最終更新日:2025/11/26

《…するだけの》価値がある《~ doing》/ 《…の》値打ちがある《~ ...》

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元となった辞書の項目

worth

形容詞

《…するだけの》価値がある《~ doing》/ 《…の》値打ちがある《~ ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: worth

品詞: 形容詞 (ただし名詞用法もあり)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

英語での意味


  • 「価値がある」「~の値打ちがある」

日本語での意味


  • 「~に値する」「~の価値がある」「お金・時間・労力などをかけるだけの結果がある」

「worth」は、「This movie is worth watching.(この映画は観る価値がある)」のように、何かが“価値に見合う”というニュアンスで使われます。日常会話でもビジネスでも幅広く使われるシンプルな形容詞です。

活用形


  • 形容詞 “worth” は比較級や最上級にはならず、形を変えないで使われるのが特徴です。

他の品詞形


  • 名詞用法: “net worth”「純資産」や “self-worth”「自己価値」など

  • 派生形容詞: “worthy”「ふさわしい」、 “worthwhile”「価値のある」、 “worthless”「価値のない」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語ははっきり存在していない語ですが、同じ語根を持つ “worth-” を含む派生語として “worthwhile,” “worthless,” “worthy” などがあります。

よく使われるコロケーション10選


  1. be worth the price


    • 価格に見合う価値がある


  2. be worth the effort


    • 努力する価値がある


  3. be worth the time


    • 時間をかける価値がある


  4. be worth the wait


    • 待つだけの価値がある


  5. be worth considering


    • 考慮する価値がある


  6. worth a try (worth a shot)


    • 試してみる価値がある


  7. worth every penny


    • すべての支払ったお金に値する


  8. worth mentioning


    • 触れる価値がある(言及する価値がある)


  9. worth the trouble


    • 面倒に思えてもその価値がある


  10. worth the risk


    • リスクを冒す価値がある



3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “weorþ” に由来し、「尊い」「価値のある」という意味合いを持っていました。中英語を経て現在の “worth” となりました。

ニュアンス


  • 「値打ちがある」「メリットや満足感を得られる」という前向きなニュアンスを含みます。

  • フォーマル・カジュアルどちらでも使え、口語でも文章でも頻出しますが、丁寧な文章でもまったく問題なく使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. be動詞 + worth + 名詞


    • 例: “This book is worth $10.”(この本は10ドルの価値がある)


  2. be動詞 + worth + 動名詞 (~ing)


    • 例: “This book is worth reading.”(この本は読む価値がある)


  3. 名詞用法や他の品詞で使う場合


    • 例: “net worth”(財政的価値・純資産)


使用シーン


  • 口語: “It’s worth a try!” など気軽に使える。

  • ビジネス文書: “It might be worth considering a new strategy.” などのように提案にも使われる。

文法上のポイント


  • 形容詞 “worth” は “very worth” のように修飾されないのが普通です(“very worthwhile” はOK)。

  • 不可算・可算を問わず、対象が「価値」に見合うかどうかを示すのが役割です。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “This restaurant is worth a visit. The pasta is amazing!”

    (このレストランは行く価値あるよ。パスタがすごくおいしいから!)

  2. “That movie is definitely worth watching twice.”

    (あの映画は絶対2回観る価値があるよ。)

  3. “It’s worth waiting in line for their donuts.”

    (あそこのドーナツは並ぶ価値があるよ。)

ビジネスでの例文


  1. “I believe this investment is worth the risk.”

    (この投資はリスクを冒す価値があると思います。)

  2. “It might be worth considering a different supplier.”

    (別の仕入れ先を検討してみる価値があるかもしれません。)

  3. “Your proposal is worth discussing in detail.”

    (あなたの提案は詳しく検討する価値があります。)

学術・アカデミックな文脈


  1. “This theory is worth exploring further.”

    (この理論はさらに探究する価値がある。)

  2. “The data might not be conclusive, but it’s worth noting.”

    (データは決定的ではないが、注目に値する。)

  3. “It’s worth reviewing previous studies on this subject.”

    (このテーマに関する先行研究を再確認する価値がある。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. valuable(価値のある)


    • 例: “This information is truly valuable.”(この情報は本当に貴重だ)

    • 「物や情報が貴重で役立つ」という意味は共通。ただし“worth”は「~する価値がある」と動作との相性が良い。


  2. worthy(ふさわしい)


    • 例: “He is worthy of respect.”(彼は尊敬に値する)

    • “of + 名詞”の形で使うことが多い。


  3. worthwhile(価値がある)


    • 例: “That course is worthwhile for anyone interested in marketing.”

    • “worth”をさらに形容詞的に展開したニュアンス。「時間・労力を割く意味がある」と強調。


反意語


  1. worthless(価値がない)


    • 例: “This broken watch is worthless.”(この壊れた時計は価値がない)


  2. useless(使いものにならない)


    • 例: “This pen is useless; it won’t write anymore.”(このペンは使えない)



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号


  • worth: /wɜːrθ/ (米・英共通でほぼ同じ)

発音のポイント


  • “wor”の部分は [wɜːr] と「ウォー」と「アー」の中間のような発音。

  • “th” は無声歯摩擦音 [θ] で、舌先を前歯の間に軽く出し、息を通します。

アメリカ英語とイギリス英語での違い


  • 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [ɝ] に近く聞こえる場合があります。

よくある発音の間違い


  • “th” を [s] や [t] と混同して “wort” のように聞こえてしまうミスなどがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “be worth to do” という誤用をしがちですが、正しくは “be worth doing” です。

  • “very worth” と言わない点に注意(“very worthwhile” はOK)。

  • TOEICや英検などでは “be worth ~ing” の構文とともに、形容詞としての用法、名詞として “net worth” などが問われることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “worth” は「ワース」と発音し、口をややすぼめて “th” をはっきり発音すると覚えやすいです。

  • “worth” = “価値(value)” と連想し、 “~する価値がある (worth doing)” とひも付けるとすぐに使えるようになります。

  • “worthwhile,” “worthy,” “worthless” など “worth” から派生する単語をまとめて覚えると効率的です。

以上が形容詞 “worth” の詳細な解説です。ぜひ日常会話からビジネスシーン、学術的な文章まで、幅広く活用してみてください。

意味のイメージ
worth
意味(1)

(…するだけの)価値がある,(するに)値する《+名(doing)》

意味(2)

(…の)値打ちがある,(…と)同じ価値の《+名》

意味(3)

(…だけの)財産を持つ《+名》

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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