最終更新日:2025/10/13

〈C〉縛る物 / 《通例複数形で》 束縛 / 《しばしば複数形で》(血縁,義理などの) きずな / 証書, 債券 / 接着;接着剤

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元となった辞書の項目

bond

名詞

〈C〉縛る物 / 《通例複数形で》 束縛 / 《しばしば複数形で》(血縁,義理などの) きずな / 証書, 債券 / 接着;接着剤

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解説

名詞 “bond” の詳細解説


1. 基本情報と概要

英単語: bond

品詞: 名詞 (ただし動詞としても使われます)

意味(英語): A bond is a strong connection or relationship between people or things, or a financial instrument issued by governments or companies to raise capital.

意味(日本語): 「人との強い絆・繋がり」や、「債券(政府や企業が資金調達のために発行する証券)」を指す単語です。人や物の間にある「結び付き・つながり」というニュアンスでよく使われます。また、金融の文脈では「債券」として、証券取引や投資に関わる場面で登場する専門用語でもあります。


  • こういう場面で使われる・ニュアンス:


    • 仲間や家族との「絆」や「つながり」を表す場合

    • ビジネスや経済の文脈での「債券」


活用形(名詞の場合)


  • 名詞なので活用形の変化はありません。複数形は “bonds”。

他の品詞になったときの例


  • “bond” は動詞としても使われ、「結びつく」「接着する」「絆を結ぶ」の意味を表します。


    • 例: “They bonded over their shared love of music.” (音楽への共通の愛情を通して絆が深まった)


CEFRレベル: B2 (中上級)


  • 経済やビジネスでの「債券」に関してはやや難易度高めで、大学学術英語やニュースなどでも登場。

  • 「絆」の意味は比較的身近ですが、文章によっては抽象的表現が多くなるので学習者にとっては中上級レベル程度です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“bond” は短い語で、はっきりとした接頭語や接尾語を含まない単語です。


  • 語幹: “bond”

派生語・関連語


  • bonding (名詞/動名詞): 結合、連帯、あるいは化学的な結合

  • bonded (形容詞): 結合された、(倉庫などが)保税の

  • bondholder (名詞): 債券保有者

  • bondage (名詞): 束縛、奴隷の身分(古い文脈)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “strong bond” – 強い絆

  2. “emotional bond” – 感情的なつながり

  3. “bond of friendship” – 友情の絆

  4. “bond market” – 債券市場

  5. “government bond” – 政府債券

  6. “corporate bond” – 企業債券

  7. “bond issue” – 債券発行

  8. “bond price” – 債券価格

  9. “bond rating” – 債券格付け

  10. “bond fund” – 債券ファンド


3. 語源とニュアンス

語源


  • “bond” は古英語の “bonda” や “bunda” に由来し、「家長や農地の保有者」などの意味を持っていました。その後、中世英語で「拘束」や「契約」、さらには人と人との「きずな・つながり」の意味合いを広く表すようになりました。

ニュアンスと注意点


  • 「人との絆」を表すときは、温かみや親密さのあるポジティブな響きが強めです。

  • 「束縛・拘束」のようなややネガティブなニュアンスで使われる文脈もありますが、現代では「絆」あるいは「債券」としての使用が一般的です。

  • ビジネスや金融の文脈では「債券」は非常にフォーマルになり、正確な理解が必要となります。

使用シーン


  • カジュアル: 家族や友人との「絆」を表すとき

  • フォーマル: 金融の話題や契約書、新聞記事での「債券」、「契約上の拘束(bond agreement)」など


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文例


  • “a bond between A and B” – AとBの間の絆

  • “to invest in bonds” – 債券に投資する

イディオム


  • “sign on the dotted line” (例として、契約書に署名する → 結果として契約関係=bond が生まれることを連想する場合があります)

可算・不可算


  • 「絆」の意味で使うときは通常可算名詞: “the bond between siblings is special.”

  • 「債券」の意味で使うときも可算名詞: “I bought several government bonds.”


5. 実例と例文

1) 日常会話で使われる例文


  1. “The bond between my sister and me grew stronger after our trip.”

    (姉妹との絆は、旅行を経てさらに強くなりました。)


  2. “We share a special bond, and we always support each other.”

