavior.”

    (心理学において、inhibitionは行動に対する無意識的な抑制・抑圧を指す。)


  3. “Inhibition of enzyme activity is often a target for drug development.”

    (酵素活性の抑制は、しばしば医薬品開発のターゲットとなる。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. restraint(抑制、慎み)


    • 比較: restraint は「抑制」だけでなく「遠慮」や「控えめさ」というニュアンスに重点。


  2. suppression(抑圧)


    • 比較: 強制力を伴った抑え込み、特に強い行動を止めるイメージ。


  3. reserve(遠慮、控えめ)


    • 比較: 人柄として遠慮深い状態を示す場合に使われる。


反意語


  • disinhibition(抑制の解放)


    • 「inhibition」と対極に位置し、遠慮や心のブレーキが外れた状態を表します。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˌɪn.ɪˈbɪʃ.ən/

    • イギリス英語: /ˌɪn.ɪˈbɪʃ.ən/


  • アクセント(強勢)は “-bi-” の部分にきます(in-hi-BI-tion)。

  • よくある間違いとして、inhibition の “hi” の部分を [haɪ] と読んでしまうなどの誤発音が挙げられます。正しくは [hɪ] の音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “inhibiton” “inhibation” などと間違えやすいので注意しましょう。

  • 発音の間違い: “hib” の部分を [haɪb] と言わず [hɪb] と読むこと。

  • 同音異義語: 特に “exhibition”(展示)との混同が起こりやすいので注意。つづりも発音も異なるものの、形が似ています。

  • 試験対策: 心理学や生物学関連のリーディングやリスニング資料で登場しやすい単語です。TOEIC、英検、IELTS などでは専門用語として出題される場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “inhibit” は「中に・持っておく(とどめておく)」が語源 → 「外へ出ないよう抑える」というイメージ。

  • スペルの “in+hibit(ha-be-re)” を分解して「中に~に留める、外に出さない」と覚えるとよいでしょう。

  • 視覚的イメージ: 「ブレーキ」を踏んでいる状態を思い浮かべると「inhibition」を連想しやすくなります。

  • 勉強テクニック: 動詞の “inhibit” とセットで覚えると、名詞形 “inhibition” の理解が深まります。


以上が「inhibition」の詳細解説です。心理的な意味から生理学的・科学的な意味まで幅広く使われる単語ですので、文脈に応じた使い分けを意識して学習してみてください。

意味のイメージ
inhibition
意味(1)

禁止; 抑制; (心理学で)抑制; (化学で)(反応の)阻害, 抑制

学術英単語(NAWL) / リスニング問題

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