最終更新日:2025/02/25
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chemistry

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元となった辞書の項目

chemistry

名詞

〈U〉化学 / 化学的性質,化学反応,化学作用

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解説

以下では、英単語「chemistry」について、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: chemistry

品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)

CEFRレベル: B2 (中上級)


  • B2(中上級): ここまでくると、かなり幅広い文脈で英語を使いこなし始めるレベルです。

主な意味(英語):

1) The branch of science concerned with the substances of which matter is composed, the investigation of their properties and reactions, and the use of such reactions to form new substances.

2) The complex emotional or psychological interaction between two people (e.g., “the chemistry between them”).

主な意味(日本語):

1) 物質の構成や性質、反応を研究する科学の分野

2) 人と人との間に起こる感情的・心理的な相性や関係性を示す言葉としても使われる

「この単語は、科学の分野で使われるときは“化学”や“化学反応”の研究を指します。一方、人間関係のことを表すときには、“二人の相性(フィーリング)”というニュアンスで使われます。」

活用形・関連形


  • 名詞形: chemistry (不可算)

  • 派生形容詞: chemical (化学の、化学的な)

  • 派生副詞: chemically (化学的に)

  • 派生名詞: chemist (化学者)、chemical (化学薬品、化学物質)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • chem-: 元々は「alchemy (錬金術)」に由来しており、古代ギリシャ語やアラビア語を経て形成された部分と言われます。

  • -istry: 学問や研究を意味する接尾語。

他の単語との関連性


  • chemist (化学者)

  • chemical (化学物質/形容詞として「化学の」)

  • biochemistry (生化学)

  • geochemistry (地球化学)

  • pharmaceutical chemistry (医薬品化学)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. organic chemistry → 有機化学

  2. inorganic chemistry → 無機化学

  3. physical chemistry → 物理化学

  4. analytical chemistry → 分析化学

  5. “the chemistry between people” → 人々の相性

  6. “to study chemistry” → 化学を勉強する

  7. “basic principles of chemistry” → 化学の基本原理

  8. “synthetic chemistry” → 合成化学

  9. “chemistry lab” → 化学実験室

  10. “advance in chemistry” → 化学(分野)の進歩


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「chemistry」は、「alchemy (錬金術)」に由来すると考えられており、さらに遡るとギリシャ語の“khemeia” (金属を溶かす、合金にする) やアラビア語の“al-kīmiyā”から発展しました。

  • 歴史的には「錬金術」の時代を経て、「化学」の学問分野として確立されました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 科学の文脈: 化学や化学反応を指す、学問的・専門的な響きがある。

  • 感情や人間関係の文脈: 「相性」「気が合う/合わない」といった話題でカジュアルに使われる。

  • フォーマル度:


    • 学問的な意味ではフォーマル・専門的。

    • 人間関係に関する意味合いは、ややカジュアル(口語でも文章でも頻繁に使われる)。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (不可算): 一般的に「化学」を示すとき、不可算名詞として使われ、「a chemistry」と言わず、単に“Chemistry is interesting.”のように使います。

  • 比喩的な使い方: 「chemistry between two people」のように、人間関係におけるフィーリングや相性を表すときは加算できないもののイメージですが、“the chemistry”と定冠詞をつけることはあります(具体的・特定の相性を指す場合)。

一般的な構文


  1. (Subject) + (verb) + chemistry


    • We studied chemistry in college.


  2. (Subject) + show good chemistry (with 人/among 人)


    • The team members showed good chemistry on the field.


イディオム


  • “click chemistry” → 本来は化学用語ですが、「瞬間的に強く結合する」イメージから、人間関係で「すぐに意気投合する」意味でもジョーク的に使われることがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例 (3つ)


  1. “I never liked chemistry at school, but now I find it fascinating.”


    • 「学生のときは化学が好きじゃなかったけど、今は魅力的だと思うよ。」


  2. “Do you think there’s good chemistry between them? They seem to get along so well.”