    (私たちは特別な結びつきを持っていて、いつでもお互いを助け合っています。)


  3. “Traveling together often creates a bond among friends.”

    (一緒に旅行をすることは、友達同士の絆を深めるものです。)


2) ビジネスで使われる例文


  1. “He decided to invest in corporate bonds for a steady return.”

    (安定したリターンを得るために、彼は企業債券に投資することを決めました。)


  2. “Our company is considering issuing new bonds to raise capital.”

    (当社は資金調達のために新しい債券の発行を検討しています。)


  3. “Bond prices fluctuate with the market’s interest rates.”

    (債券価格は市場の金利に応じて変動します。)


3) 学術的・専門的な文脈で使われる例文


  1. “Social scientists often study the bonds formed within small communities.”

    (社会科学者は、小さなコミュニティ内で形成される絆をしばしば研究対象とします。)


  2. “From a chemical standpoint, the covalent bond is essential to molecular stability.”

    (化学的な観点では、共有結合は分子の安定性にとって不可欠です。)


  3. “The bond yield is influenced by various macroeconomic factors.”

    (債券利回りはさまざまなマクロ経済要因の影響を受けます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “tie” (つながり)


    • 人や組織を結びつける要素を示す単語です。bond よりも軽いニュアンスでも使われます。

    • 例: “We share strong ties with our partner company.”


  2. “connection” (繋がり)


    • 一般的に幅広く「つながり」を表現できる語。

    • 例: “There is a strong connection between these two theories.”


  3. “link” (関連・結びつき)


    • 物事や人と人との間を結ぶ「リンク」を表します。

    • 例: “Scientists found a link between diet and heart disease.”


反意語 (Antonyms)


  1. “division” (分割、分裂)


    • 絆がない、または仲が悪い状態を指すなど。

    • 例: “There’s a clear division between these two departments.”


  2. “separation” (分離)


    • bond が「結びつき」なら、こちらは「分離」。

    • 例: “Their separation caused the bond they had to weaken.”



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /bɒnd/ (イギリス英語), /bɑːnd/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 基本的に “bond” は1音節の単語なので強勢はこの1音節全体におかれます。


    • イギリス英語では「ボンド」寄りの口の開き方 (ɒ)

    • アメリカ英語では「バンド」に近い音 (ɑː)


  • よくある間違い


    • 「band」と混同しやすい。band(バンド)は音楽グループや輪ゴムのような「輪」を指します。

    • スペルを “bong” などと誤記しないよう注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: band, bound, bong など混同しやすいので注意。

  2. 同音異義語との混同:


    • 「bound」は「bind」の過去・過去分詞である場合もあり、「(~へ)向かう; 縛られた」などの意味になるため混乱しがち。


  3. 試験対策


    • TOEIC・英検などのビジネス系の読解問題や経済記事で “bond” が出題される場合は、「金融商品としての債券」という意味を理解することが重要。

    • 文章の文脈から「絆」か「債券」かを見分けられるようにする。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「James Bond」と覚えるとインパクトがあり、“Bond” のスペリングを意識しやすくなります。

  • 「きずな・つながり」を作る(bonding)イメージと、映画やキャラクター名のインパクトで覚えやすくなります。

  • 書くとき、band(バンド) と区別するために “bond” には “o” を強調して覚えるとよいでしょう。

  • 「honda(ホンダ)」のように “o” “n” “d” と続くスペルを連想するのも一つの手。


以上が、名詞 “bond” についての詳しい解説です。人間関係の「絆」から金融の「債券」まで幅広く使われる単語なので、文脈をしっかりと見極めて使い分けましょう。

意味のイメージ
bond
意味(1)

〈C〉縛る物

意味(2)

《しばしば複数形で》(血縁,義理などの)きずな,縁

意味(3)

〈C〉契約

意味(4)

〈C〉証書,証文;債券,公債

意味(5)

〈U〉保税倉庫入り

意味(6)

〈U〉接着,接合;接着剤,接合剤

意味(7)

《通例複数形で》束縛,拘束,かせ

意味(8)

〈U〉(石・れんがなどの)つなぎ方,組積み

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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