    • 「あの二人、いい相性だと思わない?すごく仲良さそうだよ。」


  3. “I’m not a big fan of chemistry experiments—they make me nervous.”


    • 「化学実験はあんまり好きじゃないんだよね。緊張しちゃって。」


ビジネスでの例 (3つ)


  1. “Our project team has incredible chemistry, which helps us meet tight deadlines.”


    • 「わたしたちのプロジェクトチームは相性がすごく良くて、タイトな納期でも間に合うんです。」


  2. “The board was impressed by the strong chemistry between the new CEO and the CFO.”


    • 「取締役会は、新任CEOとCFOの強い連携(相性)の良さに感銘を受けました。」


  3. “Understanding the chemistry of materials is crucial in product development.”


    • 「製品開発において、材料の化学的な性質を理解することは不可欠です。」


学術的な文脈での例 (3つ)


  1. “Recent advances in biochemistry have shed light on the metabolic pathways of cancer cells.”


    • 「最近の生化学の進歩により、がん細胞の代謝経路が明らかになってきました。」


  2. “Analytical chemistry focuses on the identification and quantification of chemical components.”


    • 「分析化学は、化学成分の同定と定量に焦点を当てています。」


  3. “Physical chemistry integrates principles of physics into chemical phenomena.”


    • 「物理化学は、化学現象に物理学の原理を統合する学問です。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “chemical science” (化学)


    • 意味はほぼ同じだが、「chemical science」は少し硬めの表現。


  2. “alchemy” (錬金術)


    • 歴史的背景があり、現代の化学とは異なる概念。


  3. “biochemistry / geochemistry / pharmacology” など


    • 特定の分野をより細かく指す語。


反意語


  • “physics” (物理学), “biology” (生物学), “geology” (地質学) など、化学と別分野・対照的な学問としてあげられることはあるが、厳密には反意語ではありません。

  • 人間関係の「chemistry」に対する明確な反意語はありませんが、「discord (不和)」や「tension (緊張)」が対照的なニュアンスを持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈkemɪstri/


    • アメリカ英語 (GA): [ké-mɪ-strì] (ケミストリー)

    • イギリス英語 (RP): [kém-ɪ-stri] (ケミストリ)


  • 強勢位置: 第1音節 “chem-” にアクセントがあります。

  • よくある発音ミス:


    • “che” を /ʃe/ (シェ) と発音してしまう人がいる。正しくは /k/ の音 (“ケ”)。

    • “-istry” の部分を早口でごまかしてしまうと聞き取りづらくなるので注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: דchemestry” や דchamistry” といったミスに注意。

  • 同音異義語との混同: 直接的には同音異義語はありませんが、「chemist (ケミスト)」「chemical (ケミカル)」とスペルや音が似ているため、ゴチャゴチャにならないように注意。

  • 試験対策: TOEIC・英検などで、科学関連の文章問題や「二人の相性」を問う文脈で登場する場合がある。文章中で見かけたら、文脈をしっかり読み取ることが大切。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 化学実験で使うフラスコ(フラスコが泡立っているイメージ)を思い浮かべると「chemistry(ケミストリー)」のスペルと関連づけやすいです。

  • 「chem-」 = 化学、「-istry」 = 〜学といった語源イメージを持つと忘れにくいでしょう。

  • 人間関係を表すときは「フラスコが反応して泡立つ→ワクワクする→相性がいい」という連想をすると、記憶が定着しやすいです。


以上が「chemistry」についての詳しい解説です。化学という学問としての側面と、人間関係におけるフィーリングという側面をうまく区別して理解すると、使い分けがスムーズになるでしょう。学習の参考にしてみてください。

意味のイメージ
chemistry
意味(1)

化学

意味(2)

化学的性質,化学反応,化学作用

学術英単語(NAWL) / リスニング問題

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